『百年前の山を旅する』 服部 文祥 著 (東京新聞出版部) ★★★☆☆
Link(s): Amazon.co.jp / Rakuten Books
タイトル(と表紙の写真)からわかる通り、21 世紀の今、あえて 100 年(以上)前の装備で、100 年(以上)前のルートで登山した様子や、その際の試行錯誤等を綴った書籍で、出版されたのは去年の 10 月。もともと『okugai』誌と『岳人』誌に掲載されていた記事をまとめたモノで、著者の服部文祥氏は 'サバイバル・シリーズ' と呼ばれる一連の書籍(Link: Amzn)でも知られてる。
たしか、『okugai』誌の 2009 年初夏号に掲載されてた「奥多摩・笹尾根縦走 100 年前の装備で山に入る」を読んでたのかな? その後、熱心に追いかけたわけじゃなかったんだけど、わりと印象深い内容だったんで、その延長線上で書かれたモノをまとめた書籍ってことであれば読んでおこうかな、と思って。
結論としては、読み物としてメチャメチャ面白いか? って言われるとちょっとビミョーだったりもするけど、コンセプト自体がすごく興味深いし、ひとつひとつの旅のストーリーも面白いし、いろいろと考えさせられる部分は多い。
Showing posts with label Travel. Show all posts
Showing posts with label Travel. Show all posts
2011/09/13
2011/07/30
Life as travel. Travel as life.
"180° SOUTH" クリス・マロイ 監督(キングレコード) ★★★★☆
Link(s): Amazon.co.jp (DVD / Blu-ray)
かなり前にジャック・ジョンソン(JACK JOHNSON)主宰のレーベル、ブラッシュファイア(Brushfire)からリリースされたサウンドトラックをレヴューしてた映画『180° South(ワン・エイティ・サウス) 』。劇場公開時に観ててレヴューし忘れてたんだけど、DVD がリリースされてたんで。DVD はまだ観てないんだけど、でも、また観たい、っつうか、いつでも観れるように持っていたいって思える映画なんで。まぁ、個人的には、DVD ってメディアはキライなんで、できれば iTunes Store で販売・レンタルしてもらえたほうがいいんだけど(現時点では iTunes Store にはないらしい)。
映画は、パタゴニア(Patagonia)の創業者のイヴォン・シュイナード(YVON CHOUINARD)とザ・ノース・フェイス(The North Face)の創業者のダグ・トンプキンス(DOUGLAS TOMPKINS)の 2 人が 1960 年代(つまり、それぞれのブランドを始める前)に行ったパタゴニア地方への旅を今、あらためてトレースしたドキュメンタリーで、サーフ・ドキュメンタリーの傑作 "Thicker Than Water"(Link: Amazon.co.jp)で知られるクリス・マロイ(CHRIS MALLOY)が監督を務めてる。
Link(s): Amazon.co.jp (DVD / Blu-ray)
かなり前にジャック・ジョンソン(JACK JOHNSON)主宰のレーベル、ブラッシュファイア(Brushfire)からリリースされたサウンドトラックをレヴューしてた映画『180° South(ワン・エイティ・サウス) 』。劇場公開時に観ててレヴューし忘れてたんだけど、DVD がリリースされてたんで。DVD はまだ観てないんだけど、でも、また観たい、っつうか、いつでも観れるように持っていたいって思える映画なんで。まぁ、個人的には、DVD ってメディアはキライなんで、できれば iTunes Store で販売・レンタルしてもらえたほうがいいんだけど(現時点では iTunes Store にはないらしい)。
映画は、パタゴニア(Patagonia)の創業者のイヴォン・シュイナード(YVON CHOUINARD)とザ・ノース・フェイス(The North Face)の創業者のダグ・トンプキンス(DOUGLAS TOMPKINS)の 2 人が 1960 年代(つまり、それぞれのブランドを始める前)に行ったパタゴニア地方への旅を今、あらためてトレースしたドキュメンタリーで、サーフ・ドキュメンタリーの傑作 "Thicker Than Water"(Link: Amazon.co.jp)で知られるクリス・マロイ(CHRIS MALLOY)が監督を務めてる。
Labels:
★★★★,
2010,
Beauty,
Chris Malloy,
Culture,
Douglas Tompkins,
DVD,
Ecology,
Idea,
Life,
Movie,
National Park,
Nature,
Organic,
Patagonia,
Society,
The North Face,
Travel,
Trek,
Yvon Chouinard
2009/09/21
Light gears. Right ideas.
『BE-PAL 2009 年 10 月号 軽い旅道具』 (小学館) ★★★☆☆
Link(s): Amazon.co.jp
別にそれほど好きってわけじゃないけど、なんか、わりとチェックしてることが(特に最近)多い『BE-PAL』の最新号は、前にハイカーズ・デポのエントリーでも触れた「ウルトラ・ライト」の特集。すごく気になってるテーマなんで、これはチェックしとかないとな、と。
内容的には、「ウルトラ・ライト」って考え方がどういう背景から生まれたのかって部分から始まって(ハイカーズ・デポの店主の原稿)、やっぱりメインになるのはギア紹介で、最新のテクノロジーを駆使したギアから、時代を超えて愛されるクラシックまで、いろいろと紹介されてる。ハイカーズ・デポのエントリーでも触れた通り、「ウルトラ・ライト」は物理的な意味だけじゃなく、メンタルの面でもすごく興味深いなって思ってたんで、そういう意味でも面白いんだけど、個人的にツボだったのは、それだけじゃなくて、いい感じに最新ギアと古くからある定番が混ざってるバランスみたいなのが、個人的にはすごく腑に落ちるというか、気持ちいいなぁって感じたところだったりして。
Link(s): Amazon.co.jp
別にそれほど好きってわけじゃないけど、なんか、わりとチェックしてることが(特に最近)多い『BE-PAL』の最新号は、前にハイカーズ・デポのエントリーでも触れた「ウルトラ・ライト」の特集。すごく気になってるテーマなんで、これはチェックしとかないとな、と。内容的には、「ウルトラ・ライト」って考え方がどういう背景から生まれたのかって部分から始まって(ハイカーズ・デポの店主の原稿)、やっぱりメインになるのはギア紹介で、最新のテクノロジーを駆使したギアから、時代を超えて愛されるクラシックまで、いろいろと紹介されてる。ハイカーズ・デポのエントリーでも触れた通り、「ウルトラ・ライト」は物理的な意味だけじゃなく、メンタルの面でもすごく興味深いなって思ってたんで、そういう意味でも面白いんだけど、個人的にツボだったのは、それだけじゃなくて、いい感じに最新ギアと古くからある定番が混ざってるバランスみたいなのが、個人的にはすごく腑に落ちるというか、気持ちいいなぁって感じたところだったりして。
2009/07/22
Traveling miles.
