"Timeless - Suite for Ma Dukes" MIGUEL ATWOOD-FERGUSON
(Mochilla) ★★★★★ Link(s): Amazon.co.jp / iTunes Store
去年も書いたけど、昨日・2 月 10 日はヒップ・ホップの伝説的プロデューサーとして今でも愛され続けている J・ディラ a.k.a. ジェイ・ディーの命日。何もなくてもいつもよく聴いてはいるんだけど、1 年の中で特にジェイ・ディーのトラックを聴くのはこの時期。やっぱり思いを馳せずにはいられない。
もちろん、本人の作品もいろいろ聴くんだけど、関連作品も多くて、その中でも秀逸な出来映えなのがこの "Timeless"。これまでにもレヴューしてるモチーラのプロデュースでミゲル・アットウッド・ファーガソンが 2009 年にフル・オーケストラで行ったジェイ・ディー追悼コンサートのライヴ・レコーディングで、"Fall In Love" や "Untitled / Fantastic" 等のジェイ・ディーの代表曲が演奏されている。前にレヴューしたカルロス・ニーニョとミゲル・アットウッド・ファーガソンの 4 曲入りの EP、"Suite For Ma Dukes" の延長線上にある作品って言えるのかな(ちなみに、'Ma Dukes' ってのはジェイ・ディーの母のこと)。
"Suite For Ma Dukes" でも思ったけど、やっぱり一番印象的なのは、ジェイ・ディーが残した楽曲の数々がいかに美しいかってこと。'ヒップ・ホップとして' ではなく、あくまでも '音楽として' 圧倒的に美しい。それをまざまざと感じさせる珠玉の出来映えで、ある意味、もはやヒップ・ホップかどうかとかってレベルじゃない作品に仕上がってる。
内容としては、ジェイ・ディーの代表曲をフル・オーケストラでインストゥルメンタルでカヴァーしてるのをメインにしつつ、要所にドゥエレやビラル、タリブ・クウェリ、ポスデュノス(デ・ラ・ソウル)をゲストとしてフィーチャー。素晴らしいパフォーマンスを披露してる。
まぁ、ジェイ・ディーを追悼するにはこれ以上の作品はないと思うし、日頃、この手の音楽を頻繁に聴くわけではないけどコレは別格。ちなみに、同じコンセプトでブラジルの伝説的プロデューサーのアルチュール・ヴェロカイとエチオピアのジャズ・レジェンドのムラトゥ・アスタトゥケとも同じシリーズをやってて、それぞれ "Mochilla Presents Timeless: Arthur Verocai"(Amazon.co.jp / iTunes Store)と "Mochilla Presents Timeless: Mulatu Astatke"(Amazon.co.jp / iTunes Store)として、映像も 3 枚組の DVD としてリリースされてる。映像ももちろん素晴らしい。
MIGUEL ATWOOD-FERGUSON "Untitled / Fantastic"
(From "Timeless - Suite for Ma Dukes")
JAMES YANCEY a. k. a. JAY DEE / J DILLA (Feb 7, 1974 - Feb 10, 2006) - Rest in peace.
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