2008/04/18

Business as usual.

ルポ 貧困大国 アメリカ
. :堤 未果 著 (岩波新書)
個人的には、朝日ニュースターの「デモクラシー・ナウ」や
ニュースの真相 evolution」でお馴染みなんだけど、世間的にはそうでもないらしく、ちょっと前の結婚報道でも旦那さんのほうにスポットライトが当たってて、彼女に関してはそれほど触れられてなかった。まぁ、旦那は国会議員で、ある種、「パブリック」な存在なのに対して、彼女は「ジャーナリスト」という、「ある程度の公共性はありつつも、必ずしも前面に出るべきではない」存在だから、当然と言えば当然だけど。この本も、実はかなり売れてるらしいんだけど、売れてる新書にありがちな(特に、彼女のように才色兼備ならなおさら)帯に写真をドーンと出して、みたいなデザインじゃないところも、好感が持てる。

新書らしく少ない情報量で読みやすくまとまっていつつも、内容自体はかなりヘビー。ある程度はいろいろなところで見聞きしていた情報ではあるけど、実例が挙げられていて、生の声が取り上げられてるだけに、やっぱりリアルで、それゆえにヘビー。まぁ、アメリカなんて国を信じられなくなって久しいけど、それはそれとして、その先にあるもの、つまり、決して対岸の火事ではなく、かといって、日本だけの問題だけでもなく、って部分まで気をつけとかないと。

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