2009/08/26

Standing on the ground.

1/1 Scale Mobile Suite GUNDAM 
(GREEN TOKYO GUNDAM PROJECT)  Link(s): Official Website

昨日の DJ AKi くんのブログのエントリーを見て、そういえば、何度もいろんなエントリーで触れてるのに、それ自体は取り上げてなかったことを思い出したので、残りの日数は少ないけど、やっぱりキチンとレヴューしといたほうがいいかな、と。

今回、東京・お台場の都立潮風公園に降臨したのは、18m の等身大ガンダム。GREEN TOKYO ガンダムプロジェクトっていう、イマイチ意味不明な企画の一環で、東京オリンピック招致のロゴとかが入ってたりして、正直、ちょっとビミョーな感じがなきにしもあらずなんだけど、まぁ、ガンダム 30 周年の目玉のひとつだし、どんなお題目であっても、こんなもんをホントに作っちゃったことだけで、歴史的なマイルストーンであることは間違いない。

何がスゴイって、デカイこと。当たり前だけど、それが一番大事だし、個人的にはそれだけで十分な感じ。やっぱり、そのスケール感は圧倒的なわけで。しかも、直立してる。何の支えもなしに。ただそれだけなのに、インパクトは強烈。それこそ、「あぁ、ガンダムの世界ってこういうことなんだぁ」って、初めてスケール感を実感できた感じ。今までも、上半身だけとか、寝てるとか、ザクの頭だけってのはあったけど、やっぱり、自立してるインパクトは、ちょっと桁違いだな、と。ちょっと前にレヴューした富野監督と安彦先生の対談で、安彦先生が「1/1 ガンダムは素晴らしいね。どうせプラモデルみたいなもんだろうとたかをくくってたから、思わず前のめりになっちゃった(笑)」って言ってたけど、その気持ち、スゲェよくわかる。やっぱり、そういう感覚ってすごく大事だと思うし。いくら映像とか画像を見たりとかしても感じられないことが、理屈じゃなく感じられる感覚。たぶん、富士山の頂上とかも同じだと思うけど、その場にいなきゃ感じられないことってやっぱあるよな、って。だからこそ価値があるんだと思うし。「写真で(映像で)見ればいい」とか、ちょっとナンセンスだし、すごくもったいないな、って。

実は一度ならず何度も見てたりするんだけど、最初に見たのは 5 月末の WOMB CRUISE に行ったときに、船の上から。まぁ、このときはまだ足しかなかったんだけど。それを見てしまってからは、もう、居ても立ってもいられなくて、全身ができた 6 月半ばに待ち切れずに見に行っちゃったりして。連邦の V 作戦をキャッチしたからには、ジオン兵としては行かないわけにはいかないんで。もちろん、まだ完成はしてなくて、周りは柵で被われてたし、細かい作業は続いてたっぽかったんだけど、まぁ、これだけデカイモノなんで、フツーに見れちゃったわけで。正式にオープンしてからは、実はしばらく行ってなくて。まぁ、夏休みのお台場なんて、つい避けたくなっちゃう要素満載だし。でも、行かないわけにもいかず、スケジュールと天気(これが大事!)をチェックしながら様子をうかがってたんだけど、ちょっと前に夜明けのタイミングを見計らっていったのと、日没のタイミングを見計らっていったのと、2 回行った。どっちも、ちょっと雲が厚くて、イマイチ狙ってたような写真は撮れなかったけど(上の写真は日没時のモノ)。まぁ、そればっかりは自然が相手なんで仕方がない。残された日数は少ないけど、チャンスを見計らって再チャレンジしてもいいかな。

ひとつの被写体にこれだけシャッターを切り続けたのは、ちょっと前にあるサッカー選手の撮影をして以来だけど(あまりにもオトコマエすぎて、気がついたら 2GB くらい撮ってた)、ホントにいくら撮っても飽きなくて、何度でも行きたくなる。こんなにシャッター切りたくなる被写体って、他には富士山くらいしかないんじゃないかって思うくらい。被写体自体は同じなのに、時間帯とか天候で、いろんな表情を見せるから。

まぁ、個人的には意味不明なお題目とか、「イベント」的に仕立て上げようとする姑息な演出とか、不自然なライティングとか、細かいギミックとかは要らない気がしてるんだけど。ただ、そこに立ってるだけで十分だし、それでいいと思うんで(首が上を向くポーズはちょっといいな、と思ったけど)。そういう意味では、個人的にオススメなのは早朝かな。こないだ行ったときは夜中にチャリで行ったんだけど、日の出のタイミングはなかなか気持ちいいし、よけいなライティングとかもないし(足下には行けないけど)。帰りに築地で寿司とか食っちゃったりして(チャリはレインボー・ブリッジを渡れないので晴海通り方面からいくことになる)。

一応、この「イベント」は今月一杯ってことらしく、その後、どうなるのかはわかんないけど(自由の女神みたいに置いといてくれればいいのに)、来るべき政権交代とともに 2009 年夏のビッグ・トピックであることは間違いないな、と。もちろん、富野監督の「5 年後にザク」って何の根拠もない(っぽい)発言に、大いに期待しつつ。

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