2009/11/16

El sonido de la cubanida.

"Gilles Peterson Presents Havana Cultura - New Cuba Sound"
(Brownswood  Link(s): iTunes Store / Amazon.co.jp

元トーキング・ラウド / 現ブラウンズウッド主宰者で、DJ / コンパイラーとして知られ、これまでにもたびたびレヴューしてるジャイルス・ピーターソンが、今回、ピックアップしたのはキューバ。まぁ、'ジャイルス・イン・キューバ' って聞いただけで悪いわけがないというか、間違いない感じなんだけど、正直、期待以上の出来映えだった。リリースは先月だったかな? こないだ、リリース・パーティで来日してたし(ジャイルス本人はよく来てるけど)。どうも、ハヴァナ・クラブ絡みで始まったプロジェクトだったっぽくて、詳細はスペシャル・サイトで観れる・聴けるんだけど、ハナシだけ聞いたときにはてっきり 'キューバン・レア・グルーヴ' 的な、お宝発掘系か、"Gilles Peterson in Brazil" と "Gilles Peterson Back in Brazil" みたいな新旧音源のハイブリッド的なコンピレーションなのかと勝手に思ってたら、それどころか、もっと気合いが入った内容で。

どういうことかっていうと、既発曲のコンピレーションじゃなくて、ジャイルスがプロデューサーとして新たに制作した CD x 2 枚組だ、と。ディスク 1 は、現在のキューバ音楽の首領とも言えるピアニスト、ロベルト・フォンセカとガッチリ組んで現地のミュージシャンたちと作ったジャイルス・ピーターソン & ハヴァナ・カルチュラ・バンド名義のキューバン・ジャズ・アルバム的な内容で、ケニー・ドーハムの "Afrodisia" とかフェラ・クティの "Roforofo Fight" とかのカヴァー等が収録されてるんだけど、ここでもやっぱり目を引くのはジェイ・ディー a.k.a. J・ディラの "Think Twice" が選曲されてること。こないだレヴューしたロバート・グラスパー然り、カルロス・ニーノとミゲル・アットウッド・ファーガソン然り、みんな、どれだけジェイ・ディーのことが好きなんだよ、って。

ディスク 2 は、ハヴァナの街でジャイルスが見つけたアーティストたちのトラックを集めたコンピレーション的な内容なんだけど、R&B 風あり、メロウなヒップ・ホップあり、ちょっとレゲトン風ありと、キューバなフレイヴァーは随所に感じさせつつも、決して懐古主義的な伝統芸能ではなくて、現在進行形のキューバなサウンドでなかなかクール。キューバって、あういう国なんで(だからこそ、って言うこともできるのかもしれないけど)、'最先端' のサウンドってどんなことになってるのか、すごく興味があるし。

まぁ、そんな内容なんで、キューバ / ラテン音楽好きはもちろん、ジャズ / レア・グルーヴ的な視点(っつうか、ジャイルス的な視点)の音楽が好きなら間違いなく楽しめる好企画の好盤。あえて苦言を呈すと、できれば、もうちょっと温かい季節に聴きたかったかな。


GILLES PETERSON & HAVANA CULTURA BAND Feat. DANAY and OBSESION "Think Twice"(From "Gilles Peterson presents Havana Cultura - New Cuba Sound" Disc 1)




OBSESION "Me Lastimas" (From "Gilles Peterson presents Havana Cultura - New Cuba Sound" Disc 2)




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