2008/05/30

Keep cold / hot.

LAKEN ISO 70(シルバー)
LAKEN ISO 40(ストーン・ブルー)

(ラーケン) 


ょっと前に触れた「脱ビニール傘」と同様に、ここ数ヶ月悩んでたのがウォーター・ボトルについて。つまり、「脱ペットボトル」、厳密には「ミニマイズ・ペットボトル」ってこと。だって、明らかに過剰消費されてるでしょ、ペットボトルって。「パタゴニアがペットボトルをリサイクルしてつくったシンチラ(フリース)」みたいな記事を読んだのは、まだ身の回りに今ほどペットボトル自体が普及してなかった頃で(たしか『POPEYE』かなんかだったかな?)、シンチラ自体も高くて買えなかったから、ただ、なんとなく、「パタゴニア、スゴイことするなぁ」「ペットボトルって偉いなぁ」くらいにしか思ってなかったんだけど、それから 10 数年(20 年になるかな?)、状況はかなり変わってて、パタゴニアのシンチラはリサイクルされたフリースからつくられてるし、ペットボトルの消費量は明らかに急増しててリサイクルが間に合わないなんて話も聞くし。もちろん、ペットボトルってフタを閉めて持ち運べるのは便利だし、軽くて丈夫で機能性が高いから、なくすのは難しいし、その必要もないと思うけど、年がら年中、何にでも、何も考えずに使うのはどうなんだ? って思って。電車とか乗ると、もう、みんな必ず 1 本ずつ持ってるんじゃないか、って勢いでしょ、ペットボトルって。でも、そんなにいつでも必要か、っていうとそうでもないと思うし、実はコスト・パフォーマンスは高くないし、使い捨てはなるべく減らしたほうがいいだろ、と。

そうは言っても、ペットボトルは便利で機能性は高いから、その部分が損なわれることなく、ペットボトルのウィーク・ポイントを補えなきゃなので、どうしたもんだろう、とちょっと悩んでいたのです。オーソドックスに考えると、シグ(SIGG)かラーケン(LAKEN)のアルミ製のウォーター・ボトルか、ナルゲン(NALGENE)やキャメルバック(CAMELBAK)のプラスティック・ボトルになるんだけど、丈夫で長持ちするモノだからこそデザインとか大事なわけで、そう考えるとシグのアース・イン・ウォーター辺りが有力候補になるんだけど、実物が近場に全然売ってない(最近、思うところあって、なるべくアマゾンや楽天で買い物しないようにしてるので)し、値段もちょっと高めだしなぁ、と。そんなこんな数週間悩んでたんですが、東海自然歩道のルート 2-3(石砂山〜石老山〜嵐山)を歩きたい気分が高まってきたので、その前には手に入れないと、ということになり、ラーケンの ISO にしました。

ラーケンの ISO を選んだ理由は保温・保冷機能。まず、デザインと質感で選べばプラスティック・ボトルよりアルミ・ボトルだろ、と。シグもラーケンもデザイン的には普通のアルミ・ボトルのほうが面白いモノが多いんだけど、せっかくアルミ・ボトルを選ぶなら、ペットボトルやプラスティック・ボトルにはない保温・保冷機能は嬉しい。シグにも似たような機能のモノがあるけど、スイスのシグよりスペインのラーケンかな、と。サイズは結局、0.4 リットルのモノ(ISO 40)と 0.7 リットルのモノ(ISO 70)を両方購入。日常では 0.4 リットル、スポーツの時は o.7 リットル、山では両方というのがいいかな、と。実際に、東海自然歩道のルート 2-3 で使ってみたんだけど、やっぱりドリンク・ホルダーに入れて扱うには ISO 40 のほうが適してる。保温・保冷機能も、いわゆる魔法瓶とかほどではないにしても、思ったより機能してて、なかなか快適。まぁ、山だとISO 40ISO 70 でミニマムだから、状況次第でもう 1 リットルくらい要りそうだから、ISO を飲料用、プラス 1 リットルを料理用に持つ感じになるのかな(これはナルゲンとかでよさそう)。

もうちょっといろんなデザインや色があるといいな、と思いつつ、まぁ、シンプルなデザインだし、使い勝手もいいんで、これからの季節、活躍してくれそうです。

Good old stuff.

