2009/09/21

Light gears. Right ideas.

『BE-PAL 2009 年 10 月号 軽い旅道具』小学館 
 Link(s): Amazon.co.jp

別にそれほど好きってわけじゃないけど、なんか、わりとチェックしてることが(特に最近)多い『BE-PAL』の最新号は、前にハイカーズ・デポのエントリーでも触れた「ウルトラ・ライト」の特集。すごく気になってるテーマなんで、これはチェックしとかないとな、と。

内容的には、
「ウルトラ・ライト」って考え方がどういう背景から生まれたのかって部分から始まって(ハイカーズ・デポの店主の原稿)、やっぱりメインになるのはギア紹介で、最新のテクノロジーを駆使したギアから、時代を超えて愛されるクラシックまで、いろいろと紹介されてる。ハイカーズ・デポのエントリーでも触れた通り、「ウルトラ・ライト」は物理的な意味だけじゃなく、メンタルの面でもすごく興味深いなって思ってたんで、そういう意味で面白いんだけど、個人的にツボだったのは、それだけじゃなくて、いい感じに最新ギアと古くからある定番が混ざってるバランスみたいなのが、個人的にはすごく腑に落ちるというか、気持ちいいなぁって感じたところだったりして。


これはトレッキングに限った話じゃないんだけど、新しいモノを生み出すアイデアとかクリエイティヴィティを採り入れる柔軟性と、古き良きクラシックをいい感じのバランスで併せ持つことの重要性と難しさみたいなモノを、最近、すごくよく感じてて。いろんな面で。なんか、上手く言えないけど。例えば、サッカーを観て(サッカーについて考えて)ても、音楽を聴いてても、それこそ、歴史とか経済とか文化とかについて考えても。ただ、新しいモノをバカ面してありがたがるのも違うし、かと言って、頑なに古いモノに固執するのも違うし。それに、ただ、新旧が混ざってればいいってもんでもないし、そもそも、新旧のモノが混ざってることが目的でもないし。まぁ、たぶん、新しいモノを生み出すアイデアとかクリエイティヴィティと、古いモノを堀り、古いモノから学ぶ姿勢を持ち続けて、そこから得たモノを新旧にとらわれずに柔軟に活かすってことなんだと思うけど。こう言葉にすると、何でもないというか、えらく陳腐に聞こえるけど、最近、いろんな面ですごく足りてないっていうか、欠けてるような、でも、すごく大切なことのような気がしてるんで。

そういえば、あまり意識したことはなかったけど、『BE-PAL』って、気がついたときにはもうあったというか、なんか、いつも本屋の棚にあって、昔からたまに立ち読みとかはしてたけど、でも一度も入れ込んだことはない(この名前はどうなんだ? って昔から思ってたし)、何とも言えない感じの距離感の雑誌で、特に詳しくは知らなかったんだけど、あらためて見てみたら創刊 28 周年のらしく、老舗と呼んでもいいような存在と言えるのかも(老舗っぽい重厚感がないから、イマイチそういう感じがしないけど)。コンセプトは 'NATURE & OUTDOOR LIFE MAGAZINE' ってことで、早くからアウトドア関係を熱心に取り上げてきたメディアのひとつで、そういう意味では、BE-PAL』自体も、上で言ってる「クラシック」のひとつって言えるのかな、なんて思ったり。

まぁ、「ウルトラ・ライト」はこれからもすごく気になるテーマだし、引き続きチェックしてくべきかな、とこれを見てあらためて思ったりもしたかな。物理的にも、考え方としても。
THE END OF THE ENTRY. PEACE OUT.

0 comment(s)::