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最新作の "Esperanza" がよりラテン・フュージョン色が濃くてハイブリッドなヴォーカル・アルバムな印象なのに比べると、このアルバムはだいぶストレートでオーソドックスなジャズの印象で、ヴォーカルもスキャット主体であまり歌ってない。どっかのサイトで本人が「ソロというよりトリオの作品」みたいなことを言ってたのを読んだけど、まさにそんな感じ(ドラムとピアノは共にキューバ系ミュージシャンとのこと)。これはこれですごくフレッシュだし、彼女の魅力は感じられるんで、ストレートなジャズとして十分に楽しめる。
そうは言いつつも、"Esperanza" を聴いちゃった今となっては、やっぱ地味というか、イマイチ彼女の魅力を活かしきれてない感があるのも事実で、そういう意味では、本人の志向か誰か優秀なプロデューサーがいるのかわかんないけど、"Esperanza" のディレクションは成功してるとも言えるのかも。まぁ、だからと言って、これからは "Esperanza" の方向性だけで OK ってことでも何でもなくて、今後もオーソドックスなジャズ・ヴォーカル・アルバムも聴きたくなることはあると思うし、いろんな可能性を秘めてる、その名の通り、大きな「希望」を秘めてるアーティストであることは間違いない('esperanza' とはスペイン語で「希望」という意味)。
ところで、タイトルの 'junjo' って単語、どういう意味だろう?
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