2010/12/02

Growing up.

岳 13 巻』石塚 真一小学館 / ビッグコミックス  
 Link(s): Amazon.co.jp / Rakuten Books 

これまでにも出るごとにレヴューしてきた』の最新刊。12 巻からのインターバルは 4 ヶ月なので、まぁ、相変わらずコンスタントに発売されてて、ファンとしては嬉しい限り。

ハナシは、これまでに何度も書いてる通り、主人公の山岳救助ボランティアの '山バカ' こと島崎三歩と、山をこよなく愛する周辺の人たちの、山にまつわる心温まるエピソードって感じで、昨今のちょっとした(?)山登りブームのベースを支える 要因のひとつになってる(ような気がする)人気コミック。実写で映画化までされちゃうらしい(まぁ、たぶん観ないけど)。決してミラクルがあったり超人が 出てきたりするわけじゃないんだけど、そこが逆に、なんかグッとくる。そんな絶妙なサジ加減が魅力。 

いつも、思わずホロッときちゃうエピソード満載なんだけど、今回はその中でもかなり反則。最初のページを開いた瞬間に、もう、ヤバイ。一応、ネタバレするん で詳細には触れないけど、別に予想外だったわけじゃないし、十分わかってたことなんだけど、いきなりコレでくるとは、ちょっとズルイ。いきなりウルウルきちゃう。

ここ数巻の傾向として、主人公の三歩の周りのキャラクターたちのストーリーが語られることが増えてるんだけど、この巻にはほとんど三歩が出てこないエピソードまであったりして。それがそれでストーリー全体の深みも生み出してるし。グッときちゃうハナシあり、甘酸っぱいハナシあり、ちょっと笑っちゃうハナシあり、心地いい読後感は健在だし。今回のテーマは '成長' かな。ベタだけど。でも、やっぱ、思わずウルウルしちゃうんで、人前で読むのはキケン。

いつも書いてる決まり文句だけど、 やっぱり今回も書いちゃう。山に登らない人にも、登ってみたいかもって思ってる人にも、もちろん登る人にも。


*既発巻:
  

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