昨日のエントリーでレビューした DJ カム・カルテットの "Rebirth of Cool" を聴いてた流れで、ナズの "The World Is Yours" のカヴァー繋がりな 1 枚を。
ディーゴと共に 4 ヒーローのメンバーとして UK クラブ・ミュージック / UK ブラック・ミュージック・シーンを牽引してきたマーク・マックが、前にレビューした "Influences: Compiled and mixed by DJ MARKY" をリリースしたイギリスの bbe からヴィジョニアーズ名義で 2006 年にリリースしたジャズ・ヒップ・ホップ・アルバム。生演奏を全面にフィーチャーしながらも、全部生ってわけでもライヴ・レコーディングってわけでもなく、生演奏とヒップ・ホップのプロダクション手法を有機的にいい感じで融合してるアルバムで、ヴィンテージ感溢れるサウンドの質感がすごくいい。
ナズの "The World Is Yours" やファーサイドの "Runnin'"といったヒップ・ホップ・クラシックスに加えて、アイザック・ヘイズの "Ike's Mood I"、ハワード・ロバーツ・カルテットの "Dirty Old Bossa Nova" 等、サンプル・ネタとしてお馴染みな曲のカヴァーが原曲に忠実なカタチで再現されてたり、ディーゴともテック 9 の "Simply" で共演してたフィラデルフィアの MC、キャピタル A がオールド・スクール・フレイヴァー溢れるフロウを披露してる "Funk Box" も楽しいし、絶妙なツボを押さえてるっていうか、「わかってる」って感じの仕上がり。マーク絡みの作品はけっこう好きなモノが多いんだけど、その中でもトップ・クラスの 1 枚かな。
MARC MAC Presents VISIONEERS "Dirty Old Bossa Nova" (From "Dirty Old Hip Hop")
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