『STUDIO VOICE 2009 年 08 月号 本と旅する』.(インファスパブリケーションズ) ★★★☆☆
そういえば『STUDIO VOICE』を買ったのはいつ以来のことだろう? そんなことを思いつつ買った最新号。10 代の終わり 〜 20 代の始め頃にはかなり熱心に読んでて、かなり好きな雑誌のひとつだった。まぁ、毎号必ず買うってわけではなかったし、内容を見つつって感じだったけど、いつの頃からか、内容を確認することもしたりしなかったりになってたんだなぁ、とサイトで最近のバックナンバーを見て思ったり。
そんなこんなですごく久しぶりに買った『STUDIO VOICE』の特集は「本と旅する」。個人的には、「本」と「旅」って組み合わせにはめっぽう弱いというか、ついついガードが下がっちゃいがちだったりする。実際には「本」と「旅」の組み合わせにはいろんなパターンがあって、例えば、「旅の本」とか「旅に関する本」だと、実はガイドブックだったみたいなこともあるし、もちろん「旅の様子を綴った本」、つまり紀行文みたいなのもあるし。個人的には、「本を持って旅に出る / 旅先で本を読む / 旅先で読む本」みたいな感じが一番好みで、家とか電車の中とか、日常生活の中ではなく、移動中(もちろん、毎日の通勤・通学とかではなく)だったり非日常的な空間でこそ読むのに相応しい本、つまり「旅に持っていくべき本」っていうジャンルがある気がしてて、でも、そのセレクトって、案外難しかったりして(しかも、それは必ずしも旅に関連する内容でも、実用的な内容である必要もない気がする。むしろ、一見、無関係なくらいのほうがいいかも?)。だから、「本と旅する」ってタイトルだけでグッと魅かれちゃって。
まぁ、実際に読んでみたら、どっちかっつうと、「本の中を旅する」みたいな、実際の旅ってよりは内面への旅的な視点で、いろいろな土地への旅を綴った本がいろんな視点でセレクトされてる感じで、必ずしも「旅に持っていくべき本」って感じではなかった。ただ、視点にしてもセレクトにしても一癖も二癖もあって、すごく『STUDIO VOICE』らしいというか、古今東西のクラシックはもちろん、写真集やコミックまで、やっぱり他ではあまりお目にかかれない感じの(ある意味、偏った)内容にはなってて、なかなか興味深い。
あと、特集以外でも、モス・デフの "Ecstatic" を原雅明さんが 1 ページ使ってレヴューしてたり、良くも悪くも日本の洋楽界独自のカルチャーである「ライナーノーツ」って存在を逆手に取って、佐々木敦さんがアルバムに勝手にライナーノーツを書いちゃうっていう連載(今号で取り上げられてるのはエミネムの "Relapse"。因みにオリジナルのライナーノーツは ZALIG こと高橋芳朗 a.k.a. ヨシクォン!)が始まってたりして、なかなか侮れないな、と。
まぁ、久しぶりにちゃんと読んで、あらためて、良くも悪くも『STUDIO VOICE』というか、読みにくくてラディカルなエディトリアル・デザインとか、多用される小難しいレトリックも含めて、サブ・カルチャー的なスタンスを明確にした感じにちょっと懐かしさを感じつつも、やっぱりこういう雑誌もあっていいよなぁ、なんて思ってたら来月発売の号で休刊なんだとか。これは、正直、けっこうショックだったりして。ちょっと前に『Esquire 日本版』が休刊になったのもけっこうショックだったけど、『STUDIO VOICE』も若い頃にわりと熱心に読んでた雑誌だから(400 号記念号でバックナンバーの表紙をみたら、鮮明に覚えてるのがかなり多かったし)、やっぱり、ちょっと物悲しい感は否めない。奇しくも昨日のエントリーでも言った通り、雑誌には「波」みたいなモノがあって、その「波」の大きさとか方向とかがピッタリ合うこともあれば、微妙に合わなくなったり「凪いじゃう」ことがあったりするモノだと思うんだけど、ベタ凪ぎになっちゃったってことなのかな。今、思うと、400 号記念号で「スタジオ・ボイスの時代」なんて言ってたことが前兆だったのかな、なんて思ったりもするけど。まぁ、とりあえず、来月号はキチンとチェックしないと。
ちなみに、このニュースは『+81』を立ち上げ、現在は『QUOTATION』の編集長を務める蜂賀亨氏のコラムで知った。まぁ、ここで述べてることは個人的にはイマイチピンとこなかったけど。特に最後のブロック。「楽しく、自由に、雑誌や書籍を楽しめばいいのではないだろうか。雑誌や書籍の未来は、きっとなるようにしかならないのだから。」って!? って思わず突っ込みたくなっちゃった。そんなこと言っちゃあ身も蓋もなくね? って。まぁ、言わんとすることはわかるけど。
とりあえず、「有名・無名問わずクリエイターのサポートをする」というコンセプトで、様々な活動を通じてクリエイターを支援するっていうウェブ・サイト、STUDIO VOICE ONLINE は継続していくとのこと。このサイト自体、どんなモノだかキチンと認識してなかったんだけど。後でチェックしてみよう。でも、「クリエイター」って言葉を多用する人とかメディアとかは、なんかイマイチ信用できないっつうか、ちょっと警戒心を抱いちゃうんだけど。
CASSANDRA WILSON "Traveling Miles" (From "Traveling Miles")
2009/07/11
Smart, tough and natural.
smartwool PhD Ultra Light Outdoor Mini [Charcoal / Avocado] (smartwool) ★★★★☆
だいぶ前にパタゴニアのウール・ベースレイヤーのレビューでも書いたけど、最近のアウトドアの世界の大きな動き(のように思える)のがウール。特にアンダーウェア / ベース・レイヤーの、「肌着としてのウール」がすごく発達してて、すごくホットな素材になってるっぽい気がしてる。
ウールっていえば、一昔前までは肌着に不向きな素材の代表格だった。肌触りがチクチクするし、手入れが面倒だし、丈夫さがイマイチだし(特に肌触りがいいモノほどデリケートだった)。そんな印象が最近、大きく覆されてて、次々とウール製の新しい製品が出てきてるんだけど、そんな製品の代表格とも言えるスマートウールのソックス、PhD ウルトラ・ライト・アウトドア・ミニを購入したんで、早速、奥多摩でのトレッキングで試してみた。
だいぶ前にパタゴニアのウール・ベースレイヤーのレビューでも書いたけど、最近のアウトドアの世界の大きな動き(のように思える)のがウール。特にアンダーウェア / ベース・レイヤーの、「肌着としてのウール」がすごく発達してて、すごくホットな素材になってるっぽい気がしてる。ウールっていえば、一昔前までは肌着に不向きな素材の代表格だった。肌触りがチクチクするし、手入れが面倒だし、丈夫さがイマイチだし(特に肌触りがいいモノほどデリケートだった)。そんな印象が最近、大きく覆されてて、次々とウール製の新しい製品が出てきてるんだけど、そんな製品の代表格とも言えるスマートウールのソックス、PhD ウルトラ・ライト・アウトドア・ミニを購入したんで、早速、奥多摩でのトレッキングで試してみた。
2009/06/03
Quebra galho.
『BRASIL SICK』 宮沢 和史 著(双葉社) ★★★★☆
Link(s): Amazon.co.jp / Rakuten Books
これまでにも、自ら責任編集した『COURRiER Japon』のブラジル特集号とか、日伯移民 100 周年音楽事業テーマソングとしてリリースされたガンガ・ズンバの "足跡のない道" をレビューしたザ・ブームの宮沢和史がブラジルへの想いをまとめた書籍で、これも日伯移民 100 周年だった去年発売された。
帯には「ブラジル愛、ブラジル熱病(シック)」なんて書いてあるんだけど、タイトルの「ブラジル・シック」ってのは「ホームシック」のブラジル版みたいな感じなのかな。ブラジルが恋しくて仕方がない、みたいな。その感覚は、もう、メチャメチャよくすごくわかる。もちろん、宮沢さんのソロ・アルバムの『AFROSICK』とか、ガンガ・ズンバの母体となったソロ・プロジェクト「MIYAZAWA-SICK」(ソロでのベスト盤のタイトルでもある)との関連でもあるんだろうけど。
Link(s): Amazon.co.jp / Rakuten Books
帯には「ブラジル愛、ブラジル熱病(シック)」なんて書いてあるんだけど、タイトルの「ブラジル・シック」ってのは「ホームシック」のブラジル版みたいな感じなのかな。ブラジルが恋しくて仕方がない、みたいな。その感覚は、もう、メチャメチャよくすごくわかる。もちろん、宮沢さんのソロ・アルバムの『AFROSICK』とか、ガンガ・ズンバの母体となったソロ・プロジェクト「MIYAZAWA-SICK」(ソロでのベスト盤のタイトルでもある)との関連でもあるんだろうけど。
2009/05/01
Surf your soul.
