"We Love DJ Kool Herc" (saturnneversleeps.com) ★★★★★
Link(s): saturnneversleeps.com
タイトルを見ればわかる通り、ヒップ・ホップのオリジネーターの 1 人として知られるアーティスト、DJ クール・ハーク(DJ KOOL HERC)へのトリビュート・コンピレーションで、2 月にキング・ブリット(KING BRITT)とルシール(RUCYL)の 2 人組ユニット、サターン・ネヴァー・スリープス(SATURN NEVER SLEEPS)のサイトで発表されたモノ。コンピレーション自体はフリー・ダウンロードのカタチで公開されてて、同時に、病気で倒れたクール・ハークの入院・医療費の募金を呼びかけてる。
参加アーティストは、西海岸の 'ファンク番長' ことダム・ファンク(DAM FUNK)をはじめとして、近年のシーンで最も刺激的なビートを聴かせているプロデューサーの 1 人のラス・G(RAS G)、キング・ブリットとは旧知のソウルメイトである 4 ヒーロー(4HERO)のディーゴ(DEGO)、キング・ブリットと同郷の女流詩人のアースラ・ラッカー(URSULA RUCKER)等、国・都市やジャンルを超えた豪華なメンバーが集結してて、サウンド的にもヒップ・ホップに限定されてるわけじゃなく、さまざまな音楽性を網羅してる。既発曲がどのくらい含まれてるのかはわかんないけど、内容的には申し分ない、フリー・ダウンロードにするにはもったいないくらいのクオリティの全 18 曲のコンピレーションに仕上がってる。
リリース時にはレヴューし忘れてて、一応、当面必要な額の募金は集まったらしいんだけど、企画の意図ももちろんいいし、今後の継続的な支援が必要だと思うし、それに加えて、純粋にコンピレーションとしての出来映えも素晴らしくて、個人的にはメチャメチャ愛聴してたりもするんで、備忘も兼ねて。
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2011/05/05
2010/10/11
By all matters necessary.
BILAL "Airtight’s Revenge" (Plug Research) ★★★★☆
Link(s): Amazon.co.jp / iTunes Store
フィラデルフィア出身のシンガー・ソングライター、ソウルクエリアンズの一員としても知られるビラルの約 10 年ぶりのセカンド・アルバム。
正直なところ、聴く前に約 10 年ぶりのアルバムって時点でちょっとビックリ。いろいろと客演でよく目に(耳に)してたんで、全然そんな感じはしなかった。でも、あらためて確認してみたら、確かに 2001 年リリースの "1st Born Second" 以来。2006 年に、本当はセカンド・アルバムとしてリリースされる予定だった "Love For Sale" がお蔵入りになってるんだけど(なんでも、インターネットでリークされたのが原因だとか?)、それにしても久々の自身のアルバムで、わりと好きなアーティストだったにも関わらず、言われるまで気付かなかったことには、我ながらちょっとビックリだったりして。
Link(s): Amazon.co.jp / iTunes Store
フィラデルフィア出身のシンガー・ソングライター、ソウルクエリアンズの一員としても知られるビラルの約 10 年ぶりのセカンド・アルバム。正直なところ、聴く前に約 10 年ぶりのアルバムって時点でちょっとビックリ。いろいろと客演でよく目に(耳に)してたんで、全然そんな感じはしなかった。でも、あらためて確認してみたら、確かに 2001 年リリースの "1st Born Second" 以来。2006 年に、本当はセカンド・アルバムとしてリリースされる予定だった "Love For Sale" がお蔵入りになってるんだけど(なんでも、インターネットでリークされたのが原因だとか?)、それにしても久々の自身のアルバムで、わりと好きなアーティストだったにも関わらず、言われるまで気付かなかったことには、我ながらちょっとビックリだったりして。
2010/07/13
The soul of Philadelphia.
