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2009 年 8 月 21 日に行われた GUNDAM BIG EXPO の会場で公開された富野由悠季監督による約 4 分のショート・フィルム『リング・オブ・ガンダム』が、9 月 7 日から 21 日まで GyaO で期間限定・独占無料配信されてるんで、早速観てみた。
総監督・脚本が富野監督、オリジナル・ガンダム・デザインが大河原邦男先生。
「一年戦争」からはるかな時を過ぎた新世紀、月の軌道上に直径 600 キロの巨大建造物「リング」がある世界が舞台。
月を取り囲むリング型のスペース・コロニー、青年エイジィの前に現われる金髪の美女ビューティ、「しっぽ」が生えたモビルスーツと戦闘を繰り広げるガンダム、そしてビューティが告げた謎のことば「アムロの遺産」… 見る者を引き込む物語の宝石の数々。本作は最新の CG 技術とアニメーションが融合した作品で、サンライズと映像制作会社ロボットのコラボレーションにより完成。新機軸の映像で表現された、新しい世界観とモビルスーツ、キャラクターたち。そこに息づく世界は、見る者に「新しいガンダム」の誕生を想起させてくれた。
一応、作品紹介としてはこんなことが書いてある(上は GyaO のページ、下はこの『リング・オブ・ガンダム』が初公開された GUNDAM BIG EXPOでのスペシャルステージ「Feel G ~ Always Beginning ~ いつだって始まりだ。」のレポート・ページからの引用)んだけど、まぁ、GUNDAM BIG EXPO には行かなかったんだけど、ブッチャけたハナシ、会場でこれをドーンと観ても、かなりビミョーだっただろうなぁ、って感は否めないかな。短いし、端折りまくってるっぽいし。なんか、予告編みたいな印象。良いも悪いも、正直、よくわからん、みたいな。まぁ、実際、これはパイロット版らしいんだけど、でも、まぁ、これだけじゃ評価のしようがないよな、と。
そうは言っても、「リング・オブ・ガンダム」ってのはもともと『∀ ガンダム』のワーキング・タイトル、しかも『∀ ガンダム』はガンダム 20 周年のタイミングで「『イデオン』みたいな輪廻の物語をやりたい」ってアイデアで始まった作品だったわけで、それを 30 周年に、こんなカタチで小出しにされると、ちょっと焦らされるというか、何とも言えない気分にはなっちゃうけど。台詞回しとか、やっぱ随所に富野節が炸裂してるし、「輪廻」ってテーマも含めて、ついついいろいろとイメージを膨らませたり深読みしたり妄想しちゃったりする余地は十分にあったりするんだけど。悪い癖で。「A YOSHIYUKI TOMINO FILM」ってクレジットもちょっとグッとくるし。
まぁ、3DCG 云々ってハナシは、個人的には、正直、けっこうどうでもよくて、2D でも 3D でも、CG でも CG じゃなくても、まぁ、いい感じに仕上がってればどうでもいいな、と。まぁ、MS IGLOO シリーズなんかもそう感じたけど、メカニカルなモノや無機質なモノの表現にはよく合うけど、ナチュラルなモノとかオーガニックなモノの表現に関しては、まだ向上・工夫の余地はある気がするけど。工場よりも工夫かもなぁ。まぁ、でも、テクニカルなことには、正直、それほど興味がないんで、あくまでも作品としての出来映えが重要なんだけど。富野監督が絵を描く人だったら、どんな手段・道具で絵を描くかは大きな問題だけど、まぁ、富野監督はそうではないんで、使いたい手段、使ったら面白そうな手段をどんどん使えばいいと思うし。
それよりもちょっとビックリしたんだけど、GyaO って、いつの間にヤフーと組んでたの? 全然知らなかった。GyaO って言えば、インテル・マックにした当初に、せっかくだから試しに Parallels Desktop をインストールしてみたときに、ちょっと観てみたことはあったんだけど、ブッチャけたハナシ、観たいコンテンツが別になくて。Parallels も、インストールしてみたものの、Windows OS を使わなきゃいけない場面なんて全然なくて、しばらくの間、ほぼ GyaO 専用 OS と化してて、結局、Windows OS がハードディスクを圧迫するし、GyaO も観ないからアンイストールしちゃったんだけど。それ以来、全く観てなかったし、GyaO についての情報もチェックしてなかったんで全然知らなかったんだけど、Silverlight のプラグインを入れれば Mac OS X と Safari でも観れるようになってて(Firefox には未対応っぽいけど)。Parallels + Windows OS で(ハードディスクを何 GB か使って)わざわざ観る気はしないけど、これだったらちょっと観てもいいかも(っつうか、早速、『あしたのジョー 2』を観てみたりしたし)。
まぁ、この『リング・オブ・ガンダム』に関しては、まぁ、まだ何とも言えないっつうか、よくわからんってのが正直なところ。評価は保留というか。まぁ、富野監督が意欲的に新作を創ってるってのは楽しみなニュースだし、どういうカタチで公開されるのかも含めて、ちょっと楽しみではあるけど。とりあえず、無料配信されてるうちに観といたほうがいいことは間違いないと思うけど。
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