2009/06/12

To be ecstatic, gifted and black.

MOS DEF "The Ecstatic" (Downtown)  
Link(s): iTunes Store / Amazon.co.jp

ちょっと前にレビューしたジャズ・リベレーターズの "Fruit Of The Past" のエントリーの中でも必要以上に触れてたモス・デフのニュー・アルバムが遂にドロップ。先行して公開されてたバンダ・ブラック・リオの "Casa Forte"(アルバム "Maria Fumaca" 収録)ネタの "Casa Bey" と、"Words" と "Flowers" って 2 本の超ショート・ヴィデオでかなり期待を煽られてたんで、ワクワクしながら聴いてみた。

結論から言うと、決して悪くはないんだけど、期待したほどじゃなかったかな、アルバム全体の出来としては。期待しすぎだったのかもしれないけど。一応、ディスコグラフィ的には 4 枚目のソロ・アルバムで、"True Magic" 以来、約 3 年ぶりのリリース。まぁ、それだけ聞くとかなり久々な感じもするけど、その間にも客演とかは多かったし、日本にいるとあまり気付かないけど俳優としての活動もけっこう積極的にやってたりもするんで、たぶん、別にブランクがあった感じではないのかな。


まぁ、わりと派手な(バカっぽい?)トラックが多いのが、個人的にあまり好みじゃないってハナシなんだけど。ショウビズの世界でも活躍する今のモス・デフにもっては、そのくらいのほうが自然なのかもしれないけど。ビートを提供してるプロデューサーはマッドリブ、マッドリブの弟のオー・ノー、ネプチューンズ / N*E*R*D のチャド・ヒューゴ等。さらに J・ディラの トラックではブラック・スターの朋友、タリブ・クウェリと共演してたり、スリック・リックもゲスト参加してたりして、話題性はわりと十分なんだけど、個人的には誰だかわかんないプリザベーションってヤツのビートが一番好きだったりして("Casa Bey" もそうだし)。

まぁ、そうは言っても別に出来が悪いわけではなくて、ラップして良し歌って良しの変幻自在なモス・デフ節は健在で、ラテン・ネタの "No Hay Nada Mas" とかレゲエっぽいネタの "Workers Comp." とか、それぞれのトラックはなかなか楽しめる仕上がりではあるんだけど。でも、期待が大きかったもんで、ついつい辛めの評価になっちゃいがちだったりはする。個人的には、やっぱり "Black on Both Sides" と "MOS DEF & TALIB KWELI Are Black Star" が未だにベストだったりするし。

MOS DEF "History (feat. TALIB KWELI)" (From "The Ecstatic")









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