2010/03/27

Peace on the moon.

宇宙兄弟 9 巻小山 宙哉 著(講談社) 
 Link(s): Amazon.co.jp / Rakuten Books


これまでにも既発巻をレビューしてきた宇宙兄弟』 の最新刊。8 巻の発売が年末だったので、相変わらずコンスタントに 3 ヶ月ペースで発売されてて、いい感じ。

ハナシは、天真爛漫でナチュラルでちょいニュータイプで天然も入ってる弟と、そんな弟を誇りに思いつつもコンプレックスも抱えててる兄の兄弟が共に宇宙飛行士を目指す物語。だから、その名も宇宙兄弟』。

今回は、表紙の弟・ヒビトの表情からもわかる通り、日本人初のムーンウォーカーであるヒビトがアッと驚くようなアクシデントに巻き込まれて絶対絶命…という 8 巻から続くハナシがメイン。いつも、何が起こっても余裕なヒビトらしからぬシリアスな表情に、事態の深刻さが伺い知れるわけですが、まぁ、ストーリーを書いちゃうとネタバレになるので書かないけど、なかなか大変なことになってる。月、やっぱ大変。

あと、今までもいい味を出してた天文学者のシャロンおばちゃんのエピソードが描かれてたりして、ちょっと心温まる。

まぁ、今回は、事態が事態なだけに、わりとシリアスで重い展開だったりはするけど、それでも、適度に笑わせながら、適度にグッとくる、そんな何とも言えない絶妙な「ドライ・フィット」感と、早く続きが読みたい期待感がいい感じで混在してる心地いい読後感は相変わらず。やっぱり、エンターテインメントとしての完成度がとても高い。さすがは、日本が誇る「コミックという文化」って感じというか、安心して楽しめるクオリティ。



* 関連アイテム:
 

0 comment(s)::