2011/07/15

Shape with idea.

PP 洗濯用ハンガー・シャツ用・3 本組 (無印良品) ★★★ Link(s): muji.net

無印良品に関しては、これまでにも「ステンレスクリップ(ペンホルダー付)」と「スープに入れるお餅」をレヴューしたけど、この「PP 洗濯用ハンガー・シャツ用」もその 2 アイテムと同様、すごく無印良品らしいナイス・アイテムで、別に新しい製品ではないと思うけど、ちょっと前から我が家では愛用してる。

右の写真を見てわかる通り、変なカタチのハンガー。素材は何の変哲もないポリプロピレンで、素材の質感を最大限に活かしたシンプルさは無印良品そのもの。

だからこそ、カタチ=デザインがキモになるんだけど、言ってみれば「PP 洗濯用ハンガー・シャツ用」ではなく、「T シャツ専用ハンガー」って感じかな。「T シャツ専用」ってのがポイントであり、そのための形状になってる、ってこと。

まぁ、タネというか、目的は右の写真の通り。T シャツを洗濯してハンガーで干すときに、首の部分がビローンと伸びちゃうのを防止すること。そのために、ハンガー自体をこんな形状にしちゃった、と。たしかに、T シャツって、洗濯バサミで干すと変なカタチに乾いちゃうし、ハンガーだと、なんか、首の部分がビローンとなっちゃう。特に、干すときに、裾の部分からハンガーを入れればいいのに横着して、首の部分から入れちゃいがちだし。

そんな問題を解決するひとつの方法として考えられたのがこのハンガーなんだけど、これがなかなか無印良品らしくていいな、と。機能とデザインが一体化してる感じが、特に。前にも同じようなことを書いたけど、ありそうでなかった面白いアイデアを、キチンと世界観を持ったデザインでカタチにすることでオリジナリティとかブランド・イメージを作ってる点こそが無印良品の最大の魅力で、そのセンスが、いい意味ですごく日本っぽいし、ちょっと大袈裟な言い方をすると、日本のブランドやビジネスのひとつの在り方をすごく上手く体現してるのかも? なんて思ったりもするんで(ちょっと褒め過ぎな気もするけど)。

ただ、このハンガーに関しては、やや不満な点もあったりはするんだけど。ひとつは、まぁ、考えてみれば当たり前なんだけど、洗濯済みの T シャツ、特にコットンとか、吸水性の高い素材のモノは、当然、水分の重さを含んでるわけで、乾かしてる最中に首の部分を広げようとする力がかかるから、干してる間の「首ベローン」を完璧に防げるわけではないって点。もうひとつは、引っ掛けるフックの部分まで完全に一体化してるんで、干す向きを変えられないこと。フックの部分が回転してくれればもっと用途が広がるんだけど。前者に関しては、まぁ、ブッチャけ、水で洗濯して干そうとしてる限り、厳密には解決不可能だけど(T シャツ自体の素材や作りが進化すれば別だけど)、後者は全然対応可能なはずなんで、今後の改良に期待かな。

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