ILLA J "Yancey Boys" (Delicious Vinyl) ★★★★☆
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本作の主役はイラ・J(ILLA J)ことジョン・ヤンシー。このファミリー・ネームでピンとくる人も多いはず。
そう、約 3 年前に惜しまれながら亡くなったジェームズ・ヤンシー a. k. a. ジェイ・ディー / J・ディラ(JAY DEE aka J DILLA)の弟。そう聞いただけで、もう十分、チェックするに値するんだけど、実はトラックは亡き兄、ジェイ・ディーによるモノだって言われたら、もう、チェックせずにはいられないはず。
つまり、の主役はイラ・J なんだけど、もうひとりの、裏の主役はジェイ・ディーだってこと。リリースは 2008 年。
このアルバムのトラックは、ジェイ・ディーの代表作であるファーサイドの "Runnin'" などをリリースしてるレーベル、デリシャス・ヴァイナルのマイケル・ロスが所有してたモノ。当時よく仕事をしていたジェイ・ディーからは数多くのトラックが渡されてたらしく、当然、お蔵入りになっていたモノも多かったようで、それをイラ・J に渡したことからこのアルバムは始まったという。現在 21 歳のイラ・J はジェイ・ディーより 12 歳年下ということで、当然、当時のことを知るはずもなく、約 10 年の時を経て兄弟が音楽を媒体にして出会ったという、なかなかドラマティックな 1 枚。ちょっと感動的でいいハナシ。
実は、最初はなんとなく「またジェイ・ディー絡みのお宝音源なのかな」くらいな感じで、全然予備知識ナシで聴いたんだけど、そのクオリティにビックリ。しかも、てっきり、変名のインストとかなのかと思ってたら、ラップするは歌うはで、「何だ? このアルバムは」って。で、調べてみたら、上記のような経緯だった、と。トラックがドープなのは納得だけど、驚くべきはイラ・J のパフォーマンス。ラップもヴォーカルもバッチリで。もう、素直にいいアルバムだし、驚きの 1 枚。
JAY DEE a. k. a. J DILLA "Yancey Boys Instrumentals"
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本作のインスト盤で、こちらはもちろんジェイ・ディー / J・ディラ名義。もちろん内容もバッチリ。
JAY DEE - R. I. P.
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