2009/07/12

Sound of humidity.

"Inner Exile"

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LEE EVERTON(Rootdown

去年リリースされてけっこう話題になってたけど、なんか機会を逃して聴きそびれてたスイス人アーティスト、リー・エヴァートンのデビュー・アルバムを遅ればせながらチェック。漏れ聞いてた評判によると、今〜これからの時期にピッタリっぽいんで。

漏れ聞いてた評判では「レゲエ・シーンのジャック・ジョンソン」みたいな、かなり安直な、でも、ある意味、すごくわかりやすい感じの言われ方をしてたんで、正直、ちょっとビミョーな感じもしてたんだけど、まぁ、確かにアコースティックでオーガニックでシンプルなサウンドで、ブルースとかフォークのテイストも感じさせつつも全体としてルーツ・レゲエをベースにしてて、ナチュラルなソングライティングとヴォーカルって意味では、そう言いたくなる気持ちも解らないではない。

でも、正直言うと、漏れ聞いてた評判ほどの出来じゃないような印象を持っちゃったのも事実。少なくとも、ボブ・マーリーとかボブ・ディランとかヴァン・モリソンを引き合いに出すようなレベルではないな、と。ビックリしたんだけど、ホントにそういうのをどっかで見たんで。まぁ、そんな風に書かれちゃうとどうしても期待値がガーンって上がっちゃうから、聴くときの耳も厳しくもなるんだけど。それに、別に本人が言ったわけじゃないだろうし。もちろん「影響を受けた」くらいのことは言ってるかもしれないけど(この手の音楽をやってて、この 3 人の影響を受けてないアーティストなんているのか? ってハナシだし)、それと、そういった名前を引き合いに出してリー・エヴァートンを紹介することは全然意味合いが違うから。

まぁ、そんな経緯があったからか、個人的には思ったほどじゃなかったというか、それほどシックリきたわけじゃないってのが正直なところ。なんでだろう? ソングライティングがちょっと弱いのかな。声質が好みじゃないのかな。別に出来が悪いわけではないし、湿度が高くなってきた今の時期に、どっかでフツーに耳にしたりする分には全然 OK な音ではあるんだけど。ただ、個人的には、似たような印象の(近いファンクションを持った)アルバムだったら、レゲエ・テイストのモノならミシカの "Above the Bones"、レゲエ・テイストにこだわらないならドナヴォン・フランケンレイターの "Donavon Frankenreiter" とかジャック・ジョンソンの "Sleep Through the Static"、特に "Donavon Frankenreiter" のほうが愛聴度が高いかな。


LEE EVERTON "So Proud Of You" (From "Inner Exile")








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