『ヴィンランド・サガ 7 巻』 幸村 誠 著(講談社) ★★★☆☆
6 巻のレビューでも書いた通り、読み切りとして『モーニング』に発表されたデビュー作『プラネテス』の第 1 回に偶然出会って以来、一気にファンになってしまった幸村誠の第 2 作目の 7 巻で、当初、週刊誌、しかも少年誌の『少年マガジン』で連載が開始され、余計なお世話ながら「大丈夫か?」と心配してたら、案の定(?)月刊『アフターヌーン』に移籍したという経緯を持つ作品。
6 巻の発売が去年の 7 月だったから、半年以上経ってることになるんだけど、読んでみたら思ったよりも「久しぶり感」を感じずに、スッとストーリーに入っていけた。
ストーリーはヴァイキングの時代のヨーロッパを舞台に、主人公の男の子を軸にしつつ、戦争に明け暮れた時代の戦士像、ひいては人間像のようなモノを描いてる物語。作者曰く、「全部で 20 巻に収まればいいと思ってる」ってことなんで、まだまだ物語はジワジワと進んでる感じなんだけど、いろいろな思惑が絡まってきてて、なかなか味わい深い。
物語の背景になってるヴァイキングの時代のヨーロッパについての予備知識が全然ないから、どんな話になっていくのか予想は出来ないんだけど、逆に言うと、予備知識がなくても楽しませてくれるんで、そういう意味では、エンターテインメントとしてキチンと成立してるってことも言えるのかも。もちろん、現段階で結論が出せるわけじゃないけど、期待も込めて。
*既発巻:
『ヴィンランド・サガ 1 巻』/『ヴィンランド・サガ 2 巻』/『ヴィンランド・サガ 3 巻』/『ヴィンランド・サガ 4 巻』/『ヴィンランド・サガ 5 巻』//『ヴィンランド・サガ 6 巻』
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