LIZZY PARKS "This And That" (Tru Thoughts) ★★★☆☆
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これまでにも何度か取り上げてるイギリスのレーベル、トゥルー・ソーツ(Tru Thoughts)からちょっと前にリリースされた女性シンガー・ソングライター、リジー・パークス(LIZZY PARKS)の新作。まぁ、アートワークに魅かれて聴いてみたんだけど、なかなかの出来映えだったんで。
リジー・パークスはジャズをベースにするシンガー・ソングライターで、もともとは、4 ヒーローと共演したことで知られるジャズ・ミュージシャンのクリス・ボーデン(CHRIS BOWDEN)なんかとも親交があったらしい。2005 年に "Watching Space"(Links: iTS / Amzn)ってアルバムでバーズ・レコーディングってレーベルからデビューしてて、去年、ノスタルジア 77(NOSTALGIA 77)のプロデュースによるアルバム "Raise the Roof"(Links: iTS / Amzn)をトゥルー・ソーツからリリース。この "This And That" はそれに次ぐアルバムってことになる。今回もプロデュースはノスタルジア 77。
特徴としては、やっぱり声質とヴォーカル・スタイルってことになると思うんだけど、なかなかいい感じとというか、すごくイギリス人らしいというか、可愛らしすぎず、熱く歌い上げすぎず、なかなかいい感じのサジ加減で。アメリカ人のシンガーって、「私、上手いでしょ?」てな感じで、過剰に歌唱力を誇示するというか、歌い上げすぎちゃいがちなところがありがちで、それがちとハナにつくところがあったりすることが多いんだけど、イギリス人のシンガーって、その辺のサジ加減がわりと適度というか、やりすぎない感じが、個人的には好みだったりすることが多くて。
まぁ、"Raise the Roof" はちょっと頑張りすぎちゃってる感がないこともないんだけど、今回の "This And That" に関しては、コンセプトがアコースティックってことも幸いしてるのか、なかなか絶妙なバランスで、個人的には "Raise the Roof" よりも好みかな。ただ、全 9 曲・30 分ちょっとってヴォリュームで、"Raise the Roof" に入ってる曲のアコースティック・ヴァージョンもあったりするんで、純粋なサード・アルバムっていうよりも、ちょっと企画盤っぽい 1 枚ってことなのかもしれないけど。
まぁ、写真とビデオを見た限り、ルックス的にもなかなかの才色兼備な感じで、アリシア・キーズ(ALICIA KEYS)やエスペランザ・スポルディングス(ESPERANZA SPALDINGS)ほどのインパクトではないにしても、個人的にはちょっと注目したいアーティストかな、と。これだけのシンガーなんで、いろんなタイプのサウンドで歌えそうだし、まだまだ活かされてない能力もありそうなんで、そういう意味でも楽しみかな。いろんなアーティストの作品に参加したりすると、すごく幅が広がりそう。ビデオでライヴを観る限り、わりとオーソドックスなジャズ・マナーで演ってるみたいだけど、それだけじゃもったいない気がしたりして。
Soul Bird (Acoustic Album version) by Lizzy Parks
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