2009/06/13

Camera talk.

BRUTUS 2009/6/15 号 写真がどんどん上手くなる 
マガジンハウス) 

BRUTUS』の最新号の特集は「写真」で、表紙に '…必要なのは「ルール」設定でした。' ってある通り、著名なフォトグラファーたちの「ルール設定」から学ぶ、みたいな内容。まぁ、写真好きとしては、ちょっと気になる内容ではある。

例えば、ライヴ写真でお馴染みのクボケンさんこと久保憲司さんの「ミュージシャンは売れる前に撮れ」とか、若木信吾さんの「人がいないと成り立たない風景を探す」とか、
どれもなかなか興味深いし、石川直樹くんの「タテ位置・真っ正面」とか、簡単そうで実は相当勇気が要るし。ヒラ・ベッヒャーの「曇りの日に撮る」もすごくいいし。「露出がウンヌン」「絞りがウンヌン」「シャッタースピードがウンヌン」みたいなハナシになってないところが個人的には気に入ってる。もちろん、基礎知識とかスキルはないよりあったほうがいいけど、やっぱ大事なのはアイデアと実行力だろ、と。究極的には、「その時、その場にカメラを持っていること」だと思うし、一番大事なのは。その時、その場にいられることも立派な能力だし。

我らがペンタックスも遂に K-7 なんてのが発売間近で、デジタル一眼もすっかり動画アリの世の中になってて、ますますいろんなことが出来るようになってるけど、まぁ、やっぱり大事なのはアイデアの部分と、あとはそのアイデアを実現するためのバカっぽいムダな労力を惜しまないことだな、なんて思ったり。バカっぽいことのほうが楽しいし。そういう意味では、バカっぽい、でも大事なアイデアがいくつも載ってて、なかなか参考になるというか、インスパイアされる。特集タイトルは「写真がどんどん上手くなる」より
「写真がどんどん楽しくなる」のほうが相応しいような気がするかな。

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