2010/07/12

Mountain life.

岳 12 巻』 石塚 真一小学館 / ビッグコミックス) 
 Link(s): Amazon.co.jp / Rakuten Books

これまでにも出るごとにレヴューしてきた』の最新刊。11 巻から約 3 ヶ月のインターバルは前に比べて短い感じで、待ちわびてる身には嬉しい限り。まぁ、実写で映画化までされちゃうくらいだから、まぁ、調子はいいってことなのかな? 映画自体はちょっとビミョーな感じがしてるけど。 

ハナシは、主人公の山岳救助ボランティアの「山バカ」こと島崎三歩と、山をこよなく愛する周辺の人たちの、山にまつわる心温まるエピソードって感じで、昨今のちょっとした(?)山登りブームのベースを支える要因のひとつになってる(ような気がする)人気コミック。なんと、近所のセヴンイレヴンで売っててちょっとビックリ。もちろん、いい意味で。

まぁ、思わずホロッときちゃうエピソード満載なんだけど、個人的に一番好きだったのはパタゴニアでのハナシかな。言葉がろくに通じないザイル・パートナーとフィッツロイを登るエピソードなんだけど、なかなかグッとくる。何かプリミティヴなモノがある気がして。

ここ数巻の傾向として、主人公の三歩の周りのキャラクターたちのストーリーが語られることが増えてるんだけど、それがストーリー全体の深みも生み出してる。
グッときちゃうハナシあり、甘酸っぱいハナシあり、ちょっと笑っちゃうハナシあり、心地いい読後感は健在だし。クリスマスのエピソードとか、ちょっとヤバイし。

いつも書いてる決まり文句だけど、 やっぱり今回も書いちゃう山に登らない人にも、登ってみたいかもって思ってる人にも、もちろん登る人にも。


*既発巻:

  

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