2016/05/15

Keep it cold. Keep it hot.

ハリオ V60 ウチマグ VUW-35B ★★★★☆

HARIO V60 Vacuum Thermal 'Uchi Mug' VUW-35B

Links: Amazon / Rakuten / Official website


ハリオ V60 ウチマグ VUW-35B
発売されたのはたぶん1年くらい前だと思うので今さら感は否めないけど、去年の夏くらいから日常的に使ってきて、やっぱりバッチリいい製品なので備忘も兼ねて一応レヴューしておこうかな、と。

このハリオ V60 ウチマグ(VUW-35B)は、名前からも解る通り、ハリオ(Hario)のコーヒー製品の代名詞と言える V60 の名を冠したサーモ・マグ。真空断熱二重構造なのでホットは冷めにくく、アイスは温くなりにくいというのが特徴で、V60 シリーズのサーバーとかグラスを思わせる「ボコッボコッ」としたシェイプが印象的なデザイン(写真はエントリーの最後に)もシンプルでなかなかいい感じ。買ったのは写真のブラックだけど、他にシルバー(VUW-35HSV)もある。

実際にどれくらい冷めにくくて温くなりにくいかというと、ウェブサイトには「保温効果 73℃ 以上 / 保冷効力 7℃ 以下」なんて書いてあるけど、これは「室温約 20℃ 前後の環境で、約 95℃ のお湯 / 約 4℃ の水を入れてフタをして1時間経ったときの温度」ってことなんだとか。まぁ、いわゆるカタログ・スペックではこういう数値になる、と。

実際に使ってる感じでは、「ホットでもアイスでも2時間くらいは余裕で OK」って印象かな。'ウチマグ' なんて製品名だけど、実は家では使ってなくて、基本的には外出時には常に持ち歩いてる感じなんだけど、特に重宝してる典型的なシチュエーションはサッカーを観るとき。スタジアムの近くのセブンイレブンで、寒い時期はホット、暑い時期はアイスを入れてスタジアムに行くんだけど、ホットもアイスも試合終了まで(つまり2時間強)は全然大丈夫な感じ。ハーフタイムはもちろん、試合終了時でもホットならまだ暖かいし、アイスならまだ氷が残ってるくらいには働いてくれる。一番極端な例としては、去年の夏に35℃くらいの炎天下でサッカーを観た(客席も超日向)んだけど、そのときはさすがにハーフタイムには氷は溶けてた。でも、そのシチュエーションはかなり特殊なので、まぁ、普通に都市部で生活している分には夏でも冬でも十分なスペックって言えるんじゃないかな。



「スタジアムの近くのセブンイレブンで、寒い時期はホット、暑い時期はアイスを入れて」って書いたけど、容量は 350ml なのでセブンカフェのホット・コーヒーはラージでも余裕で入る。ホットのときはレジで「コレに入れるから紙コップは要らない」って店員に言って、マシンに直接このマグを置いて淹れちゃう。アイスの場合は普通に売ってる氷入りのプラスティック・カップに入れてからこのマグに移すんだけど、氷込みでほぼ満タンでフタがギリギリ閉まらない感じになるので、いつも買ったときに一口飲むようにしてる。

* 追記: 書くつもりで忘れてたことを思い出したので。セブンカフェのアイスコーヒーの場合、氷がある程度溶けてちょうどよくなる濃さになってる(淹れた時点ではコーヒー自体はかなり濃い)と思うんだけど、ウチマグに入れると氷があまり溶けないので、想定されている濃さにはなりにくい(想定より濃い状態がしばらく続く)。ここはちょっと好みが分かれる点なのかも? あくまでもセブンカフェ(のような形式)のアイスコーヒーの場合だけ、ちょっと気にしてもいいかな? って点だけど、念のため。

ちなみに、気になったので調べてみたんだけど、セブンカフェのコーヒーはレギュラーがホット / アイスともに 150ml、ラージはホットが235ml、アイスが 270ml なんだとか。なので、ホットをなるべくたくさん入れるならレギュラーを2杯分入れるのがいいらしい。「レギュラー + ラージ」や「ラージ x 2」だと溢れる、と。アイスの場合、ラージが氷を含めてほぼ満タンなので、もちろん「レギュラー x 2」だと溢れるってことになる。

