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まぁ、イアン・シモンズって聞いて、どのくらいの人がピンとくるのかっつうと、かなり怪しいけど、個人的には、かなりエッセンシャルなアーティストというか、ツボなアーティストのひとりなんで。
イアン・シモンズは、もともとはサンダルズ(SANDALS)ってユニットのメンバーで、このザ・サンダルズが 1994 年にアシッド・ジャズ(Acid Jazz)からリリースした "Rites of Silence"(Links: iTS / Amzn)ってアルバムは、後にトリップ・ホップって呼ばれることになるダビーでアブストラクトでスモーキーなダウンテンポ・サウンドの先駆的な名盤で、最近、再評価されてるのか、お蔵入りになってたセカンド・アルバム "Yesterdays Tomorrow" も 15 年の時を経てリリースされてるらしい(まだ未聴だけど)伝説のユニットだったりする。
その後、しばらく音沙汰がないと思ったら 1999 年にソロ名義で !K7 から "Last States of Nature
まぁ、そんなわけで、チェックし損なってただけで、コンスタントに活動してたらしいイアン・シモンズだけど、この "The Burgenland Dubs" は本人名義のアルバムとしては 2002 年の "Escape to Where" 以来ってことなんで、やっぱり、だいぶ久しぶり。でも、結論を先に言っちゃうと、全然期待を裏切らない出来映え。クールで、ダビーで、ディープで、派手さはないけどジワジワくるようなアブストラクトな世界観は健在。ジャズ・ユニットをやってたせいか、以前よりもテクノ / エレクトロ色が薄まって、生音が増えてジャズ色がちょっと濃くなったような印象かな。トライバルな感じもあって、でも、全体のトーンはやっぱりクールで。単純にクラブ / ダンス・ミュージックとはちょっと呼びにくい感じのサウンドに仕上がってる。
なんか、すっかり晩秋な感じのアートワークも、ダイレクトじゃないものの、妙にサウンドに合ってるような気もしてるけど、なんか、ちょっと涼しくなってきたし、これからの季節の夜はこういうサウンドが聴きたくなるもんで、そういう意味でもすごくナイス・タイミングだったし、ちょっとご無沙汰してただけに、うれしい再会でもあったりして。
Album Review - 'The Burgenland Dubs' von Ian Simmonds by ClubAudioCasts
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