(スイッチ・パブリッシング) ★★★★☆
これまでにも何度か取り上げてる『coyote』誌の最新号の特集は「海は学校」。サーフィンを軸にした内容で、表紙にジェリー・ロペス、イヴォン・シュイナード、ナイノア・トンプソンなんて名前を並べられたら思わず、やっぱり手に取っちゃう。
特集のサブ・タイトルが「いまだ知られざる水の島、ハワイへ」ってなってる通り、特集のメインはハワイ。前半は、前にレビューした(★★★★★!!)『ホクレア 星が教えてくれる道』の著者、内野加奈子さんが取材するは、写真取るは、原稿書くは、さらには「クムリポ」というハワイに伝わる創世詞の翻訳もするはの大活躍。とてもいい仕事をしてて、素晴らしい内容。ハワイでも海を知らずに育つこどもが増えてて、そういうこどもたちに海について、ハワイについて教えるアフター・スクールのハナシも面白いし。実務的なことだけ教えてるわけじゃないのがポイントかな、と。ナイノアの記事は、内野さん自身もクルーであるホクレア号の次の計画について。3 年かけて世界・57000km を巡る航海を予定してるんだとか。なんとも壮大な計画。また日本にも来るのかな?
「学ぶ海、悟る海(Wisdom in the the waves)」ってタイトルの記事は、前にレビューした(★★★★★!!)ジェリー・ロペスの『サーフリアライゼーション』の訳者、岡崎友子さんによるもので、ジェリー・ロペスとイヴォン・シュイナードはここに登場する。メインはパタゴニアのサーフィン・アンバサダーでもあるクリス、キース、ダンのマロイ兄弟。「プロサーフィンの世界に、コンペティション以外のサーフスタイルを確立させた」世代のサーファーということなんだけど、こういう感じは、サーフィンに限らずすごく興味があるというか、気になってたところだったりするんで、興味深く読めたというか、いろいろ考えさせられちゃった。サッカーにしても音楽にしても仕事にしても、なんか似たようなところがあると思うし、なんとなくモヤモヤだけど、そんなようなことを感じてる(考えてる)んで。知らなかった言葉なんで正確な定義はよくわかってないけど、「ソウル・サーフィン」ってすごくいい言葉だなぁ、なんて思ったり。写真も素晴らしいなぁ。ジェリー・ロペスは『サーフリアライゼーション』で述べられてたようなライフスタイルを具現化するためのプロジェクト、サーフリアライゼーション・フェローシップについてで、これもなかなか興味深い(あと、関係ないけど、ジェリーがヨガをしてる写真を使ってるパタゴニアの広告もカッコイイ)。他にも、医師のドリアン・パスコウィッツ(オフィシャル・サイトの URL が www.alohadoc.com。いい URL だなぁ)の言う、ホントの意味での 'recreation' のハナシとか、なかなかいい感じの記事と写真で、読み応え(見応え)があるというか、味わい深いなぁ、と。
あと、ハワイのモロカイ島のハナシがすごくいいなぁ。全然知らなかったんだけど。岩根愛さんの写真が素晴らしい。名前はいろいろ見るけど、実はあまりキチンと知らなかった、というか、ちょこちょこ見たことのある写真はそんなに好みじゃなかった印象だったんだけど。あと、モロカイの記事の中に出てくる「サブシステンス(subsistence)」って考え方も面白いし。ここはもうちょっと掘ってみたい感じ。サブシステンスにしても、モロカイにしても。
他にも、『野性の呼び声』や『白牙』などで知られる作家、ジャック・ロンドンが 1911 年に発表し、アメリカにサーフィンを伝えたと言われる "The Cruise of the Snark" の一部の抜粋・抄訳も掲載されてて、なかなか読み応えがある。あと、2006 年 1 月に葉山の海に逝った佐久間洋之助の記事もすごく感慨深い。横須賀生まれなので、場所の雰囲気はイメージしやすいんで。個人的には決して「海育ち」ってイメージなわけではないと思うけど、やっぱり、海までチャリで 10 分くらいのところで育ったわけで、やっぱり地元をイメージするときに海はいつも出て来がちだったりはするんで、そういう意味でも、どの記事もいろいろとインスピレーションに富んだ内容で、なんというか、ゴールデン・ウィークの天気のいい昼間に、公園とかで読んじゃうにはもってこいな感じ。ただ、ノンビリしたり癒されたりするだけじゃなく、同時に考えさせられるところがすごくいい(ただの癒し、しかもホントに癒されてるのかもアヤシイ、「エセ癒し」みたいに見えるモノがやたらともてはやされてるように感じることがすごく多い昨今なだけに)。BGM はやっぱベタにジャック・ジョンソンとかで。まぁ、実はあまりゴールデン・ウィークとか関係ないんだけど。でも、混んでるところにわざわざ出掛けたりするより、公園とかでダラダラするほうがいいんじゃね? なんて。
2009/03/28
Caribbean Rhyme.
(A-Works) ★★★★☆
『4travel vol.1 楽園革命 キューバへの旅』
(角川メディアハウス) ★★★★☆
どちらもちょっと前に発売された雑誌だけど、それほどの頻度で発行されてるわけじゃないっぽいのでまだ普通に店頭に並んでるだろうし、そして、別に相互に関係があるわけじゃないけど奇しくも近いタイミングで発売されて、テーマが近かったので、合わせてレビューを。
テーマは見ての通り「キューバ」。まぁ、チェの映画が契機のひとつになってるんだと思うけど(そういえばまだ見れてない)、個人的には、チェの映画の有無に関わらず、今、いちばん行ってみたい場所・国(ふたつは意味が異なる)のひとつだし、ちょっと前からホセ・マルティの本を読んでたりもするんで、もちろん要チェックだろ、と。
『旅学』は 'No. 3' ってなってるから 3 号目なのかな。今まで、店頭では見たことがあったけど、買ったことはなかった。出版してる A-WORKS という高橋歩の本をたくさん出してるって印象くらいしか持ってなくて、しかも読んだこともないから、先入観レベルのイメージしかなかったんだけど、『旅学』を読んでみて感じたのは、やっぱり、なんとなく、ちょっと青くてテレくさい感覚。キライじゃないだけど、同時に、やっぱりどっかでちょっと引いちゃう部分もあって。ヒネクレ者だからか、年をとったからなのか。
まぁ、そういう感じをちょっと持ちつつも、内容はなかなか読み応えがあって面白いし、写真もキレイ。サブ・タイトルは「 美しきカリブ、ふたつの幸福」で、キューバとジャマイカっていう、近くなのに微妙に似てなくて、あまり並べて語られることのないふたつの国を並べて紹介するのってすごく新鮮。両国の共通点は地政学的な部分、つまりカリブの島国であることと、素晴らしい音楽を生み出したこと。片や元スペインの、片や元イギリスの植民地。宗主国こそ違っても、基本的にはあまり代わらない構図ってこと。
でも、近現代になるとだいぶ様相が変わってくる。キューバはスペインの後、アメリカに実質的に植民地化されたけど、革命を起こし、その後、アメリカに逆らい続けてはや 50 年。「清貧」路線というか、慎ましくもパワフルに、楽しげに生きてきた。その結果として、このご時世にはむしろすごいストロング・ポイントになってる国家レベルの優れた有機農業と医療を持ってたりする。その辺の内容が、堅苦しい感じじゃなくて上手くまとめられてるんで、あまり予備知識がなくても楽しみやすい。
