
フリーランスで仕事をしている身にとって、スプレッド・シートを使う場面と言えば請求書。項目が複数あるときの計算とか、やっぱり便利。でも、これまで、請求書づくりに Excel は使ってない。なぜなら、使いにくいし、何と言っても仕上がりがカッコ悪い。請求書の機能としてはそれでも十分だけど、それだけではつまらないし、つまらないことほど頑張りたい。そんなわけで、これまでは Adobe Illustrator を使って、電卓片手につくってた。世の中的にはありえないことらしいんだけど、Excel でつくったダサイ請求書を人に出せるヤツの神経のほうがよっぽど信じられなかったから。でも、Numbers '08 ならその問題も解決。あくまでもレイアウト・ソフトのように配置を組みつつ、必要な部分に必要な内容の「表」を配置できるので、今まで使ってた Adobe Illustrator でつくったレイアウトをほぼ再現できちゃう。 こんな当たり前のことで感動できること自体、おかしなことなんだけど、その「おかしなこと」が「おかしなこと」ととして認識してなかった(っつうか、今でもしてない)のが現実ってこと。ついでにもうひとつ、圧倒的に素晴らしい「当たり前」のこととしてプリント機能がある。Numbers '08 なら 1 行だけ別のページに印刷されちゃうなんてことはありえない(この部分はジョブスもかなり自慢げにプレゼンテーションでデモをしてた)。これだけでも、Excel をちょっと使ってみたことのある人なら大感動できるはず。最近、台割づくりにも使ったけど、さすがにアップルだけあって、文字の表示とかも美しいし、何の問題もない。スゲェ難しい計算とかはさすがに Excel に軍配があがるみたいだけど(そんなことしないからわかんないけど)、いい意味で「普通の人ならこれくらいで十分でしょ。その分、使いやすく、カッコよくしといたよ」ってディレクションが成功している。たぶん、世界中の Excel ユーザーのほとんどは「これくらいで十分」なはず。まさに「Spreadsheet for rest of us」。
これはもう、完全に「解放」。帝国主義からの精神の解放。あまりにも盲目的になってる部分だからなかなか気付きにくいけど、この功績はもっともっと評価されて然るべき。
そうそう、確定申告に対するモチベーションもかなり変わる。両肩にズシンと載ってる重しが 40% 位取り除かれたような、そんな感覚。これを開放感と呼ばずして何と呼ぶ?
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