イギリスの生物物理学者、ジェームズ・ラブロック博士の唱えるガイア理論の「地球はそれ自体がひとつの生命体である」という考え方に基づき、龍村仁監督によって制作されたオムニバスのドキュメンタリー映画シリーズ、『地球交響曲(ガイア・シンフォニー)』の最新作で、2010 年の作品なんだけど、一般的な映画とは異なったカタチで制作・公開されてるので、実際に見たのは今年に入ってから。確か 1 月頃だったかな。単にレヴューし忘れてただけなんだけど、A311(勝手に作った造語です。もちろん、'after 3.11 ってこと。同様に 'B311' って表現もアリ)の今、いろいろ思うところが多い中でイメージがつながるところが多いというか、あらためて思い出すことが多かったんで。
前に監督の龍村仁氏の著書『地球(ガイア)のささやき』のレヴューでも触れた通り、第一番を大学時代に観て以来、観逃して後から観直したことがあったりはするけど、一応、全作品観てて、どれもすごく好きなんで(特に前に『サーフリアライゼーション』をレヴューしたジェリー・ロペスや登山家のラインホルト・メスナー、素潜りの記録保持者でリュック・ベッソン監督の映画『グラン・ブルー』のモデルにもなったジャック・マイヨール、写真家・エッセイストの星野道夫、前にレヴューした『星の航海師 - ナイノア・トンプソンの肖像』の主人公でカヌー航海者のナイノア・トンプソン、ダライ・ラマ法王なんかのエピソードがお気に入り)、今回もすごく楽しみにしてたんだけど、結論から言っちゃうと、期待を全く裏切らない出来映え。むしろ、A311 には、それまで以上に大きな意味合いを持つんじゃないかって思えちゃう。
まぁ、それは、この最新作だけじゃなく、過去の 6 作についても当て嵌まるんだけど(過去の 6 作は DVD でリリースもされてて、以下の動画がオフィシャルのダイジェスト)
◇『地球交響曲』過去 6 作のダイジェスト
今回の第七番に登場するのは、元ツール・ド・フランスのチャンピオンのグレッグ・レモン、環境教育活動家の高野孝子、アリゾナ大学医学部教授・医学博士のアンドルー・ワイルの 3 人。神道の自然観・世界観に関心が深いグレッグ・レモンが自転車で日本を旅するエピソードもなかなか興味深いし、高野孝子さんの犬ゾリでの北極海横断のエピソードも面白かったけど、個人的に一番魅かれたのはアンドルー・ワイル博士。観てるときに、名前とエピソードの中身について「どっかで聞いたことあるなぁ」って思ってたんだけど、帰ってきて確認したら、かなり昔に読んだ『ナチュラル・マインド』の著者だった。『ナチュラル・マインド』は、「ドラッグと意識にたいする新しい見方」ってサブ・タイトルが付いてる 70 年代の本で、たぶん、ドラッグ・カルチャー的なモノの流れで若い頃に読んだ気がするんだけど、それ以来、特に気にかけてこなかった人物だったんで、こんなところでつながったことがちょっと面白いな、って。もちろん、言ってることややってることは変わってなくて、でも、今、あらためて聞くと、違った説得力とインパクトがあって。
まぁ、作品自体は、わりとオーソドックスな手法で、壮大且つ感動的な感じに仕上げられてるんで、センセーションとか飛び道具とかはないし、いわゆる '尖った' 部分はないんだけど、だからこそ、老若男女にオススメしやすいと言えるのかも。
限りなくインデペンデントな手法で制作されてて、上映もかなりイレギュラーな感じなんで、ウェブサイトでスケジュールをチェックしてピン・ポイントで観に行く感じにはなっちゃうんだけど、その労力には十分見合うっていうか、補って余りある内容であることは間違いない。内容自体はすごくユニヴァーサルなモノだけど、こういう作品が成立していること自体、ある意味、'世界に誇るべきメイド・イン・ジャパン' のひとつって言えるのかな。
◇ 『地球交響曲 第七番 予告編』前に監督の龍村仁氏の著書『地球(ガイア)のささやき』のレヴューでも触れた通り、第一番を大学時代に観て以来、観逃して後から観直したことがあったりはするけど、一応、全作品観てて、どれもすごく好きなんで(特に前に『サーフリアライゼーション』をレヴューしたジェリー・ロペスや登山家のラインホルト・メスナー、素潜りの記録保持者でリュック・ベッソン監督の映画『グラン・ブルー』のモデルにもなったジャック・マイヨール、写真家・エッセイストの星野道夫、前にレヴューした『星の航海師 - ナイノア・トンプソンの肖像』の主人公でカヌー航海者のナイノア・トンプソン、ダライ・ラマ法王なんかのエピソードがお気に入り)、今回もすごく楽しみにしてたんだけど、結論から言っちゃうと、期待を全く裏切らない出来映え。むしろ、A311 には、それまで以上に大きな意味合いを持つんじゃないかって思えちゃう。
まぁ、それは、この最新作だけじゃなく、過去の 6 作についても当て嵌まるんだけど(過去の 6 作は DVD でリリースもされてて、以下の動画がオフィシャルのダイジェスト)
◇『地球交響曲』過去 6 作のダイジェスト
今回の第七番に登場するのは、元ツール・ド・フランスのチャンピオンのグレッグ・レモン、環境教育活動家の高野孝子、アリゾナ大学医学部教授・医学博士のアンドルー・ワイルの 3 人。神道の自然観・世界観に関心が深いグレッグ・レモンが自転車で日本を旅するエピソードもなかなか興味深いし、高野孝子さんの犬ゾリでの北極海横断のエピソードも面白かったけど、個人的に一番魅かれたのはアンドルー・ワイル博士。観てるときに、名前とエピソードの中身について「どっかで聞いたことあるなぁ」って思ってたんだけど、帰ってきて確認したら、かなり昔に読んだ『ナチュラル・マインド』の著者だった。『ナチュラル・マインド』は、「ドラッグと意識にたいする新しい見方」ってサブ・タイトルが付いてる 70 年代の本で、たぶん、ドラッグ・カルチャー的なモノの流れで若い頃に読んだ気がするんだけど、それ以来、特に気にかけてこなかった人物だったんで、こんなところでつながったことがちょっと面白いな、って。もちろん、言ってることややってることは変わってなくて、でも、今、あらためて聞くと、違った説得力とインパクトがあって。
まぁ、作品自体は、わりとオーソドックスな手法で、壮大且つ感動的な感じに仕上げられてるんで、センセーションとか飛び道具とかはないし、いわゆる '尖った' 部分はないんだけど、だからこそ、老若男女にオススメしやすいと言えるのかも。
限りなくインデペンデントな手法で制作されてて、上映もかなりイレギュラーな感じなんで、ウェブサイトでスケジュールをチェックしてピン・ポイントで観に行く感じにはなっちゃうんだけど、その労力には十分見合うっていうか、補って余りある内容であることは間違いない。内容自体はすごくユニヴァーサルなモノだけど、こういう作品が成立していること自体、ある意味、'世界に誇るべきメイド・イン・ジャパン' のひとつって言えるのかな。
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