2009/09/25

Fly me to the moon.

宇宙兄弟 7 巻』 小山 宙哉 著(講談社)
 Link(s): Amazon.co.jp / Rakuten Books
 
これまでにも既発巻をレビューしてきた宇宙兄弟』の最新刊。相変わらずコンスタントなペースで発売されてて、嬉しい限り。

ハナシは、天真爛漫でナチュラルでちょいニュータイプで天然も入ってる弟と、そんな弟を誇りに思いつつもコンプレックスも抱えててる兄の兄弟が共に宇宙飛行士を目指す物語。だから、その名も宇宙兄弟』。

 今回は、遂に弟・ヒビトは遂に月へ、という展開で、リフト・オフから日本人として初めての月での第一歩を踏み出すっていうドラマティックな部分なんだけど、単なるムーンウォーカーには留まらないヒビトの天真爛漫さが炸裂する痛快な一冊。適度に笑わせながら、適度にグッとくる、 そんな何とも言えない絶妙な「ドライ・フィット」感は健在で、いつもながら読後感が心地いい。

某いい味出してるキャラクター曰く、「空と人生は似てる。晴れたり曇ったり。雨も降りゃ雷も落ちる。でも、大きく異なる点がある。それは…」と。この「…」の部分がけっこうポイントかな。あと、月見うどんが食べたくなること請け合い(っていうか、月見うどんってスゴイな。あらためて考えてみると)。

この後、ヒビトは月、そしてムッタは宇宙飛行士の選抜試験の結果発表。いいところで終わりやがるというか、まだまだ目が離せない。


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