左奥がブラック(VUW-35B)で右手前がシルバー(VUW-35HSV)
写真のようにドリッパーを置いて直接淹れられるようになっていて、口が広いので洗いやすいし、使い勝手はすこぶるいい感じ。二重構造なので結露しにくいし(っていうか、使ってる感じでは「ほぼ結露しない」かな。それで困ったケースは経験してない。もちろん、絶対ないとは断定できないし、「結露しない」とは製造元としては言えないんだろうけど)。

もうひとつ、「製造元としては言えないんだろうけど」な案件として、ウェブサイトにある

フタは本体を完全に密封するものではありません。横にするとこぼれる場合があります。飲み物を入れたまま、カバン等に入れて持ち運ばないようにしてください。

って注意書きの問題がある。この点に関しても、実は今まで困った経験はしてないかな。実は水を入れてフタをした状態で逆さにしてキッチンのシンクに放置しておくって実験(というほど大袈裟なことではないけど)をしたんだけど全然漏れてなかったし。まぁ、わざわざ横にしたり逆さにしたりする必要はないし、なるべく気を付けたほうがいいとは思うけど、あまり神経質になる必要はなさそうなレベルではあるかな? ってのが使ってる実感だったりする。

レヴューなんで、何か問題点も挙げなきゃとか思っていろいろ考えてみてるんだけど、正直、あまり思いつかないかな。強いて挙げれば、上記の密閉の問題とか、保温効果・保冷効力がより向上すればとか、ムリに考えることはできるけど、このスペックとデザインで市場小売価格 ¥2,000- 程度ってのは全然申し分ないっていうか、満足度はかなり高い感じ。

もちろん、家やオフィスで使ってもいいし、家で淹れて持ち運んでもいいし、セブンカフェとかでもいいし(詳しいことはここに書いたけど、個人的には、コンビニのコーヒーではセブン派)、コーヒー・スタンドとかでも「コレに淹れて」って言えばだいたい入れてくれるし、出先で移動中とかでも普通にある程度以上のクオリティのコーヒーが飲めちゃうのは嬉しい限り(まぁ、もちろんコーヒー以外の飲み物にも使えるんだけど)。



ハリオ V60 ウチマグ VUW-35B
HARIO V60 Vacuum Thermal 'Uchi Mug' VUW-35B
Links: Amazon / Rakuten / Official website


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ちなみに、ナゼかハリオのウェブサイトからは消えてるんだけど(今は正式なラインアップにはないってことなのかな?、当初は印象的な「ボコッボコッ」としたデザインではないモデルも出てて、実は使ってるのはこっちだったりする。柔らかい流線型で、コレはコレでいい感じ。カラーはブラック(VUM-35B)/ シルバー(VUM-35HSV)/ ブラウンの3色展開で、スペック的な違いは特になさそう。 まだ、アマゾンや楽天では手に入るっぽい。

ハリオ V60 ウチマグ VUM-35
HARIO V60 Vacuum Thermal 'Uchi Mug' VUM-35
Links: Amazon / Rakuten


上で触れた「ボコッボコッ」としたシェイプが印象的なデザインの V60 シリーズのサーバーが以下のモノ。2007 年にグッドデザイン受賞してる逸品で、カフェやコーヒー・スタンドでもよく見かける。360ml・600ml・800ml の3サイズ。

ハリオ V60 レンジサーバー360 XGS-36TB 
HARIO V60 Range Server 360 XGS-36TB 




同じく、「ボコッボコッ」デザインの V60 シリーズのグラス。二重構造なので結露しにくく、コーヒーを淹れたときの見た目もなかなかいい感じ。サイズは 10 oz・15 oz の2サイズ。

ハリオ V60 コーヒーグラス 10 oz VCG-10
HARIO V60 Coffee Glass 10 oz VCG-10

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