カブー 手ぬぐい(ロゴ)

(カブー) 


ナチュラルでヘビー・デューティなアウトドア・ウェアで人気のカブー(KAVU)の、デザインもなかなかナイスな手ぬぐい。そう、ハンカチでもバンダナでもタオルでもなく手ぬぐい。サイトの商品説明曰く、「日本人の必要から生まれた帽子って何かなかっただろうかという考えにぶつかりました。そこで浮かんだのが、帽子ではないけれど手ぬぐいだったのです。手が拭け、物も包め、アウトドアでは重宝するのではないかと思い、KAVU オリジナル・キャップに敬意を表して、チロリアン・テープの模様をプリントしました」と。ナチュラルで、ちょっとヒネリがある感じが、絶妙にブランド・イメージにも合ってるし。ヒネリがあると言えば、ブランド名自体もヒネってある。「KAVU」は、「Klear Above Visibility Unlimited」の頭文字で、航空用語の 「CAVU(Clear Above Visibility Unlimited:限りなく視界良好)」をもじったもので、日々の生活の中における様々なこと、生き方、感覚、ライフスタイル、楽しい時間、良き友達、一生懸命働くこと、一生懸命遊ぶこと、陽気さ、疲労さ、精神的なこと、物質的なこと…、そして終わって欲しくない有意義な 1 日などを総じたものが「KAVU」なんだとか。

実は手ぬぐい自体にちょっと前からスゲェ興味があって。だって、フツーに便利そうだし。で、東海自然歩道のルート 2-3(石砂山〜石老山〜嵐山)を歩く時に使ってみたらやっぱ便利。バンダナよりもデカイから余裕で頭に巻けるし、汗だくになったヤツはバックパックに吊るしておけばすぐに乾くし、タオルほどガサばらない。2 〜 3 枚持ってってローテーションさせて使えばかなり使える。もちろん、日常生活でも使えるし。古き良き(そして、なんか新しい感じもする)日本人の知恵。他にも、用途なんかまったく考えずにデザインのカッコよさだけで買ってた龍安寺石庭のヤツガンダムの一番くじザクのヤツを持ってたんだけど、思わぬところで大活躍中。これからも、いいデザインのヤツはマメにチェックしてかないと。

2008/05/29

An another good story.

家なき鳥、星をこえる - プラネテス

. :幸村 誠 原作 / 常盤 陽 著(講談社)

ガンダムで言うところの『機動戦士ガンダム 第 08MS 小隊』や『機動戦士ガンダム 0080 ポケットの中の戦争』、『機動戦士ガンダム 0083 STARDUST MEMORY』に該当するような、メイン・ストーリーの外伝的な小説で、原作は幸村誠のコミック『プラネテス』。発売直後に読んでたんだけど、最近、読み直したので、あらためて。

アニメ版もコミックをベースにしつつかなり拡大解釈を施した作品だったことを考えると、ある種の外伝的なモノだったとも言える気がするけど、この『家なき鳥、星をこえるプラネテス』は、その登場人物の過去を描いていて、より外伝らしい外伝。多くの外伝が生まれるのは、原作の魅力が強い(+微妙に、補ってあげたくなるような、未完成感もある)からであり、こういう作品を書いてみたいと思っちゃう気持ちはとてもよくわかる。

物語は、原作で重要なキャラクターであるハキムの成長期。個人的には、砂漠の民が育んだ生きるためのノウハウ=イスラム教のことが、宇宙が生活圏になっている時代の世界の中で描かれている感覚がちょっと新鮮だった。原作との絡みの伏線を張りつつも、オリジナル・キャラクターを上手く活かして描かれてるストーリーは単体でも読み応えがあるし、かなり青臭い感覚も含めて、いい意味で著者の原作への愛情も感じられて、読後感は心地いい。ついつい、他にもたくさんいる魅力的なキャラクターのストーリーも読みたいな、なんて妄想したくなっちゃう。

*原作コミック:
プラネテス 1 巻
プラネテス 2 巻
プラネテス 3 巻
プラネテス 4 巻

*アニメ版(DVD):
プラネテス 1
プラネテス 2
プラネテス 3
プラネテス 4
プラネテス 5
プラネテス 6
プラネテス 7
プラネテス 8
プラネテス 9

2008/05/23

Radical operator.

