2010/08/17

In the lazy groove.

SEU JORGE AND ALMAZ "Seu Jorge and Almaz" (Now Again)  
Link(s): Amazon.co.jp / iTunes Storeicon

だいぶ前に "The Life Aquatic Studio Sessions" をレヴューしたファンク・ブラジレイロのシンガー・ソングライター、セウ・ジョルジが地元の腕利きのミュージシャンたちとバンド編成で制作したニュー・アルバムで、ストーンズ・スロウのサブ・レーベル、ナウ・アゲインからのリリース。

事前にリークされてたロイ・エアーズのクラシック "Everybody Loves the Sunshine" のカヴァーを聴くだけで期待は十分高まってたんだけど、期待を裏切らない仕上がりで、派手さこそないものの、聴けば聴くほどジワジワと染みてくるような 1 枚に仕上がってる。

まぁ、サウンド的にはいわゆるファンクってわけでもなく、かといってロックっていうわけでもなく、なかなか一言では表現しにくい感じのサウンドなんだけど、ブルージーでありながらアフロの影響も感じさせるハイブリッドでレイジーな気怠いグルーヴ感はクセになる。

バンドのメンバーは、自身も出演した映画『シティ・オブ・ゴッド』のサントラ人脈で集まったらしく、ブラジル映画音楽の巨匠、アントニオ・ピントも参加してて、プロデュースはビースティ・ボーイズの作品でもお馴染みのマリオ・C と、なかなか魅力的なメンツ。

ナウ・アゲインからのリリースということで、インターナショナル・マーケットを意識したのか、"Everybody Loves the Sunshine" 以外にもマイケル・ジャクソンの "Rock With You" をレイジーなファンク・サウンドでカヴァーしてたりして、なかなか聴きどころが多い。"The Life Aquatic Studio Sessions" に収録されてたデヴィッド・ボウイのカヴァーもいい感じだったけど、セウ・ジョルジってなかなかのカヴァー職人で、しかも、オリジナルとはかなり違う印象で、でも、オリジナルの魅力を消すことなくカヴァーできる希有なアーティストだってことを再確認できる。他にも、ジョルジ・ベンの "Errare Humanum" や チン・マイアの "Cristina" 等、ブラジリアン・クラシックのカヴァーも収録されてて、なかなかいい感じのバランス。

まぁ、最初聴いたときには、正直、それほど強い印象があったわけじゃないんだけど、このクソ暑い空気感にも妙にマッチするし、気が付けば iPhone で再生してることが多くて、実は 2010 年の夏を代表するかもしれない、なかなか中毒性の高い 1 枚。


* SEU JORGE & ALMAZ "Everybody Loves Sunshine" (From "Seu Jorge and Almaz")








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