THE ROOTS "How I Got Over" (Def Jam) ★★★★☆
Link(s): Amazon.co.jp / iTunes Store
常にクオリティの高い作品を生み出し続ける音楽の街、フィラデルフィアの 90 年代以降を代表するアーティストであり、常に地に足をつけた活動でヒップホップというアート・フォームの成熟を体現しているナンバー 1 ヒップ・ホップ・'バンド'、'The Legendary Roots Crew' ことザ・ルーツのニュー・アルバム。前作の "Rising Down" から約 2 年ぶりのリリースで、フル・アルバムとしては通算 9 枚目かな。
一聴した印象としては「おぉ! これはヤバイ!!」って感じ。それこそ、もう、ド頭のドラムを一発聴いただけで名盤の予感バリバリというか。まぁ、ちょっと大袈裟な言い方だけど。でも、こういう感覚って案外当たってることが多いんで。
Link(s): Amazon.co.jp / iTunes Store
常にクオリティの高い作品を生み出し続ける音楽の街、フィラデルフィアの 90 年代以降を代表するアーティストであり、常に地に足をつけた活動でヒップホップというアート・フォームの成熟を体現しているナンバー 1 ヒップ・ホップ・'バンド'、'The Legendary Roots Crew' ことザ・ルーツのニュー・アルバム。前作の "Rising Down" から約 2 年ぶりのリリースで、フル・アルバムとしては通算 9 枚目かな。一聴した印象としては「おぉ! これはヤバイ!!」って感じ。それこそ、もう、ド頭のドラムを一発聴いただけで名盤の予感バリバリというか。まぁ、ちょっと大袈裟な言い方だけど。でも、こういう感覚って案外当たってることが多いんで。
2009/07/30
Cool atmosphere.
"On the Seventh: Park Hyatt Chicago" Presented by KING BRITT
(Milan Records) ★★★★☆
スッカリ夏真っ盛りで、毎日、(晴れようが晴れまいが)クソ暑い日が続いてるわけで、個人的には、暑いなら暑いで、それはそれでいいというか、エアコンなんかかけずにアイスとか喰いながらグダグダするのがいいかな、なんて思ったりしてる(仕事する気はしないけどね)んだけど、まぁ、こんなときはブラジリアンとかレゲエとかサーフ・ミュージック系とか、いかにも「暑い時期」って感じの音か、もしくは涼しげな音を聴きたくなるもんで、この "On the Seventh: Park Hyatt Chicago" は後者に当てはまる 1 枚。リリースはちょっと前なんだけど、こんな時期にピッタリかな、と。
タイトルに 'Park Hyatt Chicago' とある通り、シカゴのパーク・ハイアット・ホテル、特に NoMI レストラン / ラウンジ / ガーデンのある 7F をイメージして 2004 年にリリースされたコンピレーションで、手掛けてるのはキング・ブリット。まぁ、もちろん、シカゴのパーク・ハイアットには行ったことはないけど、かなりオシャレでセレブな空間らしく、しかも、オシャレでフューチャリスティックなアフロ・アメリカン・ミュージックを得意とするキング・ブリットってことで、まぁ、相性がバッチリなのは予想はできたけど、予想以上にいい感じな仕上がりなんで。
(Milan Records) ★★★★☆
スッカリ夏真っ盛りで、毎日、(晴れようが晴れまいが)クソ暑い日が続いてるわけで、個人的には、暑いなら暑いで、それはそれでいいというか、エアコンなんかかけずにアイスとか喰いながらグダグダするのがいいかな、なんて思ったりしてる(仕事する気はしないけどね)んだけど、まぁ、こんなときはブラジリアンとかレゲエとかサーフ・ミュージック系とか、いかにも「暑い時期」って感じの音か、もしくは涼しげな音を聴きたくなるもんで、この "On the Seventh: Park Hyatt Chicago" は後者に当てはまる 1 枚。リリースはちょっと前なんだけど、こんな時期にピッタリかな、と。タイトルに 'Park Hyatt Chicago' とある通り、シカゴのパーク・ハイアット・ホテル、特に NoMI レストラン / ラウンジ / ガーデンのある 7F をイメージして 2004 年にリリースされたコンピレーションで、手掛けてるのはキング・ブリット。まぁ、もちろん、シカゴのパーク・ハイアットには行ったことはないけど、かなりオシャレでセレブな空間らしく、しかも、オシャレでフューチャリスティックなアフロ・アメリカン・ミュージックを得意とするキング・ブリットってことで、まぁ、相性がバッチリなのは予想はできたけど、予想以上にいい感じな仕上がりなんで。
Labels:
★★★★,
2004,
Culture,
Idea,
King Britt,
Music,
Philadelphia,
The Sa-ra Creative Partners
2008/12/29
Deep voice of Philadelphia.
