"Last Days at the Lodge"
. AMOS LEE(Blue Note) ★★★☆☆
フィラデルフィア出身のシンガー・ソングライター、エイモス・リーのサード・アルバムで、過去 2 作同様、ブルー・ノートから今年の 6 月にリリースされたもの。レーベルはジャズの名門、ブルー・ノートなんだけど、いわゆるストレートなジャズではなく、ブルース / フォーク系のシンガー・ソングライターで、ちょっと枯れた、渋いサウンドが魅力のアーティストで、デビュー・アルバムの "Amos Lee" なんかは、かなり好きなアルバムだった。
ドン・ウォズをプロデューサーに迎えた今作も、アートワークの写真のイメージの通り、アーシーでブルージーな仕上がり。似ているアーティストとしてよくジェームス・テイラーとかビル・ウィザース、最近のアーティストだとベン・ハーパーあたりの名前が挙げられることが多いけど、別に誰ともソックリってわけじゃなくて、適度に白く、適度に黒く、でも白すぎず、黒すぎず、懐かしく、でも今っぽくて、すごく独特な立ち位置なアーティストで(「白い」「黒い」って表現は、我ながらどうかと思うけど…)、そこがオリジナリティになってる。ちょっとボブ・ディランっぽかったり、テリー・キャリアーっぽかったり、ジャック・ジョンソンっぽかったりもして。あえて難点を挙げるなら、クラシックになるような名曲をまだ書いてないことが、ちょっと弱いところかなとは思うけど、地味だけど安心して聴ける、信頼できるアーティストのひとりではある。晩秋〜初冬のこの時期にもピッタリだし。
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