2008/11/21

A warm basement.

Patagonia Performance Base Layer / Men's Wool 2 Crew (Patagonia) ★★★★☆
Link(s): Rakuten

前にレビューしたパタゴニアのダウン・セーターと同じ時期に使い始めて、個人的にはすっかり寒い時期の定番アイテムになった(しかも、ダウン・セーターより活躍頻度が高い)、パタゴニア(Patagonia)のメリノ・ウール製のベースメント・レイヤー(肌着)用のアンダーウェア。

最大の魅力は、何と言っても暖かいこと。これを着ることで、アウターのボリュームを 1 ランク下げても大丈夫な印象。自然の中でのアウトドアではもちろん、寒い時期のサッカー観戦とか「都市のアウトドア」でも活躍するし、日常生活でも、特に都市部で生活しているとがさばるアウターは敬遠したいことが多いので、そういう意味でもとても重宝する。製品的な特徴として、ソフトな肌触り、天然の吸湿発散性と速乾性、天然の防臭作用、非塩素処理等を備えていて、着心地もいい。

似たような製品は各社から発売されてるけど、パタゴニアに関しては、アクティビティ時のアンダーウェア、「パフォーマンス・ベースレイヤー」として、暑い気候に適したポリエステル製のキャプリーン・ベースレイヤー、寒い気候に適したウール製のウール・ベースレイヤー、フィット感を追求したバイオストレッチ・ベース・レイヤーの 3 種類があって、それぞれ適した気温に合わせて数字で区別されてる(数字が大きいほど暖かい=低い気温に適している、ということ)。つまり、このウール 2 クルーというのはウール・ベースレイヤーの中でいちばん薄いもの(ウール・ベースレイヤーには 1 はないので)。薄くて通気性が高いので、これ 1 枚で暖かいというわけではなく、インナーとして着てこそその本領を発揮する。

ちょっと前までは、フリースに代表されるポリエステル系やアウターとしてお馴染みのナイロン系など、化学繊維全盛の時代だった気がするけど、ここ数年、ウールはすごく進化してる。ウールというとニット、セーターやカーディガン、マフラー等という印象が強いけど、最近、目につくのはアンダーウェアとしてのウール。パタゴニアに限らず、最近、アウトドア・メーカー各社からは似たような製品が発売されてる。保温性というウールの特徴を保持しつつ、チクチクした肌触りや手入れが面倒なこと等、ウールの欠点だった部分を克服した製品が次々と開発されてて、天然の素材であることも含めて、とても '熱い' ジャンルになってる。

ここで取り上げてるのはメンズのウール 2 クルーだけど、レディースやキッズももちろんあるし、ライフスタイルや用途によって厚さやデザインも選べる。アンダーウェアって、アウターに比べてどうしても軽視しがちだし、値段もそこそこするんでちょっと躊躇しちゃうところだけど、使ってみるとその価値は十分実感できる。見た感じ、厚着してる感があまりしないのもいいし。去年の冬はほぼ毎日着てたくらい(もちろん、2 枚持っててローテーションさせてます)。限られた短い期間しか着れないアウターを買うんだったら、こういう目に見えない部分に金を使うほうが、これからのライフスタイルには合ってる気がするし。

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