現代思想 2008 年 5 月 臨時増刊 総特集 フィデル・カストロ

(青土社)


前にゲバラの特集号も読んだ『現代思想』の最新増刊はカストロの特集。第一線を退く旨を発表したのが 2 月だから、それを受けての特集ということで、過去〜現在を幅広く、さまざまな視点で捉えながら考察しつつ、今後に思いを馳せるにはもってこいの内容。

まぁ、とかくゲバラと比較されて、理想主義者のゲバラに対して現実主義者のフィデル、みたいな単純な語られ方もしがちなフィデルだけど、「殉死」じゃないけど、死んじゃったゲバラと生きているフィデルを単純に比較するのはどうかと思うし、ロック・スターなんか典型的だけど(ジョン・レノンとかブライアン・ジョーンズとかキース・ムーンとかね)、死んじゃったほうが美しく語られがちだし、そんなのばかり目にしているとちょっとフィデルの肩も持ちたくなるっつうか、フィデルはフィデルでやっぱカッコイイな、と思うわけで、いろいろ具体的な事象に関しては賛否はあるだろうけど、興味は尽きない。

まぁ、内容的には、生い立ちから革命以前のこと、革命のこと、ゲバラとのこと、ソ連とのこと、アメリカとのこと、貧困のこと、医療制度のこと、ソ連崩壊後のこと、チャベスとのこと、ラウルのこと…、当然語られるべきことはもちろん、近年はどんな考え方をしてるのかからディエゴとの関係まで、とても多岐に渡ってて、いろんな論者がいろんなことを語ってるんで、すべてを共感できるわけではないけど、いろいろ示唆に富んでるし、情報量も十分だし、ここからどんどん拡げていくこともできそうだし、ヴィジュアル素材が少ないのがいつもながらの問題ではありつつも、雑誌としてはとても読み応えがある。

ちなみに、来年はキューバ革命 50 周年。いろいろと考えてみるいい機会になるのは間違いない。

2008/05/18

A part of football life.

サッカー番長 0 号

. :杉山 茂樹 編著飛鳥新社)

ちょっと前に知り合いからもらってたんだけど、ちょこちょこと少しずつ読んでたら
けっこう時間が経っちゃった。とはいえ、別に読みにくいわけではなく、むしろ軽く読めちゃうライトな一冊。

「ヨイショ記事にはもう飽き飽きだ」というサブ・タイトル通り、緩やか(であるが故にタチが悪いんだけど)な言論統制下で退屈な記事ばかりが溢れかえる日本のサッカー界ではあまり目にしないタイプの視点でサッカーをキチンと語ること、というのが読んで伝わってきた編集方針。それが実現できているかというと、個人的には「(完璧ではないけど)思ったより実現されてた」って印象。もうちょっと、お茶を濁してるのかと思ってたので。そういう意味では、期待以上の内容でした。