一方のジャマイカはイギリスから独立した後、地政学的に近いアメリカの影響をモロに受けて、「拝金」路線というかグローバリズムというか、治安の悪化とか格差とか、ティピカルな問題を抱えながら物質文化を追従してる。日本も含めて、世界中のほとんどの場所が似たような状態ではあるんだけど、ボブ・マーリーが "Stand up for your rights!" って鼓舞した国だって考えると、その現状はかなり微妙というか、複雑な心境だったりする。誌面的には、ジャマイカ部分は写真と詩(なのか?)と原稿がひとつだけなんで、キューバ部分と比べると、ちょっと多角性は欠けるかな。一発勝負と言えば潔いけど、予備知識なしだとちとツライかも。
まぁ、それにしても、すごいコントラスト。「場所」としてはメチャメチャ近いのに、「国」としてはけっこう遠い。地図で見たら近くてビックリ。大きさの違いにもビックリだけど。こういうくくり方、言い換えれば「編集」ってすごく面白いし、正直、ちょっとヤラレタ感もあったりして。
他にも、トータス松本のカリフォルニアへのサーフ・トリップとか、これまでに何度か触れてる福岡正信氏についてだったり、冬の富士登山の記事だったり、なかなか面白い記事と写真が載ってて。雑誌自体のテーマが「旅」なんで、その時点である程度、ストライク・ゾーンではあるんだけど、期待したよりも楽しめた印象。
一方の『4travel』は、「旅行のクチコミサイト」というキャッチ・コピーの付いたサイト、4travel からスピン・オフした(って言っていいのかな?)雑誌(っていうか、ムックっぽいけど)。こちらの特集もキューバなんだけど、ハイライトは何と言ってもあのシエラ・マエストラ(そう、「あの」シエラ・マエストラ!)に登った記事。メチャメチャ行ってみたいだけに、個人的にはこれだけでももうすでに満足なんだけど、他にもキチンと歴史やら名所やら音楽やらもキチンと触れられてて、なかなか充実した内容になってる。
しかも第 2 特集が、スペイン〜モロッコへの自転車の旅! これも、前からスペイン〜ジブラルタル〜モロッコってのに興味があったんでドンピシャなんだけど、しかもチャリかよ、って。すごく魅力的。他にも、「次なる世界遺産を探せ」とか「日本最古のブランド 出雲」とか、まぁ、4travel なんで、ちょっとライトなまとめ方ではあるんだけど、これはこれでなかなか面白いし、間口は広いのかな、と。
まぁ、「旅」と「旅行」って似て非なるというか、だいぶイメージの違う言葉で、あえて区別するなら『旅学』は「旅」、『4travel』は「旅行」ってイメージなのかな。どちらもいい意味で。まぁ、広義の「旅」については、それこそ古今東西世界中の作家やら学者やら哲学家やら中田英寿やらがいろんな言葉で定義してるわけだけど、個人的には LB 総出演フィーチャリング・スカパラのスチャダラ・クラシック "Get Up & Dance"("スチャダラ外伝" 収録)のボーズのパンチライン「トール ダーク ハンサム ブサイク イカリ肩 デブ チビ メガネにヒゲ ワシ鼻 人との出会いが旅だから 借金してでも行きたいな」なわけで、「旅」をテーマにした雑誌なんて面白くならないわけがないと思うんだけど、この 2 冊を読んでたら、なんか、ちょっと、っていうか、すごく、どこかに行きたくなっちゃった(っつうか、キューバに、なんだけど)。あらためて。
2009/02/18
The unbelievable truth.
『日本の国立公園』 加藤 則芳 著 (平凡社新書) ★★★☆☆
Link(s): Amazon.co.jp / Rakuten Books
これまでにも『森の聖者 - 自然保護の父 ジョン・ミューア』や『自然の歩き方 50 ー ソローの森から雨の屋久島へ』、インタビューが載ってる『Spectator』をレビューした八ヶ岳在住の作家 / バックパッカーの加藤則芳氏が、日本の国立公園の現状と問題点について綴った 2000 年の著作。新書って基本的には好きじゃないし、あまり読まないんだけど、別に新書だから読まないってわけではないんで(そんなのナンセンスだし)。
『自然の歩き方 50』でもちょっと触れられていた国立公園にポイントを絞った内容で、実際に現地に足を運んで現地の人やレンジャーに聞いた話や法律や統計といったデータ、さらには日本の国立公園ができたプロセスやそこで生まれて今も解消されてない構造上の問題(林野庁と環境庁の縦割りの弊害や軋轢等)からアメリカでの国立公園の成立や現状まで、事実は事実として記しつつ、主観は主観として乱暴なくらいに展開されてて、なかなか面白い。
ラルフ・ウォルド・エマーソンの「魂の豊かな心理は自然の中にあり、自然の中に、なにものにも頼らずに己の内なる本源によって立つときが、最も崇高である」って言葉を引用しつつ、ヘンリー・デヴィッド・ソロー、そして「国立公園の父」と呼ばれるジョン・ミューアへとつながっていくアメリカの国立公園自体に内在している思想について最初に触れてるんだけど、つまるところ、この部分の社会的なコンセンサスの欠如、もっというと教育とリテラシーの低さが日本の本質的な問題なのかな、と。
Link(s): Amazon.co.jp / Rakuten Books
これまでにも『森の聖者 - 自然保護の父 ジョン・ミューア』や『自然の歩き方 50 ー ソローの森から雨の屋久島へ』、インタビューが載ってる『Spectator』をレビューした八ヶ岳在住の作家 / バックパッカーの加藤則芳氏が、日本の国立公園の現状と問題点について綴った 2000 年の著作。新書って基本的には好きじゃないし、あまり読まないんだけど、別に新書だから読まないってわけではないんで(そんなのナンセンスだし)。
『自然の歩き方 50』でもちょっと触れられていた国立公園にポイントを絞った内容で、実際に現地に足を運んで現地の人やレンジャーに聞いた話や法律や統計といったデータ、さらには日本の国立公園ができたプロセスやそこで生まれて今も解消されてない構造上の問題(林野庁と環境庁の縦割りの弊害や軋轢等)からアメリカでの国立公園の成立や現状まで、事実は事実として記しつつ、主観は主観として乱暴なくらいに展開されてて、なかなか面白い。
ラルフ・ウォルド・エマーソンの「魂の豊かな心理は自然の中にあり、自然の中に、なにものにも頼らずに己の内なる本源によって立つときが、最も崇高である」って言葉を引用しつつ、ヘンリー・デヴィッド・ソロー、そして「国立公園の父」と呼ばれるジョン・ミューアへとつながっていくアメリカの国立公園自体に内在している思想について最初に触れてるんだけど、つまるところ、この部分の社会的なコンセンサスの欠如、もっというと教育とリテラシーの低さが日本の本質的な問題なのかな、と。
2009/02/17
Light is beautiful.
