Link(s): Amzon.co.jp / iTunes Store
気が付けば約 1 ヶ月、更新しないまま放置してたこのブログだけど、別に辞めたわけでもなく、レヴューするモノがなかったわけでなく、ただ、ちょっと訳あって(こんな訳だけど)手が回らなかっただけで、今後もボチボチと続けていくつもりです。レヴューするモノがなかったどころか、むしろ溜まっちゃってるくらいなんで。「印象が薄れないうちに、チャチャっと書き留めておこう」ってこのブログの趣旨に沿えてないけどが、まぁ、ボチボチとキャッチアップしていこうかな、と。
で、まず一発目は、個人的には 2009 年のベスト・アルバムと呼んでも差し支えないビルド・アン・アークのニュー・アルバムを。あと、これを機にアルバムのリンク先をアマゾンと iTunes Store の 2 つにしてみた(あるモノは、だけど)。対した意味はないけど、自分だったらこのほうがありがたいと思うんで。
ビルド・アン・アークは、これまでにも何度も触れてるカルロス・ニーニョのメイン・ユニットで、まぁ、安易な表現を使っちゃうと、カルロス・ニーニョとその仲間たちによる 'スピリチュアル・ジャズ' のユニットってことになる。個人的には、'スピリチュアル・ジャズ' なんて呼び名はキライなんだけど(だって、スピリチュアルじゃないジャズなんてジャズじゃなくね?)。でも、知らずに聴いたら 70 年代のアルバムかな、って思っちゃうようなサウンドではあるんで。
ただ、'スピリチュアル・ジャズ' っていうと、一般的にはわりとアヴァンギャルドで夜っぽい感じのイメージがありがちだけど、ビルド・アン・アークは、ちょっとフォーキーな、牧歌的でリラックスしたテイストがあるのが特徴で、今回の "Love Part 1" は特にその傾向が強く出た仕上がりになってる。
個人的なハイライトは、そのフォーキー且つスピリチュアルな魅力が際立ったヴァン・モリソンの名盤 "Astral Weeks" 収録の名曲、"Sweet Thing" のカヴァーかな、やっぱ。まぁ、オリジナルもソウルフルでスピリチュアルでフォーキーで、相当ドープな曲なんだけど、そのオリジナルの魅力を損なうことなく、開放的でリラックスしたサウンドで再解釈してて、相当完成度が高い。
他にも、ファラオ・サンダーズの "Love Is Everywhere" のカヴァーとか、トライブ・レーベルのフィル・ラネリンとの共演による名曲 "How Do We End All This Madness?" の再演とか、まぁ、聴きどころは満載で、メチャメチャ充実した 1 枚。かなり期待をしてたんだけど、その期待を決して裏切らないどころか、期待以上の出来映えだった。晴れた昼間に気持ちよく聴けるすごくレアなスピリチュアル・ジャズっていう、ありそうで実はなかなかいい感じのがない、ユニークなアルバムで、今後もずっと重宝しそう。
* BUILD AN ARK "Sweet Thing" (From "Love Part 1")
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