2008/10/30

An alter-native lifestyle.

Spectator Vol. 19 (2008 Autumn & Winter issue) "Whole Pacific Northwest Life Catalog vol. 1"

(エディトリアル・デパートメント) 


Spectator』の最新号の特集は「Whole Pacific Northwest Life Catalog」。タイトルは 'Whole Earth Catalog' をイメージしてるのかな? 対象にしているエリアは北アメリカ大陸の太平洋沿岸地域で、具体的にはカナダのブリティッシュ・コロンビアとアラスカ(ちなみに、この号は第 1 弾で、第 2 弾もあるらしい)。緑と水に恵まれた地域に育まれているユニークでピースなカルチャーとライフスタイルはちょっと興味津々。特に強い興味があったわけじゃないんだけど、読んでみたらがぜん興味が出てきた。

個人的にツボだったのは、「労働時間を減らそう」と主張するワーク・レス・パーティ(Work Less Party)という政党のハナシ。'32 Hour Work Week Campaign' とか 'Alarm Clocks Kill Dreams' なんて書いてあったりして、個人的にメチャメチャ共感できるんで(なるべく目覚まし時計をかけない生活を目指してるもんで)。「政党」って意味で 'party' なんだけど、イベントの「パーティ」もやってたりして。ただ、記事で「ワーク・レス」じゃなくて「ワークレス・パーティ」って表記されてるのは、ちょっと違和感。だって、'workless' かと思ったから。'workless' と 'work less' では意味合いというか、ニュアンスというか、印象は違ってくる気がする。細かいことだけど、大事なこと。

ちょっとヒッピー臭が強すぎるところとかはピンとこないところもあるけど、福岡正信とかバンステルダムのハナシも興味深いし、自然自体も素晴らしいところだし、すごく行ってみたい気にはなってきた。ただ、バンクーバーでオリンピックをやるらしいから、いろいろウザくなるかもだけど。

Spectator』って雑誌自体について、前の号のレビューで「今ひとつポイントがつかめないというか、ツボが合わない感じ」って書いたんだけど、その印象自体は今でも変わってはない。ただ、最近、サイトを見て初めて知ったんだけど、編集長は元『バァフアウト!』の人なのね。それを知って妙に納得しました。わりと興味がニアミスする感じと、ビミョーにツボが合わない感じと、どっちも。なんか、そういうのって、そこはかとなく伝わってくるもんなんだなぁ、と。不思議なもんで。

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