今西 隆志 監督(バンダイビジュアル) ★★★★☆
Link(s): Amazon (DVD / Blu-ray) / Rakuten (DVD / Blu-ray)
クオリティの高いフル 3DCG と玄人好みの渋いエピソードを描いた 1 年戦争のサイド・ストーリーとして密かに熱い人気を誇る MS IGLOO シリーズのパート 2 となるこの「重力戦線」は、なんと連邦軍目線で描いた物語。前の「1 年戦争秘話」と「黙示録 0079」はジオン軍の熱く切ない話だっただけに、今作がどんな感じになるのか不安半分・期待半分だったけど、観た印象としては「やっぱりジオンだな」ってこと。
第 1 作目「あの死神を撃て!」の舞台は開戦から約 3 ヶ月が過ぎたヨーロッパ。開戦直後の先制攻撃から乾坤一擲のコロニー落しで地球に甚大なダメージを与えながらもジャブローを破壊できず、「秒殺」を果たせなかったジオン軍が地球降下作戦を敢行、撤退するしかない連邦軍を尻目に徐々に地球に拠点を築きつつある、という状況。モビルスーツの時代に完全に乗り遅れた連邦軍の兵士が前線で繰り広げる、まるでゲームの『オペレーション・トロイ』のような悲劇的なまでに劣勢な対ザク戦闘が描かれている。
とは言いつつも、やっぱりどうしてもジオン目線で観ちゃう。ジオンの男としては。オープニングのキシリア閣下の檄で熱くなっちゃうし、やっぱ我が軍のザクは圧倒的。こうして見ると、メチャメチャデカイし、メチャメチャカッコいい。たとえ撃破されても美しい。
やっぱり MS IGLOO は見逃せないシリーズだし、「CG だから」とか「CG にしては」とか「CG としては」とか、そういうつまんない話を抜きにして、純粋に作品として楽しめるし、評価されるべき。だからこそ、スケジュールとかもろもろの諸事情にあまり振り回されずに、ジックリと納得いく作品に仕上げていって欲しいな、とあらためて思う。そういうカタチでビジネスとして成立するなら、素晴らしいことだと思うので。
ちなみに、今回は発売前に行われた試写で観たんだけど、発売が通常の DVD とブルーレイ版があるってのは面倒くさい。今が過渡期なんだろうけど、どうにかして欲しいもんだ。っつうか、DVD ってフォーマット自体、かなりウサン臭いし。
*既発巻
- 『機動戦士ガンダム MS IGLOO - 1 年戦争秘録 - 1 大蛇はルウムに消えた』 Link(s) Amazon (DVD / Blu-ray) / Rakuten (DVD / Blu-ray)
- 『機動戦士ガンダム MS IGLOO - 1 年戦争秘録 - 2 遠吠えは落日に染まった』 Link(s) Amazon (DVD / Blu-ray) / Rakuten (DVD / Blu-ray)
- 『機動戦士ガンダム MS IGLOO - 1 年戦争秘録 - 3 軌道上に幻影は疾る』 Link(s) Amazon (DVD / Blu-ray) / Rakuten (DVD / Blu-ray)
- 『機動戦士ガンダム MS IGLOO - 黙示録 0079 - 1 ジャブロー上空に海原を見た』 Link(s) Amazon (DVD / Blu-ray) / Rakuten (DVD / Blu-ray)
- 『機動戦士ガンダム MS IGLOO - 黙示録 0079 - 2 光芒の峠を越えろ』 Link(s) Amazon (DVD / Blu-ray) / Rakuten (DVD / Blu-ray)
- 『機動戦士ガンダム MS IGLOO - 黙示録 0079 - 3 雷鳴に魂は還る』 Link(s) Amazon (DVD / Blu-ray) / Rakuten (DVD / Blu-ray)
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