『走ることについて語るときに僕の語ること』 村上 春樹 著(文芸春秋) ★★★☆☆
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毎年一度はフルマラソンを走ってて、トライアスロンまでやってるという、実は一部ではハードコア・ランナーとして知られる村上春樹が、走ることについて綴ってきた文章をまとめたもの。厳密には、「走ること」ではなくて、「走ることで自分自身と向き合う」って感じかな。
文体自体は、いつも通りの村上春樹節なので、まるでジャズを語っているかのような口調で、淡々と、でもその中で、上がったり、下がったり、悩んだり、いろんな感情が入り交じり、その時々で揺れる心の動きが素敵な言葉で描かれてる。ランニングという、ある種、自己の内面への旅を綴ったエッセイ集として、いい意味でとてもライトに読める。
RUN BABY RUN
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