『チェ・ゲバラの遥かな旅』
. :戸井 十月 著(集英社文庫) ★★★☆☆
ゲバラに造詣の深い戸井十月氏によるノン・フィクション。それほど詳細な内容ではないものの、チェの歩みや全体像を掴むのにはちょうどいいボリュームと内容で、その中から戸井氏のゲバラに対する想いは伝わってくる。
個人的には、革命後に工業省の大臣になったときに語った「いくら革命下の苦しい状況だからといって、ものづくりをおざなりにしてはいけない。良いものを、美しいものをつくろう。手を抜いて、醜い不良品をつくることは大きな間違いだ」という言葉に、単なる武闘派ではない革命家としてのチェを強く感じる。
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