(Hiker's Depot) ★★★★☆
2008 年に三鷹にオープンしたアウトドア・ショップで、オープン当初から興味があったショップ。なかなかチャンスがなくて、行けてなかったんだけど、ちょっと吉祥寺に用事があったので足を伸ばしてみた。
「アウトドア・ショップ」って書いたけど、これは正確ではなくて、「ライトウェイト・アウトドア・グッズ・ショップ」ってのが正しくて、ライトウェイト・ハイキングに特化してるのが特徴。オーナーは元アウトドア・ショップ勤務で自ら「ウルトラライト・ハイカー」なんて自称してる土屋智哉氏で、アウトドア系のメディアなんかでもよくライトウェイト・ハイキングを勧めてるのを見かける(例えば、こんな記事とか)。こういう風に、どんな人がどんな考え方でやってるのかがわかるのも、すごく現代的っていうか、これからますます重要な要素になりそうな気がする。ウェブサイトもスッキリしてるし(けっこうヒドイのが多いからね、この世界は)、いろんな自作っぽいアルコール・バーナーが展示してあったり、なかなか魅力的。
ライトウェイト・ハイキングってのは、レイ・ジャーディンが 1999 年に "Beyond Backpacking: Ray Jardine's Guide to Lightweight Hiking" で唱えたって言われてるハイキング・スタイルで、その名の通り、とにかく軽さを追求してるのが特徴で、格闘技で例えると、これまでのハイキング / トレッキング・スタイルがミドル級だったのに対して、新たにライト級って階級ができたような感じ。もちろん、自分で必要な装備を常に背負っていくことが前提なわけで、重いより軽いほうがいいのは当たり前。「少しでも軽く」って努力はこれまでも常に行われてたんだけど、その傾向は確かに最近、すごく顕著なように感じる('GoLite' なんて名前のブランドまであるし)し、単に「より軽く」っていう物理的な要素だけじゃない部分もあったりするんで、そういう意味ではタイムリーというか、いい傾向を象徴するショップだって言えるのかも。
ハイキングと呼ぶかトレッキングと呼ぶかバックパッキングと呼ぶかはともかくとして、アウトドアの世界って基本的にはすごくハイテクな世界で、それこそコンピュータとか携帯機器とかと同じくらい、ものすごいスピードで進化してる。その中で、モノだけじゃなくて、その背景にある考え方なんかもどんどん変化してて、今までの常識が常識じゃなくなっちゃったり(例えば、古くはフロッピーとか、最近だと MO とか DVD-R とか、もうすっかりなくなっちゃったみたいな感じ)とか、トレンドがあったり再評価があったりする(最近だと、個人的にはウールとソックスと脱ガス・バーナーがツボ)ところが面白いんだけど、このライトウェイト / ウルトラライトの傾向も、「物理的により軽く」ってことだけじゃなく、同時に「メンタルもより軽く」みたいな部分も含んでて、そこがすごく面白いというか、シンパシーを感じるところだったりもする。
どういうことかっていうと、これまで、いわゆる「日本の山の世界」で主流だった(支配的だったって言ってもいいかも)のは、昔ながらの登山部・ワンダーフォーゲル部的な「頑なにピークを目指す(征する)」みたいな世界の考え方だと思うんだけど、そうではなくて、ピークを征服することにこだわらずに、より軽快に、より自由に、シンプルでプリミティヴなカタチで、なおかつロー・インパクトな自然の楽しみ方もある、っていうこと。こういう部分って、すごくシックリくるっていうか、かなりツボなんで、そういう意味でも興味深い。
店自体は、それほど大きいわけじゃないから、品揃えがメチャメチャいいとかってわけじゃないけど、セレクトにはこだわりが感じられる。あと、ギアだけじゃなくて、ナチュラルな乾燥食材(特に和モノ)に力を入れてるところも面白い。あと、あえて三鷹っていうのもいいな、と。井の頭公園からも遠くないし、サイトにも「奥多摩、奥秩父、八ヶ岳、日本アルプス。中央線は街と山とを結ぶ線路です。そんな中央線にあるハイカーズ・デポをハイキングの前後にちょっと立ち寄る停車場(デポ)として気軽に利用してください」ってあるけど、こういう感覚、けっこう大事な気がする。
前にどっかで「ショップとストア」ってハナシを見たか読んだかしたんだけど、それを思い出したりした。英語の「ショップ」と「ストア」はどっちも日本語では「店」なんだけど、実は意味合いが違ってて、「ショップ」ってのは店の裏にちょっとした作業場的なスペースがある形態の店で、職種ごとに特別な呼び名があったりするような店(例えば、コンフェクショナリーとかフローリストとか)。一方の「ストア」は、店の裏にあるのは倉庫で、在庫が置いてあるだけのタイプ(例えば、ブックストアとか)。何が違うかっていうと、「ストア」は単に仕入れて売っているだけなのに対して、「ショップ」はその店ならではの付加価値を付けて売っててるので、「ストア」の場合は取扱品の数・種類・値段が勝負になるけど、「ショップ」の場合は必ずしもそれだけではなくて、実際に、シャッター商店街が問題になってる中でも頑張ってるのは「ショップ」なんだとか(「ストア」の場合は大型量販店には敵わないことが簡単に想像できる)。
アウトドア・ショップの世界も大型の「ストア」が多いし、やっぱりそういう店がメインになってるけど、ユーザーが「金に使い方」に自覚的になればなるほど、「ショップ」の価値がすごく大事になると思うし、このハイカーズ・デポもそういう「ショップ」のひとつとしてすごく興味があるし、応援したい気持ちにもなってくる。
2009/02/15
Walk and be modest.
『自然の歩き方 50 ー ソローの森から雨の屋久島へ』 :
加藤 則芳 著 (平凡社) ★★★☆☆ Link(s): Amazon.co.jp / Rakuten Books
これまでにも『森の聖者 - 自然保護の父 ジョン・ミューア』やインタビューが載ってる『Spectator』を取り上げた八ヶ岳在住の作家 / バックパッカーの加藤則芳氏の 2001 年の著作。加藤氏がこれまでに訪れた世界中(もちろん、国内も含む)のアウトドア・フィールドの中から選りすぐりのスポットを紹介しつつ(聖地・ヨセミテやソローの森、さらには林芙美子が『浮雲』で「ひと月で 35 日雨が降る」と語った屋久島まで)、その背景にある考え方などを綴った 50 編の短いエッセイで構成されてる。
加藤 則芳 著 (平凡社) ★★★☆☆ Link(s): Amazon.co.jp / Rakuten Books
これまでにも『森の聖者 - 自然保護の父 ジョン・ミューア』やインタビューが載ってる『Spectator』を取り上げた八ヶ岳在住の作家 / バックパッカーの加藤則芳氏の 2001 年の著作。加藤氏がこれまでに訪れた世界中(もちろん、国内も含む)のアウトドア・フィールドの中から選りすぐりのスポットを紹介しつつ(聖地・ヨセミテやソローの森、さらには林芙美子が『浮雲』で「ひと月で 35 日雨が降る」と語った屋久島まで)、その背景にある考え方などを綴った 50 編の短いエッセイで構成されてる。各編に割かれてるページが 2-3 見開きということで、読み物としてはわりとスルッと読めちゃうというか、それほど読み応えがある感じではないし、写真の良さも活かせてない(オフィシャル・サイトやペンタックスのサイトにあるアパラチアン・トレイル踏破の特設ページを見れば、加藤氏の写真の素晴らしさがわかるはず)。そういう意味では、新書っぽい不満足感というか、物足りなさはどうしても感じちゃう。このくらいの文量をまとめるなら、写真をメインに見せる雑誌的なカタチのほうが相応しい気がするし、個人的にはもっと文量が欲しい気がするし、どっちにしても、ちょっともったいないな、と。
2009/01/11
Sound travel in Brasil.
MADLIB "Speto Da Rua - Dirty Brasilian Crates Volume 1"
(Mochilla) ★★★★☆
2007 年に 3 週間、ブラジルのレシフェを旅して掘りまくってきたマッドリブによるミックス・シリーズの第 1 弾(相当掘りまくってきたらしく、全 6 枚になるんだとか)が年末に到着。リリースは "Keepintime" や "Brasilintime" でお馴染みの B+ とエリック・コールマン主宰のモチーラ(Mochilla)ってことで、アートワークも問題なくメチャメチャクール。マッドリブ+モチーラ+ブラジルって情報だけで期待は高まるし、クオリティは想像できちゃうと思うけど、その期待を裏切らない、想像通りの出来映え。
レシフェはブラジル北東部ではバイーアのサルヴァドールに次ぐ大都市で、もともとサルヴァドールなどと並ぶ奴隷貿易の拠点となった港なんで、当然、ブラジルの中でも「黒い」街のひとつで、カーニヴァルも有名。音楽的にも「黒くて」「濃い」街、ってこと。まぁ、そんな街にマッドリブがモチーラ・クルーが旅をしただけあって、音も写真・映像もスゴイことになってそうでメチャメチャ楽しみなんだけど、とりあえず、音のほうはバッチリ。ボサ・ノヴァやフォークロアっぽいサウンドからジャズ、ファンクまで、期待を裏切らないドープ・ミックス。シリーズの残り 5 枚にも期待しつつ、今、真夏のブラジルに思いを馳せながら過ごす至福の 60 分を。
(Mochilla) ★★★★☆
2007 年に 3 週間、ブラジルのレシフェを旅して掘りまくってきたマッドリブによるミックス・シリーズの第 1 弾(相当掘りまくってきたらしく、全 6 枚になるんだとか)が年末に到着。リリースは "Keepintime" や "Brasilintime" でお馴染みの B+ とエリック・コールマン主宰のモチーラ(Mochilla)ってことで、アートワークも問題なくメチャメチャクール。マッドリブ+モチーラ+ブラジルって情報だけで期待は高まるし、クオリティは想像できちゃうと思うけど、その期待を裏切らない、想像通りの出来映え。レシフェはブラジル北東部ではバイーアのサルヴァドールに次ぐ大都市で、もともとサルヴァドールなどと並ぶ奴隷貿易の拠点となった港なんで、当然、ブラジルの中でも「黒い」街のひとつで、カーニヴァルも有名。音楽的にも「黒くて」「濃い」街、ってこと。まぁ、そんな街にマッドリブがモチーラ・クルーが旅をしただけあって、音も写真・映像もスゴイことになってそうでメチャメチャ楽しみなんだけど、とりあえず、音のほうはバッチリ。ボサ・ノヴァやフォークロアっぽいサウンドからジャズ、ファンクまで、期待を裏切らないドープ・ミックス。シリーズの残り 5 枚にも期待しつつ、今、真夏のブラジルに思いを馳せながら過ごす至福の 60 分を。
2008/12/21
Mind voyage.
