2009/05/06

The Paris match.

JOYCE with NANA VASCONCELOS & MAURICIO MAESTRO "Visions of Dawn" 
(Far Out Recordings)  

パーカッショニストのナナ・ヴァスコンセロス、マルチ・インストゥルメンタリスト / プロデューサーで、ジョイスの前夫でもあるモウリシオ・マエストロ、そしてもちろん言わずと知れたブラジル音楽のミューズ、ジョイス。この 3 人が 1976 年にパリで行ってたセッションが 33 年の時を経て発掘された。

リリースはジョー・デイヴィスが主宰するファー・アウト。相変わらず、いい仕事してくれる。この時期、このメンツってだけで、まぁ、十分期待しちゃうんだけど、その期待を裏切らない仕上がりで、文字通り、お宝音源って呼ぶのが相応しい。

 1980 年リリースの名盤の誉れ高いジョイスの "Feminina" に収録されることになる "Banana" とか "Clareana" もレコーディングされてて、そういう意味ではプロト・タイプ的な意味合いもあったのかも? サウンドはフォーキーで、レイド・バックしてて、ポップ過ぎずシンプルで、ある意味ミニマルな、抑制の利いたかなり渋いプロダクション。ジョイスのヴォーカルもとても瑞々しいし。個人的には "Feminina" よりも好きかも。ジョイスのアルバムでは 1971 年の "Nelson Ângelo e Joyce" が一番気に入ってるんだけど、それに勝るとも劣らない 1 枚。それにしても、こんなのが埋もれてたなんて。よくぞ見つけてくれたと思いつつ、なんか、まだまだありそうな感じもする。ブラジル音楽に関しては。掘れば掘るほど奥が深い。

JOYCE with NANA VASCONCELOS & MAURICIO MAESTRO
"Clareana"
(From "Visions of Dawn")











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