『現代思想 2004 年 10 月 増刊号 総特集 チェ・ゲバラ』
(青土社) ★★★★☆
全然人気ないけど基本的にはけっこう好きな『現代思想』(しかし、スゲェタイトルだな。フツー、ちょっと引くよね)のゲバラ特集号。ちょこちょこと読んでたんだけど、やっと読了。
「革命家は顔が命」というとてもキャッチーで、妙に納得がいく序文から始まって、いろいろな分野の専門家が、それぞれの視点からチェについて語ってるもので、全部シックリくるわけではないけど、視野は広がる。内容としては、幼少時から『モーターサイクル・ダイアリー』の時代、キューバ以前、メキシコでのカストロとの出会いとキューバ革命、カストロとの別れ、そして死という経歴だけでなく、彼の思想や国際観、さらには死後の影響やアイコンとして生き続けてる現象まで扱ってて、これでもかってくらいの情報量。ある程度、基礎知識が必要だし、エディトリアル・デザインがアレなんで取っつきにくいとは思うけど、逆に言うと、この物理的なサイズでこの情報量ってのはスゴイし、キライじゃない。最近、中身の薄いモノが多いからね。
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