『+81 Voyage / Brazil and Argentina issue』
(ディー・ディー・ウェーブ 株式会社) ★★★★☆ Link(s): Amazon.co.jp
『+81 Voyage』は、「グラフィック・デザインを中心に、ファッション・音楽・映像・写真など、各号特集テーマを設け、様々なクリエイティヴ・シーンを紹介するデザイン・カルチャーマガジン」(メディア向けの資料より)を標榜するバイリンガルの季刊誌『+81』の別冊で、「"写真で旅する旅行記&クリエイター・インタビュー" をテーマに、毎号ひとつの地域をフォーカスし、その土地のグラフィック・イラスト・建築・インテリアなど、あらゆるジャンルのクリエイターを紹介する」(メディア向けの資料より)もので、年 2 冊発行されてる。『+81』も『+81 Voyage』も、毎号欠かさずチェックしてるわけじゃないけど、わりと引っかかることが多くて、特に『+81 Voyage』は創刊号のブラジル特集も 2 号目のバルセロナ特集も個人的にはかなりツボだったので、最新号がブラジル+アルゼンチン特集ってことで、早速ゲットした。
今回はリオ・デ・ジャネイロ、ミナス・ジェライス、サン・パウロ、そしてブエノス・アイレスの 4 都市に焦点を当ててて、内容的には 8 割ブラジル・2 割アルゼンチンって感じ。『+81』本誌は、ちょっと凝りすぎなデザインがあまりツボじゃなかったりすることも多いんだけど、それに比べると『+81 Voyage』はわりとシンプルで、でもクールなデザインで、個人的には好み。相変わらず全体を通して写真も素晴らしいし、ボサ・ノヴァに関してとか、建築に関してとか、すごく見応え(読み応え)がある。ブエノス・アイレスは未知の世界なんだけど、すごく行ってみたくなったし。
内容や構成自体はすごくシンプルなんだけど、いろいろ小手先のギミックみたいなものが横行してる昨今、小細工抜きにヴィジュアルとテキストで頭の中にイメージをかき立ててくれるって意味ではすごく好きだし、貴重な雑誌のひとつかも。5 冊目にして 2 回目のブラジル特集ってことで、どれだけブラジル好きなんだよ、って思わなくもないけど、その辺もキライじゃないし。フツーにサン・フランシスコとかニュー・ヨークとかの特集も見て(読んで)みたいけど。そういうメジャーな街でも『+81 Voyage』ならちょっと違った内容になりそうだし。まぁ、個人的には変化球としてメキシコ・シティとかもいいな、と思うけど。
(ディー・ディー・ウェーブ 株式会社) ★★★★☆ Link(s): Amazon.co.jp
『+81 Voyage』は、「グラフィック・デザインを中心に、ファッション・音楽・映像・写真など、各号特集テーマを設け、様々なクリエイティヴ・シーンを紹介するデザイン・カルチャーマガジン」(メディア向けの資料より)を標榜するバイリンガルの季刊誌『+81』の別冊で、「"写真で旅する旅行記&クリエイター・インタビュー" をテーマに、毎号ひとつの地域をフォーカスし、その土地のグラフィック・イラスト・建築・インテリアなど、あらゆるジャンルのクリエイターを紹介する」(メディア向けの資料より)もので、年 2 冊発行されてる。『+81』も『+81 Voyage』も、毎号欠かさずチェックしてるわけじゃないけど、わりと引っかかることが多くて、特に『+81 Voyage』は創刊号のブラジル特集も 2 号目のバルセロナ特集も個人的にはかなりツボだったので、最新号がブラジル+アルゼンチン特集ってことで、早速ゲットした。今回はリオ・デ・ジャネイロ、ミナス・ジェライス、サン・パウロ、そしてブエノス・アイレスの 4 都市に焦点を当ててて、内容的には 8 割ブラジル・2 割アルゼンチンって感じ。『+81』本誌は、ちょっと凝りすぎなデザインがあまりツボじゃなかったりすることも多いんだけど、それに比べると『+81 Voyage』はわりとシンプルで、でもクールなデザインで、個人的には好み。相変わらず全体を通して写真も素晴らしいし、ボサ・ノヴァに関してとか、建築に関してとか、すごく見応え(読み応え)がある。ブエノス・アイレスは未知の世界なんだけど、すごく行ってみたくなったし。
内容や構成自体はすごくシンプルなんだけど、いろいろ小手先のギミックみたいなものが横行してる昨今、小細工抜きにヴィジュアルとテキストで頭の中にイメージをかき立ててくれるって意味ではすごく好きだし、貴重な雑誌のひとつかも。5 冊目にして 2 回目のブラジル特集ってことで、どれだけブラジル好きなんだよ、って思わなくもないけど、その辺もキライじゃないし。フツーにサン・フランシスコとかニュー・ヨークとかの特集も見て(読んで)みたいけど。そういうメジャーな街でも『+81 Voyage』ならちょっと違った内容になりそうだし。まぁ、個人的には変化球としてメキシコ・シティとかもいいな、と思うけど。
2008/11/21
A warm basement.
Patagonia Performance Base Layer / Men's Wool 2 Crew (Patagonia) ★★★★☆
Link(s): Rakuten
前にレビューしたパタゴニアのダウン・セーターと同じ時期に使い始めて、個人的にはすっかり寒い時期の定番アイテムになった(しかも、ダウン・セーターより活躍頻度が高い)、パタゴニア(Patagonia)のメリノ・ウール製のベースメント・レイヤー(肌着)用のアンダーウェア。最大の魅力は、何と言っても暖かいこと。これを着ることで、アウターのボリュームを 1 ランク下げても大丈夫な印象。自然の中でのアウトドアではもちろん、寒い時期のサッカー観戦とか「都市のアウトドア」でも活躍するし、日常生活でも、特に都市部で生活しているとがさばるアウターは敬遠したいことが多いので、そういう意味でもとても重宝する。製品的な特徴として、ソフトな肌触り、天然の吸湿発散性と速乾性、天然の防臭作用、非塩素処理等を備えていて、着心地もいい。
2008/10/10
Brasilian beat, Brasilian life.
