(Tru Thoughts) ★★★★☆ Link(s): Amazon.co.jp / iTunes Store

クアンティックはイギリスのトゥルー・ソーツか らいろんな名義で作品をリリースしてきた DJ / マルチ・インストゥルメンタリスト / プロデューサー、ウィル・ホランドのワン・マン・ユニット。デビューは 2000 年で、当初はわりと典型的な UK ヒップ・ホップなイメージが強くて、けっこうチェックはしてたんだけど、ちょっとイヤな言い方をするとちょっと頭デッカチな印象もあっりした。
でも、その後、ザ・クアンティック・ソウル・オーケストラ
スタイル的には、クアンティック・アンド・ヒズ・コンボ・バルバロの "Tradition in Transition" がわりとファンク的な印象だったのに対して、クアンティック・プレゼンタ・フラワリング・インフェルノはカリビアン・フレイヴァーの濃いサウンド。具体的には、レゲエ〜ダブはもちろん、キューバだったりプエルト・リコだったりといったカリブ海地域の音楽の要素を取り入れつつ、ラテン・ミュージックともナチュラルに深化させたような、味わい深いサウンドに仕上がってる。そういう地域のサウンドからの影響が強いから、印象としてはトロピカルでもあるし。
まぁ、クアンティックは去年のクアンティック・アンド・ヒズ・コンボ・バルバロのアルバムから引き続き絶好調でゴキゲンな状態らしい。こういう音楽をこういうカタチで表現してる希有なアーティストであることは間違いないし("Gilles Peterson presents Havana Cultura - New Cuba Sound" に入ってるアーティストとかちょっとイメージが近いけど)、リリース・ペース的にもコンスタントな感じで嬉しい限り。こういうアーティスト / アルバムって、特定のジャンルに収めにくいから、どうしてもなかなか知られ(聴かれ)にくいけど、こういうのこそ、もっと聴かれるようになればいいのに。
QUANTIC PRESENTA FLOWERING INFERNO "Swing Easy" (From "Dog With A Rope")
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