2010/11/11

Red is the color.

『機動戦士ガンダム UC episode 2 赤い彗星』 
 矢立肇・富野由悠季 原作 古橋 一浩 監督(バンダイビジュアル)  
 Link(s): Amazon.co.jp (DVD / Blu-ray) / Rakuten (DVD / Blu-ray)
 
前から何度レヴューしてる福井晴敏による書き下ろしの小説を原作とした機動戦士ガンダム UC」のアニメ版の第 2 話。3 月に発売された第 1 話「ユニコーンの日」に続きで、全 6 話の予定だから、これで 1/3 を消化したことになる。DVD の発売は 11 月 12 日だけど、発売に先駆けて行われたプレミア公開で観てきた。

機動戦士ガンダム UC の概略について第 1 話「ユニコーンの日」のレヴューに書いたから省くけど、第 2 話のタイトルは「赤い彗星」。まぁ、このタイトルだけで、思わず盛り上がらざるを得ないというか、お約束というか、期待を裏切らない展開。まぁ、ストーリーについてはネタバレになるんで詳しくは書かないけど、ガンダムの正当なマナーはしっかりと押さえつつも、しっかりと今のスペックとクオリティで描かれてる感じで。


第 1 話「ユニコーンの日」のレヴューにも書いた通り、小説版を既に読み終えている身からすると、ひとつの大きなポイントは「あの壮大な長編小説を如何に 6 話(約 6 時間)に収めるのか」ってことなんだけど、そのせいもあって、内容は今回もかなり濃密で、ある程度、ザックリと削ってる部分もあるけど、全体としてはかなり濃密に圧縮されてる印象。1 時間弱って長さが、長すぎる印象でもなく、かといって、短いって印象でもなく、見終わった後に脳味噌に適度な疲労感があるような、いい感じにまとまってる印象。先月末に出た『ガンダム A』の別冊、『ガンダム UC エース』に載ってたインタヴューで古橋一浩監督が「アニメ版ってのはあくまでも OVA(オリジナル・ビデオ・アニメーション)なので、ある程度繰り返し観られることを想定してて、だからあまり詳細を説明しすぎないように意識してる」みたいなことを言ってたんだけど、確かにそういう感じ。小説版を読んでない人が劇場で一回観ただけでちゃんと解るのかなぁ? ってのは、正直、ちょっと疑問に思ったんだけど、確かに OVA であることを考えるとアリだな、と。まぁ、個人的には、小説版を読まずにいるヤツの気持ちは全く理解できないんで、どうでもいいって言えばどうでもいいことなんだけど。

ちなみに、第 3 話「ラプラスの亡霊」は 3 月 18 日発売で、既にアマゾンで予約受付中。また、数ヶ月待たされるのはシンドイけど、まぁ、クオリティのほうが大事なんで、楽しみに待つことにするかな、と。


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