Link(s): iTunes Store / Amazon.co.jp
昨日のエントリーのリマの "This World" とのつながりでもう 1 枚、個人的にわりとにたカテゴリーに分類されてる愛聴盤を。
リマのメンバーのひとりで、4 ヒーローのディーゴと一緒に 2000 ブラックのイベントで来日経験もあるインテリスタのイタリア人プロデューサー、ヴォルコフことエンリコのアイソウル 8(っつうか、'Isoul8' と書いて「アイソレイト」と読む)名義のアルバムで、ジャザノヴァの主宰するソナー・コレクティヴから 2006 年にリリースされたアルバム(まぁ、この周辺のアーティストはみんな自分のレーベルがあって、お互いに仲間のレーベルからいろんな名義でリリースし合ったりしてる)なんだけど、イタリア人のエンリコらしく(?)、なかなかクールでセクシーな 1 枚に仕上がってる。
まぁ、一聴した印象としてはクールで爽やかなユルめのハウス・ミュージックで、ヴォーカル・トラックも多くて(ヴァレリー・エティエンヌやポール・ランドルフ等をフィーチャーしてる)、なかなかオシャレな仕上がりなんだけど、でも、軽くはない、絶妙なサジ加減が気持ちいい。大きな意味では、往年のシカゴ・ハウス〜デトロイト・テクノ・マナーな世界観の延長線上にあるサウンドだけど、適度にクールで無機質でありながら、適度にオーガニックでソウルフルで、なんか、妙に明るくて爽やかなとこともあって、とかく「夜」ってイメージになりがちなクラブ・ミュージックの作品としては、いい意味でちょっと異質な響きだなぁ、なんて思ったり。わりといろんな季節、いろんな時間帯、いろんなシチュエーションですんなり聴ける、ありそうでなかなかないアルバムだったりもして。
調べてみたら、沖野好洋(KJM) / 野崎良太(ジャズトロニック) / 福富幸宏 / DJ ミツ・ザ・ビーツ(ガグル / ジャジー・スポーツ) / 野尻賢次っていう、ある意味すごいメンツの作品にも入ってたりするらしいんだけど(未聴なんだけど)、まぁ、なんか、そういう絶妙な守備範囲の広さも、なんか、妙に納得できる気がする。まぁ、この周辺のアーティストの中では、個人的にはドムと並んで高評価というか、ディーゴとかジャザノヴァとかほどの知名度ではないけど、チェックしとかなきゃいけない実力派アーティストのひとりだと思ってるんだけど、リマの "This World" と並んで、その代表作って言えるんじゃないかな、と。
ISOUL8 "Clover" (From "Balance")
0 comment(s)::
Post a Comment