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2008/07/17

Walk this way.

『遊歩大全』 コリン・フレッチャー 著. :芦沢 一洋 訳
(森林書房) ★★★★☆ Link(s): Amazon.co.jp

原著 "The New Complete Walker" が刊行されたのは 1974 年(初版である "The Complete Walker" は 1968 年)で上下巻として日本語訳されたのが 1978 年。それを 700 ページを超えるカタチで 1 冊にまとめて 1987 年に刊行されたのが本書ということで、クラシック中のクラシックと呼べるバックパッカーのバイブル的な 1 冊です。当然、書店等でお目にかかることはなかなかなく、新宿区の図書館でかなり年季の入ったコンディションの 1 冊を借りることができました。翻訳を手掛けているのは『バックパッキング入門』の芦沢一洋氏。

内容としては、'complete walker' って言葉の通り、バックパッカー(本人は「バックパッキング」ではなく、タイトル通り「ウォーキング」って言葉を使ってるけど)に必要な知識やノウハウ、装備から心構えまで、必要なモノは商品名や値段、重さといった具体的な詳細情報まで網羅するカタチで触れられていて、インターネットのある現代ならともかく、情報に限りがあった当時なら相当重宝したであろうことは容易に想像ができる。

2008/06/20

Backpackers' classic.

『バックパッキング入門』 芦沢 一洋 著
(山と渓谷社) ★★★★☆ Link(s): Amazon.co.jp


ずっと読んでみたいと思っていた 1976 年発行の日本のバックパッカーのクラシック。その思想的な背景から具体的な道具に至るまで、とても細かく紹介されている、まさに「入門」。著者の芹沢氏は、これまたクラシックとして知られるコリン・フィッチャーの大書『遊歩大全』(Link: Amzn)の訳者。アマゾンのマーケットプレイス等の古本店で見かけてもわりと高かったりするんだけど、知り合いの事務所で偶然見つけて借りてきた。

具体的なギアについては、まぁ、さすがに 30 年以上前の情報だから具体的なアイテムについては古いんだけど、それぞれの道具の持つ意味とか目的については変わってないので、現在でも知っておいたほうがいい基礎知識ではある。頭の中で細部をアップデートして今あるものに当てはめれば、今でも十分応用可能かな。

2008/03/23

Pack your life.

Spectator Vol. 16 (2006 Autumn & Winter issue) "Mountain High Life"
(エディトリアル・デパートメント) ★★★★☆ Link(s): Amazon.co.jp

今ひとつポイントがつかめないというか、ツボが合わない感じであまり読む機会がなかった『Spectator』だけど、この「バックパッキング特集」はなかなか読み応えあり。いわゆる「山系」の雑誌ではカバーしきれない側面であり、『Spectator』が得意とする(サブ・)カルチャー的な面をカバーしつつ、あくまでも専門誌ではない(読者が山について詳しくない)というスタンスでバックパッキングの基本的な部分はしっかりと押さえてるので、入門書としてもなかなか面白いし、芦沢一洋氏の『バックパッキング入門』からの貴重な抜粋原稿や、『森の聖者 - 自然保護の父 ジョン・ミューア』の著者、加藤則芳氏のインタビュー、丹沢のボッカなど、読み応え十分な記事も多い。特に、芦沢一洋の古典書『バックパッキング入門』の第 1 章「SPIRIT & MIND 成り立ちと背景。 バックパッカーの誕生 」が全文掲載されているだけでも十分貴重で、チェックする価値アリ。考え方的に、ちょっとアメリカのバックパッキング・カルチャー寄り過ぎな感は否めないけど、その文化はその文化で学ぶべきモノは多いので、その辺をちゃんと押さえつつ、上手いこと日本的な考え方と融合させていけば、なんとなく先が見えてきそうな気がする。コレだけを鵜呑みにするのはどうかと思うけど、ヒントはいろいろと含まれてる。個人的にはいわゆる「山系」だけでは物足りない部分をカバーしてくれてるし、好み的にも(サブ・)カルチャー的な面はアリなので、こういうモノはもっとあってもいいね。