2010/01/17

Runners' delight.

BRUTUS 2010/2/1 号 世界で走ろう!(マガジンハウス) 
 Link(s): Amazon.co.jp

最近かなりキレキレな印象で(例えば、ここ数ヶ月だと『本が人をつくる。』とか『美しい言葉』とか)、これまで何度かレヴューしてる『BRUTUS』の最新号。

ここ数年、スッカリいい感じ(細かい部分では必ずしもそうともいえない感じもするけど、それでも、大きな流れとしてはいい感じな気がする)な印象のランニングの特集なんだけど、ちまたに似たようなランニング特集の雑誌やムックが溢れる中、すごく『BRUTUS』らしい切り口ですごく面白いし、思わず「こう来たかぁ、さすがだなぁ」って唸っちゃうような一冊に仕上がってる。

見ての通り、表紙の写真のセレクトだけでもう '勝ち' って感じだけど、実際の中身もなかなか秀逸で。「ヴィジュアルはヘルシーでさわやかな感じの若くて可愛い娘ってディレクションで、すぐに役立つ実務的な内容みたいな方向性ばっかりなのにちょっと辟易してた(山系にも同じことが言えるけど。なんで、みんな、あんなに似たような感じにするんだろ?)んで、よけいにツボにハマったんだけど。でも、せっかくこれだけランナーがいい感じで増えたんだから、こんなときこそ表層的且つ打算的なことばかりじゃなくて、ランニングの深い部分というか、カルチュアルな部分とか、ブッ飛んだ部分とか、そういうところを掘り下げていったほうがいいよなぁ、って思ってたところだったんで。まさにドンピシャというか、さすがというか、こういうの必要だよな、って。そういう意味では、ディレクションとか役割は全然違うけど、村上春樹の走ることについて語るときに僕の語ることも面白い。わりと最近、読み直したんだけど。

まぁ、「世界で走ろう!」ってテーマ的にいうと、個人的には(ここでは紹介されてないけど)、やっぱ憧れはバルセロナ・マラソン。いつか出たいなぁ。だって、コースが素晴らしすぎ。

THE END OF THE ENTRY. PEACE OUT.

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