2009/01/16

Dark and minimal.

"RenaissanceThe Masters Series Part 9"

. SATOSHI TOMIIE(Renaissance)

前のエントリーと同様、"Renaissance The Master Series" をレビューするのを機会に、富家哲がルネッサンスからリリースした他の作品も聴き直してみたので、合わせてレビューを。

この "Renaissance The Master Series Part 9" は 2007 年にルネッサンスからリリースされた 2 枚組ミックス CD。一聴した印象はダークでミニマル。派手な仕掛けとかわかりやすいヴォーカル・トラックとかはほとんどなく、地味に、でもジワジワとくる感じは嫌いじゃない。ちょっとトランシーな感じもするかな。そもそも、反復するビートとサウンドが徐々に盛り上げるクラブ・ミュージックのグルーヴ感ってのは、長い時間、ある種のトランス状態でこそ、その機能を効果的に発揮するわけで、派手なトラックとか仕掛けはメリハリにはなるけど、多すぎると逆に耳障りだったりしかねない面もあって、そういう意味では、いい意味ですごくトランシーなミックスと言えるかも。その証拠に(?)、深夜の仕事中やウォーキング / ランニング等の BGM にピッタリで、NIKE+ 用に使ってる iPod nano のプレイリストには欠かせない 1 枚になってるし。

ルネッサンスって、わりとメジャーでコマーシャルなレーベルからのリリースながら、変にコマーシャルにするんじゃなく、いい意味でのアンダーグラウンドっぽさを残しながら、最近の富家氏らしいサウンドを貫いてる印象で、その辺のサジ加減も富家氏らしいって言えばらしいと言えるのかも。

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