代表関連の部分に関しては、よく目にする記事と比べると視点が真っ当ではあるとは思いつつも、そもそも代表への期待やロイヤリティがほとんどないので、正直、あんまりどうでもいい。それよりも、インタビューが読み応えがあった。期待以上に。キャリア 40 年以上の超ベテラン新聞記者、荒井義行氏と、ヴェルディの下部組織で活躍し、将来が嘱望されている
息子を持ち、すっかりサッカーにも詳しくなっている元プロ野球選手の高木豊氏に関しては、読む前からある程度期待してたんだけど、まったく期待してなかった松木安太郎・原博実・宮本恒靖・岡野雅行の 4 氏の話が思いのほか面白くて、その点では杉山氏の人選力にちょっと脱帽しました。個別に書くと長くなるので止めとくけど、テレビで伝わってこない(伝えてない)松木さんの想いとか、原さんの監督論、見聞きして(+読んで)いるイメージのまんまでありながらそれ以上のインテリジェンスを感じさせるツネ様、頭がいいのかバカなのかはわかんないけどそういう次元じゃない魅力を感じさせる野人と、それぞれをちょっと見直しちゃうくらい楽しめた。

編著者の杉山氏は、チャンピオンズ・リーグを中心に、ヨーロッパ・サッカーをちょっと変わった視点で精力的に観てるサッカー・ライターで、特に好き嫌いの印象は持ってないんだけど、けっこう引っかかることが多いので、そういう意味ではわりと気にしているライターのひとりとは言えるかもしれない。システム論フェチ過ぎなところと、これだけヨーロッパー・サッカーを観てるのに、代表のサッカーに関しては甘口なところが、
個人的にはちょっと合点がいかないんだけど。直接話したこともないし、著作や原稿をくまなくチェックしてるわけでもないから、仲良くなれそうな感じがする人かどうかはわからないけど、でも、愛すべきサッカー馬鹿であることは伝わってくる。こういうのも、愛すべきフットボールという文化の一部だな、と。まぁ、この装丁(というか大きな意味での全体のデザイン / アート・ディレクション)はどうかと思うけど。

2008/05/08

The shape of newtype to come.

『機動戦士 ガンダム UC 4 パラオ攻略戦』 
 矢立 肇 / 福井 晴敏 / 富野 由悠季 著角川グループパブリッシング)  
 Link(s): Amazon.co.jp / Rakuten Books

著者名の表記は「矢立肇 / 福井晴敏 / 富野由悠季」となってるけど、もちろん福井晴敏による小説版ガンダムの最新刊で、写真の表紙は MG ユニコーンガンダム Ver.Ka 用のビームガトリングガン付きの特別版のものなので、既発巻の表紙とはイメージが違う(通常版はこれまでと同様のイメージ)。

 一応、初めて紹介するので説明しておくと、この「ガンダム UC(ユニコーン)」は、『終戦のローレライ 上巻 / 同 下巻』『亡国のイージス 上巻 / 同 下巻』等で知られ、「ガンダムは義務教育だった」とのたまい『∀ガンダム』のノベライズ(『月に繭 地には果実 上巻 / 同 中巻 / 同 下巻』)も手掛けている小説家・福井晴敏が、(オフィシャルにアナウンスされてるわけじゃないけど)ガンダム 30 周年に向けて新たに手掛ける壮大な宇宙世紀絵巻といった趣きの作品になっている。

Roots up, roots down.

THE ROOTS "Rising Down" (Def Jam) 

常にクオリティの高い音楽を生み出し続ける街、フィラデルフィアの 90 年代以降を代表するアーティストであり、常に地に足をつけた活動でヒップホップというアート・フォームをひとつ上のレベルに押し上げた 'バンド' としても評価が高いルーツのニュー・アルバム。タイトルはウィリアム・T・ヴォルマンが暴力をテーマに著した小説 "Rising Up And Rising Down: Some Thoughts On Violence, Freedom And Urgent Means" から引用してて、1992 年にロス暴動が起こった日付である 4 月 29 日にリリースされた、これまでになく政治色の強い作品。エリカ・バドゥの新譜もそうだったけど、そういうことに意識的にならざるを得ないのが今のアメリカなのかな。

個人的にはルーツの最高傑作は '99 年の "Things Fall Apart" だと思ってるんだけど、今作もそれに勝るとも劣らないなかなかの力作。テーマがテーマだけに、わりとラフなというか、ザラザラしてて激しい印象の曲調が多いかな。シンセ系のキーボードを多用してるのも特徴。モス・デフコモンなど、間違いのないゲストも参加。