『COURRiER Japon 2008 年 11 月号』(講談社) ★★★★☆
2005 年に創刊された雑誌『COURRiER Japon』は、フランスの週刊誌 "Courrier International"(クーリエ・アンテルナショナル)と提携し、海外の 1500 メディアのニュースを配信する「国際ニュースの 'セレクト・ショップ'」というのがキャッチ・コピーの月刊誌。情報化の加速に逆行するように情報が単純化・狭小化・偏向化している感じのする昨今の日本のマス・メディアにあって、読み応えのある数少ない雑誌のひとつかな、と思ってます(特にアメリカ偏重じゃないところが個人的には好きです)。
最新号は宮沢和史責任編集のブラジル特集。このわかりやすくて素晴らしい表紙だけで「買い」です、もちろん。内容はというと、宮沢氏のロング・インタビューを皮切りに、音楽だけではなく、経済、環境、そして 100 周年を迎えた日系移民と、さすがの内容で、読み応え十分。特に、宮沢氏の新バンド、ガンガ・ズンバの『足跡のない道』を聴きながら日系移民の記事を読んだりすると、かなりグッときちゃう。
全体的に感じられるのは「生きる力」みたいなモノ。これはブラジルに行ったときにもすごく感じたんだけど、いろいろ問題はありつつも、物事の価値を測る基準として、数字じゃない基準を持っている気がする。打算で導き出される客観的なつまんない基準じゃなくて、もっと直感的でプリミティヴな価値基準。ブラジルの魅力はサッカーや音楽、格闘技、食べ物等、メチャメチャたくさんあるけど、たぶんその根底にあるのはそれなんだと思う。だからこそ、何十年も前から(それこそ『未来の国 ブラジル』に書いてあったように)未来の国だったんだし、そこを見誤って表面だけ見ていると、見逃しちゃうものが、きっと多い。
2008/07/17
Walk this way.
『遊歩大全』 コリン・フレッチャー 著. :芦沢 一洋 訳
(森林書房) ★★★★☆ Link(s): Amazon.co.jp
原著 "The New Complete Walker" が刊行されたのは 1974 年(初版である "The Complete Walker" は 1968 年)で上下巻として日本語訳されたのが 1978 年。それを 700 ページを超えるカタチで 1 冊にまとめて 1987 年に刊行されたのが本書ということで、クラシック中のクラシックと呼べるバックパッカーのバイブル的な 1 冊です。当然、書店等でお目にかかることはなかなかなく、新宿区の図書館でかなり年季の入ったコンディションの 1 冊を借りることができました。翻訳を手掛けているのは『バックパッキング入門』の芦沢一洋氏。
内容としては、'complete walker' って言葉の通り、バックパッカー(本人は「バックパッキング」ではなく、タイトル通り「ウォーキング」って言葉を使ってるけど)に必要な知識やノウハウ、装備から心構えまで、必要なモノは商品名や値段、重さといった具体的な詳細情報まで網羅するカタチで触れられていて、インターネットのある現代ならともかく、情報に限りがあった当時なら相当重宝したであろうことは容易に想像ができる。
(森林書房) ★★★★☆ Link(s): Amazon.co.jp
原著 "The New Complete Walker" が刊行されたのは 1974 年(初版である "The Complete Walker" は 1968 年)で上下巻として日本語訳されたのが 1978 年。それを 700 ページを超えるカタチで 1 冊にまとめて 1987 年に刊行されたのが本書ということで、クラシック中のクラシックと呼べるバックパッカーのバイブル的な 1 冊です。当然、書店等でお目にかかることはなかなかなく、新宿区の図書館でかなり年季の入ったコンディションの 1 冊を借りることができました。翻訳を手掛けているのは『バックパッキング入門』の芦沢一洋氏。内容としては、'complete walker' って言葉の通り、バックパッカー(本人は「バックパッキング」ではなく、タイトル通り「ウォーキング」って言葉を使ってるけど)に必要な知識やノウハウ、装備から心構えまで、必要なモノは商品名や値段、重さといった具体的な詳細情報まで網羅するカタチで触れられていて、インターネットのある現代ならともかく、情報に限りがあった当時なら相当重宝したであろうことは容易に想像ができる。
2008/06/23
Cook simple.
『シェルパ斉藤のワンバーナー簡単クッキング』 斉藤 政喜 著(枻出版社) ★★★★☆
Link(s): Amazon.co.jp / Rakuten Books
いろいろなメディアで活躍しているバックパッカー、シェルパ斉藤こと斉藤政喜氏による、アウトドア / バックパッキングでバーナーひとつでつくる料理をまとめたレシピ本。まぁ、「レシピ本」と言うほどでもない内容ですが。いい意味で。
どういう意味かというと、載っている料理自体は、タイトル通りって言えばその通りなんだけど、それこそ一回読めば覚えられそうなくらい簡単。たいしたことないって言えば、そう言えなくもない。
でも、それより大事なのは、考え方というか、アイデアの部分。手に入りやすいかとか、がさばるかとか、重いかとか、時間がかかるかとか、栄養価のこととか、そういうバックパッキングでリアルな問題を考慮しつつ、バーナーひとつでできることを具体的な例を挙げてまとめてる感じで、ここに載ってる料理をそのまま作るだけじゃなくて、これを元にしつつ、考え方ひとつでいろいろと応用できそうな内容になってる。
制約の多い中で、いかにモノをつくるかっていう意味では、すごくクリエイティヴだし。斉藤氏だけじゃなく、他にも各方面で活躍してる人のアイデア(プロのシェフも含む)が紹介されていて、個人的にツボだったのは加藤則芳氏のじゃがりこをつかった一品。ジャガイモを使ってつくったお菓子のじゃがりこをジャガイモ料理にしちゃう、ってアイデアがバカっぽくてナイス。斉藤氏のレシピではツナ缶とおにぎりのチャーハンと餃子の皮を使ったハム&チーズの包み焼きなんかはすぐにでも応用できそう。早速、今度どっかに行った時にやってみよう。
Link(s): Amazon.co.jp / Rakuten Books
いろいろなメディアで活躍しているバックパッカー、シェルパ斉藤こと斉藤政喜氏による、アウトドア / バックパッキングでバーナーひとつでつくる料理をまとめたレシピ本。まぁ、「レシピ本」と言うほどでもない内容ですが。いい意味で。どういう意味かというと、載っている料理自体は、タイトル通りって言えばその通りなんだけど、それこそ一回読めば覚えられそうなくらい簡単。たいしたことないって言えば、そう言えなくもない。
でも、それより大事なのは、考え方というか、アイデアの部分。手に入りやすいかとか、がさばるかとか、重いかとか、時間がかかるかとか、栄養価のこととか、そういうバックパッキングでリアルな問題を考慮しつつ、バーナーひとつでできることを具体的な例を挙げてまとめてる感じで、ここに載ってる料理をそのまま作るだけじゃなくて、これを元にしつつ、考え方ひとつでいろいろと応用できそうな内容になってる。
制約の多い中で、いかにモノをつくるかっていう意味では、すごくクリエイティヴだし。斉藤氏だけじゃなく、他にも各方面で活躍してる人のアイデア(プロのシェフも含む)が紹介されていて、個人的にツボだったのは加藤則芳氏のじゃがりこをつかった一品。ジャガイモを使ってつくったお菓子のじゃがりこをジャガイモ料理にしちゃう、ってアイデアがバカっぽくてナイス。斉藤氏のレシピではツナ缶とおにぎりのチャーハンと餃子の皮を使ったハム&チーズの包み焼きなんかはすぐにでも応用できそう。早速、今度どっかに行った時にやってみよう。
2008/06/20
Backpackers' classic.
