(クーリエ・ジャポン編集部 / 講談社) ★★★★☆
場所は、高島屋から東急ハンズにかけてのデッキ部分(紀伊国屋へ渡る橋の手前まで)で、JR の線路沿いのガラスの部分に写真とテキストが掲示されてる。点数はかなり絞り込まれてるんだけど、その分、1 枚 1 枚がかなり大きなサイズなので、ジックリと写真と向き合えて、なかなかの見応え。もうちょっと点数があったらもっと良かったけど。
写真自体ももちろん素晴らしいんだけど、掲示の仕方もシンプルだけどすごくキレイで、細かい部分までキチンとこだわりが感じらる全体のアート・ディレクションも秀逸。オープン・スペースでこういう展示をやるって、海外なんかではよくあるけど、日本で、しかもこれだけキチンとしたコンセプトとアート・ディレクションでやることってなかなかないし、すごく面白くて意義のある試み。この手の企画って、行ってみるとけっこう、手抜きというか、企画はいいんだけど細かいところがイマイチ頑張り切れてない、残念な感じのモノが、特に日本では多いんだけど、そういう意味でも完成度が高くて、素晴らしい企画なんじゃないかな、と。もちろん、雑誌・特設サイト・写真集を含めた 'THIS DAY OF CHANGE' も素晴らしいし。
ただ、みんな、買い物とかに夢中でそれどころじゃないのか、思った以上に通行人は意識してないというか、見てなかった感じなのがちょっと残念だけど。リテラシーというか、意識の問題なのか? アートとか、政治とか、社会とか、生活とか、いろんな意味で。
脳内 BGM はやっぱり "A Change Is Gonna Come"。1995 年の "The Promised Land" ってドキュメンタリーのサウンドトラックに収録されてる、今となっては懐かしい孤高の天才、テレンス・トレント・ダービーがブッカー T & MG'S と共演した美しいカヴァー・ヴァージョンで。
TERENCE TRENT D'ARBY + BOOKER T & MG'S "A Change Is Gonna Come"(From "Do You Love Me Like You Say: The Very Best of Terence Trent D'Arby")
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