"The Wild Bunch - The Story Of A Sound System Mixed By DJ MILO"
(Strut) ★★★★☆ Link(s): Amazon.co.jp
一週間くらい前のアンプ・フィドラーとスライ & ロビーのコラボレーションのエントリーでも触れた通り、もうすぐアシュレイ・ビードルとホレス・アンディのコラボレーションが出るからか、ちょっと気分がレゲエ〜ダブ、しかもホレス・アンディって言えば思い出すのはマッシヴ・アタックってことで、気分はにわかにブリストルになってたりするんで、久々にワイルド・バンチを聴いてみたらやっぱメチャメチャカッコイイんで、あらためてレビューを。
ワイルド・バンチは、80 年代にブリストルで活躍したサウンドシステムで、後にマッシヴ・アタックやトリッキー、さらにソウル II ソウルとしても活躍し、マドンナ等を手掛けるプロデューサーとしても名を馳せるネーリー・フーパーなどを輩出したことで広く知られる、イギリスのクラブ・ミュージック史を語る上で欠かすことのできない最重要クルーのひとつ。詳しくは、江古田にあった頃にはよく通った(っつうか、知らぬ間に下北に移転してた)ドープなレコード店、DISC SHOP ZERO のサイトにワイルド・バンチを中心としたブリストルのシーンについての読み応えのある素晴らしいページがある(このアルバムのブックレットのテキストの翻訳も載ってる)んでそちらを参照するとよくわかる。
このアルバムは、アートワークの写真からも伝わってくるような、ワイルド・バンチ・サウンドシステムの空気感がバッチリ味わえる 1 枚で、ミックスはクルーの中心メンバーでもあった DJ マイロっていう間違いのない企画。オールド・スクール・ヒップホップ〜エレクトロからハウス / ガラージ・クラシック、さらには名曲 "The Look Of Love" を含むオリジナルや当時のライヴ音源まで縦横無尽にミックスしてて、ラフで、ワイルドで、ダビーで、ドープで、今聴いてもメチャメチャフレッシュなサウンドが楽しめる。
意外にあまり知らない人が多くてビックリするんだけど、アフロ・ブリティッシュ(っていうのか?)はジャマイカ系移民なわけで、当然、アフロ・アメリカンとはルーツが同じではない。そんなジャマイカ系としてのルーツと、アフロ・アメリカンが作ったヒップホップという時代の衝撃を、いつもドンヨリしてる雲の下で消化して作り出されたサウンドは、世界中の他のどこの場所にもないブリストルならではのオリジナルなモノだし、だからこそイギリスだけでなく、アメリカを含む全世界に衝撃を与えることになったわけで、こういうモノこそが、街が生み出す文化というか、街っていう空間を共有していたからこそ生み出せる文化みたいなモノなんだろうなぁ、なんて思ったりする。
あと、今回、あらためて気が付いたんだけど、このアルバムも Strut からのリリース。好みがわかりやすいっていうか、いい仕事してるなぁ。
(Strut) ★★★★☆ Link(s): Amazon.co.jp
一週間くらい前のアンプ・フィドラーとスライ & ロビーのコラボレーションのエントリーでも触れた通り、もうすぐアシュレイ・ビードルとホレス・アンディのコラボレーションが出るからか、ちょっと気分がレゲエ〜ダブ、しかもホレス・アンディって言えば思い出すのはマッシヴ・アタックってことで、気分はにわかにブリストルになってたりするんで、久々にワイルド・バンチを聴いてみたらやっぱメチャメチャカッコイイんで、あらためてレビューを。
ワイルド・バンチは、80 年代にブリストルで活躍したサウンドシステムで、後にマッシヴ・アタックやトリッキー、さらにソウル II ソウルとしても活躍し、マドンナ等を手掛けるプロデューサーとしても名を馳せるネーリー・フーパーなどを輩出したことで広く知られる、イギリスのクラブ・ミュージック史を語る上で欠かすことのできない最重要クルーのひとつ。詳しくは、江古田にあった頃にはよく通った(っつうか、知らぬ間に下北に移転してた)ドープなレコード店、DISC SHOP ZERO のサイトにワイルド・バンチを中心としたブリストルのシーンについての読み応えのある素晴らしいページがある(このアルバムのブックレットのテキストの翻訳も載ってる)んでそちらを参照するとよくわかる。
このアルバムは、アートワークの写真からも伝わってくるような、ワイルド・バンチ・サウンドシステムの空気感がバッチリ味わえる 1 枚で、ミックスはクルーの中心メンバーでもあった DJ マイロっていう間違いのない企画。オールド・スクール・ヒップホップ〜エレクトロからハウス / ガラージ・クラシック、さらには名曲 "The Look Of Love" を含むオリジナルや当時のライヴ音源まで縦横無尽にミックスしてて、ラフで、ワイルドで、ダビーで、ドープで、今聴いてもメチャメチャフレッシュなサウンドが楽しめる。
意外にあまり知らない人が多くてビックリするんだけど、アフロ・ブリティッシュ(っていうのか?)はジャマイカ系移民なわけで、当然、アフロ・アメリカンとはルーツが同じではない。そんなジャマイカ系としてのルーツと、アフロ・アメリカンが作ったヒップホップという時代の衝撃を、いつもドンヨリしてる雲の下で消化して作り出されたサウンドは、世界中の他のどこの場所にもないブリストルならではのオリジナルなモノだし、だからこそイギリスだけでなく、アメリカを含む全世界に衝撃を与えることになったわけで、こういうモノこそが、街が生み出す文化というか、街っていう空間を共有していたからこそ生み出せる文化みたいなモノなんだろうなぁ、なんて思ったりする。
あと、今回、あらためて気が付いたんだけど、このアルバムも Strut からのリリース。好みがわかりやすいっていうか、いい仕事してるなぁ。
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