『バックパッキング入門』 芦沢 一洋 著
(山と渓谷社) ★★★★☆ Link(s): Amazon.co.jp
ずっと読んでみたいと思っていた 1976 年発行の日本のバックパッカーのクラシック。その思想的な背景から具体的な道具に至るまで、とても細かく紹介されている、まさに「入門」。著者の芹沢氏は、これまたクラシックとして知られるコリン・フィッチャーの大書『遊歩大全』(Link: Amzn)の訳者。アマゾンのマーケットプレイス等の古本店で見かけてもわりと高かったりするんだけど、知り合いの事務所で偶然見つけて借りてきた。
具体的なギアについては、まぁ、さすがに 30 年以上前の情報だから具体的なアイテムについては古いんだけど、それぞれの道具の持つ意味とか目的については変わってないので、現在でも知っておいたほうがいい基礎知識ではある。頭の中で細部をアップデートして今あるものに当てはめれば、今でも十分応用可能かな。
(山と渓谷社) ★★★★☆ Link(s): Amazon.co.jp
ずっと読んでみたいと思っていた 1976 年発行の日本のバックパッカーのクラシック。その思想的な背景から具体的な道具に至るまで、とても細かく紹介されている、まさに「入門」。著者の芹沢氏は、これまたクラシックとして知られるコリン・フィッチャーの大書『遊歩大全』(Link: Amzn)の訳者。アマゾンのマーケットプレイス等の古本店で見かけてもわりと高かったりするんだけど、知り合いの事務所で偶然見つけて借りてきた。具体的なギアについては、まぁ、さすがに 30 年以上前の情報だから具体的なアイテムについては古いんだけど、それぞれの道具の持つ意味とか目的については変わってないので、現在でも知っておいたほうがいい基礎知識ではある。頭の中で細部をアップデートして今あるものに当てはめれば、今でも十分応用可能かな。
Underwater images.
μ790SW(ブラック)(Olympus) ★★★☆☆
オリンパスのコンパクト・デジタル・カメラで、710 万画素・3m 防水・1.5m の耐衝撃・-10 ℃ までの耐温度というタフ・モデル。もうカタログから消えている型落ちモデルなんだけど、最新モデルμ1030SW が発売直前だったからか、アマゾンで ¥19500- と破格の安値だったので迷わず購入。スペック的には、もちろん μ1030SW のほうがいいんだけど、まぁ、十分許容範囲だし、コスト・パフォーマンス的にも悪くない。メイン・カメラとして使うなら μ1030SW を待ったかもしれないけど、あくまでもメインは K10D で、特殊な環境で使うサブ・カメラ(≒オモチャ)として考えてたので、μ790SW で十分かな、と。
3m 防水・-10 ℃ までの耐温度ってスペックから考えると、スキー / スノーボードや海 / プールでの使用が想定されてるんだと思うけど、ボクの目的はトレッキングでの雨天時。トレッキングの写真を人に見せると、「天気が良かったんだねぇ」とか言われるんだけど、それは天気が良かったんじゃなくて天気がいいときしか撮ってない、つまり、雨のときはカメラを仕舞わざるを得ないからなだけで(K10D は防滴ではあるけど、精密機械であることは間違いないし、レンズは防滴ではないし)。でも、雨のときもなかなか味があるもんで、そういう写真も撮りたいな、と。
まだ、雨天のトレッキングでは使ってないんだけど、雨じゃなくてもこんな写真(沢にカメラを突っ込んで、上に向けて適当にシャッターを切った)とかこんな写真(水飛沫が飛んでても躊躇せずに滝に近寄れる。もちろん自分は濡れる)が撮れる。目で実際に見てもないような不思議な写真が撮れちゃったりするので、これはこれでなかなか楽しい。もちろん、コンパクト・デジタル・カメラなので、メモ代わりにもなるし。操作性とか設定とか、細かいことを言い出せばいろいろありそうだけど、まぁ、慣れてくればそこそこ使いこなせそう。あと、大事なポイントとして、使わない時にレンズ・キャップが閉まること。これは大事。同タイプの防水カメラでレンズ・キャップが開きっぱなしのものがあったんだけど、それはさすがに抵抗がある。傷がついたらどうしようもないし、やっぱり、キチンと閉まってくれないと。
直接関係ないけど、最近、ペンタックスからも同タイプのカメラ(OPTIO W60S)が出た。個人的にはペンタックス派だし、今ならこっちかも、って気もするけど。
2008/05/30
Keep cold / hot.

LAKEN ISO 70(シルバー)LAKEN ISO 40(ストーン・ブルー)
(ラーケン) ★★★★☆
ちょっと前に触れた「脱ビニール傘」と同様に、ここ数ヶ月悩んでたのがウォーター・ボトルについて。つまり、「脱ペットボトル」、厳密には「ミニマイズ・ペットボトル」ってこと。だって、明らかに過剰消費されてるでしょ、ペットボトルって。「パタゴニアがペットボトルをリサイクルしてつくったシンチラ(フリース)」みたいな記事を読んだのは、まだ身の回りに今ほどペットボトル自体が普及してなかった頃で(たしか『POPEYE』かなんかだったかな?)、シンチラ自体も高くて買えなかったから、ただ、なんとなく、「パタゴニア、スゴイことするなぁ」「ペットボトルって偉いなぁ」くらいにしか思ってなかったんだけど、それから 10 数年(20 年になるかな?)、状況はかなり変わってて、パタゴニアのシンチラはリサイクルされたフリースからつくられてるし、ペットボトルの消費量は明らかに急増しててリサイクルが間に合わないなんて話も聞くし。もちろん、ペットボトルってフタを閉めて持ち運べるのは便利だし、軽くて丈夫で機能性が高いから、なくすのは難しいし、その必要もないと思うけど、年がら年中、何にでも、何も考えずに使うのはどうなんだ? って思って。電車とか乗ると、もう、みんな必ず 1 本ずつ持ってるんじゃないか、って勢いでしょ、ペットボトルって。でも、そんなにいつでも必要か、っていうとそうでもないと思うし、実はコスト・パフォーマンスは高くないし、使い捨てはなるべく減らしたほうがいいだろ、と。
そうは言っても、ペットボトルは便利で機能性は高いから、その部分が損なわれることなく、ペットボトルのウィーク・ポイントを補えなきゃなので、どうしたもんだろう、とちょっと悩んでいたのです。オーソドックスに考えると、シグ(SIGG)かラーケン(LAKEN)のアルミ製のウォーター・ボトルか、ナルゲン(NALGENE)やキャメルバック(CAMELBAK)のプラスティック・ボトルになるんだけど、丈夫で長持ちするモノだからこそデザインとか大事なわけで、そう考えるとシグのアース・イン・ウォーター辺りが有力候補になるんだけど、実物が近場に全然売ってない(最近、思うところあって、なるべくアマゾンや楽天で買い物しないようにしてるので)し、値段もちょっと高めだしなぁ、と。そんなこんな数週間悩んでたんですが、東海自然歩道のルート 2-3(石砂山〜石老山〜嵐山)を歩きたい気分が高まってきたので、その前には手に入れないと、ということになり、ラーケンの ISO にしました。
ラーケンの ISO を選んだ理由は保温・保冷機能。まず、デザインと質感で選べばプラスティック・ボトルよりアルミ・ボトルだろ、と。シグもラーケンもデザイン的には普通のアルミ・ボトルのほうが面白いモノが多いんだけど、せっかくアルミ・ボトルを選ぶなら、ペットボトルやプラスティック・ボトルにはない保温・保冷機能は嬉しい。シグにも似たような機能のモノがあるけど、スイスのシグよりスペインのラーケンかな、と。サイズは結局、0.4 リットルのモノ(ISO 40)と 0.7 リットルのモノ(ISO 70)を両方購入。日常では 0.4 リットル、スポーツの時は o.7 リットル、山では両方というのがいいかな、と。実際に、東海自然歩道のルート 2-3 で使ってみたんだけど、やっぱりドリンク・ホルダーに入れて扱うには ISO 40 のほうが適してる。保温・保冷機能も、いわゆる魔法瓶とかほどではないにしても、思ったより機能してて、なかなか快適。まぁ、山だとISO 40 と ISO 70 でミニマムだから、状況次第でもう 1 リットルくらい要りそうだから、ISO を飲料用、プラス 1 リットルを料理用に持つ感じになるのかな(これはナルゲンとかでよさそう)。
もうちょっといろんなデザインや色があるといいな、と思いつつ、まぁ、シンプルなデザインだし、使い勝手もいいんで、これからの季節、活躍してくれそうです。
Subscribe to:
Comments (Atom)