"Ruckus Soundsysdom". URSULA RUCKER(Five Six Media) ★★★★☆
フィラデルフィアの女流詩人、アースラ・ラッカーの 4 枚目のフル・アルバムで、同郷のソウルメイト、キング・ブリットの主宰するプロダクション / レーベル、ファイヴ・シックス・メディアからのリリース。
アースラのことを初めて知ったのは、同じく同郷のザ・ルーツのアルバム "Do You Want More?!!!??!" に収録されてた "The Unlocking" だったと思うんだけど、最初に強烈なインパクトを受けたのは 4 ヒーローのアルバム "Two Pages" のオープニング・トラック、"Loveless" を聴いたとき。"Two Pages" 自体も、印象的に使われているストリングスなどのライヴ・インストゥルメントを全面に導入した斬新で音楽性の高いサウンドとソングライティングで、ドラムンベースって枠を軽々と超えて当時のドラムンベース / クラブ・ミュージック・シーンの度肝を抜き、新しい時代の扉を開けたクラシック・アルバムだと思うけど、そのアルバムの革新性と音楽性の高さを象徴していたのが "Loveless" で、アースラのポエトリー・リーディングのメッセージが効果的に、メチャメチャ強烈に心に響いてきた。
フィラデルフィアの女流詩人、アースラ・ラッカーの 4 枚目のフル・アルバムで、同郷のソウルメイト、キング・ブリットの主宰するプロダクション / レーベル、ファイヴ・シックス・メディアからのリリース。アースラのことを初めて知ったのは、同じく同郷のザ・ルーツのアルバム "Do You Want More?!!!??!" に収録されてた "The Unlocking" だったと思うんだけど、最初に強烈なインパクトを受けたのは 4 ヒーローのアルバム "Two Pages" のオープニング・トラック、"Loveless" を聴いたとき。"Two Pages" 自体も、印象的に使われているストリングスなどのライヴ・インストゥルメントを全面に導入した斬新で音楽性の高いサウンドとソングライティングで、ドラムンベースって枠を軽々と超えて当時のドラムンベース / クラブ・ミュージック・シーンの度肝を抜き、新しい時代の扉を開けたクラシック・アルバムだと思うけど、そのアルバムの革新性と音楽性の高さを象徴していたのが "Loveless" で、アースラのポエトリー・リーディングのメッセージが効果的に、メチャメチャ強烈に心に響いてきた。
2008/12/22
Contemporary folk.
"Last Days at the Lodge". AMOS LEE(Blue Note) ★★★☆☆
フィラデルフィア出身のシンガー・ソングライター、エイモス・リーのサード・アルバムで、過去 2 作同様、ブルー・ノートから今年の 6 月にリリースされたもの。レーベルはジャズの名門、ブルー・ノートなんだけど、いわゆるストレートなジャズではなく、ブルース / フォーク系のシンガー・ソングライターで、ちょっと枯れた、渋いサウンドが魅力のアーティストで、デビュー・アルバムの "Amos Lee" なんかは、かなり好きなアルバムだった。
ドン・ウォズをプロデューサーに迎えた今作も、アートワークの写真のイメージの通り、アーシーでブルージーな仕上がり。似ているアーティストとしてよくジェームス・テイラーとかビル・ウィザース、最近のアーティストだとベン・ハーパーあたりの名前が挙げられることが多いけど、別に誰ともソックリってわけじゃなくて、適度に白く、適度に黒く、でも白すぎず、黒すぎず、懐かしく、でも今っぽくて、すごく独特な立ち位置なアーティストで(「白い」「黒い」って表現は、我ながらどうかと思うけど…)、そこがオリジナリティになってる。ちょっとボブ・ディランっぽかったり、テリー・キャリアーっぽかったり、ジャック・ジョンソンっぽかったりもして。あえて難点を挙げるなら、クラシックになるような名曲をまだ書いてないことが、ちょっと弱いところかなとは思うけど、地味だけど安心して聴ける、信頼できるアーティストのひとりではある。晩秋〜初冬のこの時期にもピッタリだし。
2008/12/19
Sweet Philly soul.
