『BRUTUS 2010/2/1 号 世界で走ろう!』(マガジンハウス) ★★★★☆
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最近かなりキレキレな印象で(例えば、ここ数ヶ月だと『本が人をつくる。』とか『美しい言葉』とか)、これまでも何度かレヴューしてる『BRUTUS』の最新号。
ここ数年、スッカリいい感じ(細かい部分では必ずしもそうともいえない感じもするけど、それでも、大きな流れとしてはいい感じな気がする)な印象のランニングの特集なんだけど、ちまたに似たようなランニング特集の雑誌やムックが溢れる中、すごく『BRUTUS』らしい切り口ですごく面白いし、思わず「こう来たかぁ、さすがだなぁ」って唸っちゃうような一冊に仕上がってる。
見ての通り、表紙の写真のセレクトだけでもう '勝ち' って感じだけど、実際の中身もなかなか秀逸で。「ヴィジュアルはヘルシーでさわやかな感じの若くて可愛い娘ってディレクションで、すぐに役立つ実務的な内容」みたいな方向性ばっかりなのにちょっと辟易してた(山系にも同じことが言えるけど。なんで、みんな、あんなに似たような感じにするんだろ?)んで、よけいにツボにハマったんだけど。でも、せっかくこれだけランナーがいい感じで増えたんだから、こんなときこそ表層的且つ打算的なことばかりじゃなくて、ランニングの深い部分というか、カルチュアルな部分とか、ブッ飛んだ部分とか、そういうところを掘り下げていったほうがいいよなぁ、って思ってたところだったんで。まさにドンピシャというか、さすがというか、こういうのも必要だよな、って。そういう意味では、ディレクションとか役割は全然違うけど、村上春樹の『走ることについて語るときに僕の語ること』も面白い。わりと最近、読み直したんだけど。
まぁ、「世界で走ろう!」ってテーマ的にいうと、個人的には(ここでは紹介されてないけど)、やっぱ憧れはバルセロナ・マラソン。いつか出たいなぁ。だって、コースが素晴らしすぎ。
THE END OF THE ENTRY. PEACE OUT.
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