MUSIQ SOULCHILD "OnMyRadio" (Atlantic) ★★☆☆☆
Link(s): iTunes Store / Amazon.co.jp
個人的には、ちょっと前にレビューしたドゥウェレとイメージがカブりがちなフィラデルフィア出身の R&B シンガー、ミュージック・ソウルチャイルドの 5 枚目のアルバムで、デビューしたデフ・ソウルを離れてアトランティックに移籍してからの 2 枚目のアルバムとなる。
歌い上げ過ぎないヴォーカル・スタイルとか、ケバケバしてないサウンド・プロダクションとか、けっこう好きなタイプのアーティストのひとりなんだけど、今作一聴した印象はちょっと微妙。一言でいうと「甘すぎる」。ミッド・テンポでメロウなヴォーカルが持ち味であることは間違いないし、メアリー・J・ブライジと共演した "Ifuleave" を筆頭に、それが存分には発揮されてるんだけど、プロダクションというか、アレンジが上品すぎな気がするんで。この辺は多分に個人的な好みというか、ツボというか、サジ加減の問題で、個人的にはちょっとラフさというか、スキみたいなモノがあるほうが好みなだけで、別に出来が悪いってハナシではなく(というか、クオリティは一定水準以上であることは間違いない)、あくまでも「個人的に」ってレベルのハナシではあるんだけど。ただ、ファースト・アルバムの "Aijuswanaseing"(Links: iTS / Amzn) のような愛聴盤になるとは思えないのも事実(もっと言うと、個人的には、未だに "Aijuswanaseing" を超える作品を作ってくれないことがちょっと不満だったりする)。とは言いつつも、それはあくまでも個人的な印象なわけで、ちょっとセールスが落ちると容赦なく契約が切られがちな世界にあって、コンスタントに作品をリリースしているって事実は、アーティストとしてのクオリティの高さの表れ以外の何物でもないとは思うけど。
Link(s): iTunes Store / Amazon.co.jp
個人的には、ちょっと前にレビューしたドゥウェレとイメージがカブりがちなフィラデルフィア出身の R&B シンガー、ミュージック・ソウルチャイルドの 5 枚目のアルバムで、デビューしたデフ・ソウルを離れてアトランティックに移籍してからの 2 枚目のアルバムとなる。歌い上げ過ぎないヴォーカル・スタイルとか、ケバケバしてないサウンド・プロダクションとか、けっこう好きなタイプのアーティストのひとりなんだけど、今作一聴した印象はちょっと微妙。一言でいうと「甘すぎる」。ミッド・テンポでメロウなヴォーカルが持ち味であることは間違いないし、メアリー・J・ブライジと共演した "Ifuleave" を筆頭に、それが存分には発揮されてるんだけど、プロダクションというか、アレンジが上品すぎな気がするんで。この辺は多分に個人的な好みというか、ツボというか、サジ加減の問題で、個人的にはちょっとラフさというか、スキみたいなモノがあるほうが好みなだけで、別に出来が悪いってハナシではなく(というか、クオリティは一定水準以上であることは間違いない)、あくまでも「個人的に」ってレベルのハナシではあるんだけど。ただ、ファースト・アルバムの "Aijuswanaseing"(Links: iTS / Amzn) のような愛聴盤になるとは思えないのも事実(もっと言うと、個人的には、未だに "Aijuswanaseing" を超える作品を作ってくれないことがちょっと不満だったりする)。とは言いつつも、それはあくまでも個人的な印象なわけで、ちょっとセールスが落ちると容赦なく契約が切られがちな世界にあって、コンスタントに作品をリリースしているって事実は、アーティストとしてのクオリティの高さの表れ以外の何物でもないとは思うけど。
2008/05/08
Roots up, roots down.
THE ROOTS "Rising Down" (Def Jam) ★★★★☆
常にクオリティの高い音楽を生み出し続ける街、フィラデルフィアの 90 年代以降を代表するアーティストであり、常に地に足をつけた活動でヒップホップというアート・フォームをひとつ上のレベルに押し上げた 'バンド' としても評価が高いルーツのニュー・アルバム。タイトルはウィリアム・T・ヴォルマンが暴力をテーマに著した小説 "Rising Up And Rising Down: Some Thoughts On Violence, Freedom And Urgent Means" から引用してて、1992 年にロス暴動が起こった日付である 4 月 29 日にリリースされた、これまでになく政治色の強い作品。エリカ・バドゥの新譜もそうだったけど、そういうことに意識的にならざるを得ないのが今のアメリカなのかな。
個人的にはルーツの最高傑作は '99 年の "Things Fall Apart" だと思ってるんだけど、今作もそれに勝るとも劣らないなかなかの力作。テーマがテーマだけに、わりとラフなというか、ザラザラしてて激しい印象の曲調が多いかな。シンセ系のキーボードを多用してるのも特徴。モス・デフやコモンなど、間違いのないゲストも参加。
常にクオリティの高い音楽を生み出し続ける街、フィラデルフィアの 90 年代以降を代表するアーティストであり、常に地に足をつけた活動でヒップホップというアート・フォームをひとつ上のレベルに押し上げた 'バンド' としても評価が高いルーツのニュー・アルバム。タイトルはウィリアム・T・ヴォルマンが暴力をテーマに著した小説 "Rising Up And Rising Down: Some Thoughts On Violence, Freedom And Urgent Means" から引用してて、1992 年にロス暴動が起こった日付である 4 月 29 日にリリースされた、これまでになく政治色の強い作品。エリカ・バドゥの新譜もそうだったけど、そういうことに意識的にならざるを得ないのが今のアメリカなのかな。個人的にはルーツの最高傑作は '99 年の "Things Fall Apart" だと思ってるんだけど、今作もそれに勝るとも劣らないなかなかの力作。テーマがテーマだけに、わりとラフなというか、ザラザラしてて激しい印象の曲調が多いかな。シンセ系のキーボードを多用してるのも特徴。モス・デフやコモンなど、間違いのないゲストも参加。
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