Showing posts with label Brasil. Show all posts
Showing posts with label Brasil. Show all posts

2011/09/28

Never defeated. Live strong.

『ヒクソン・グレイシー 無敗の法則』
 ヒクソン・グレイシー 著 ミゲール・リーヴァスミクー 構成
(ダイヤモンド社) ★★★☆☆ Link(s): Amazon.co.jp

表紙とタイトルを見ての通り、'400 戦無敗の男' ことヒクソン・グレイシーの著作。原著のライセンス・クレジット等が見当たらないので、どうも、日本企画というか、日本向けに書かれたっぽい(かなりビミョーな PV まであるし)。表紙にはサブ・タイトルなのか、"INVINCIBLE: Rickson Gracie's Path to Awareness and Becoming Unbreakable" なんて書いてある。

出版されたのは去年で、たしか出版時には来日してイベントとかもやってた記憶がある(行かなかったけど)。これまでにも『すべては敬愛するエリオのために ― グレイシー一族の真実』とか『ブラジリアン バーリトゥード』をレヴューしてるように、基本的にはブラジリアン / グレイシー柔術にはすごく興味があるし、当然、ヒクソンにも興味があるんで、出版された頃に読もうと思ってたんだけどちょっと忘れてて、ふとしたことから思い出したんで読んでみたって感じかな。

個人的な感想としては良くも悪くもすごく 'ヒクソンらしい' って印象かな。しかも、'良くも悪くも' のうち、どっちかっつうと、やや '悪くも' のほうが多めな感じで。内容としては、格闘技そのものや格闘家としてのキャリアについてではなく、あくまでも 1 人の人間としての '人生訓' みたいなモノなんだけど、個人的には、この部分が一番物足りなかったというか、期待とは違っていたんで。

2011/07/25

Tropicália moderna. Tropicália interpretado.

"Red Hot + Rio 2" (E1 Entertainment / Red Hot Organization) ★★★★☆
 Link(s): Official Site / iTunes Store / Amazon.co.jp

前作を覚えてる人はどれくらいいるんだろ? って思っちゃうくらい懐かしい "Red Hot + Rio" の続編。そう、一時はかなりのペースでリリースされてた懐かしのコンピレーション・シリーズ、"Red Hot" シリーズのひとつで、ブラジル音楽をテーマにしたモノ。前作のリリースは 1996 年ってことなんで、15 年ぶりってことになるんだけど、まぁ、正直、その存在自体、スッカリ忘れてた(リリース当時はわりとよく聴いてたんだけど)。

存在自体も忘れてたくらいなんで、あまり期待せずに聴いてみた感じだったんだけど、コレが思いの外いい出来映えで。キチンとオリジナルのコンセプトとかカラーはキープしつつ、しっかり 2011 年ならではの内容にアップデートされてて。ちょっと嬉しい驚き。季節感的にも合ってるし、気が付いたら何度も聴いちゃってる感じ。やっぱり、コンセプト自体が面白いし、収録されてるアーティスト / 曲のセレクトもいいし、クオリティも高いし。高いレベルでバランスがいいコンピレーションに仕上がってるな、と。

2010/08/17

In the lazy groove.

SEU JORGE AND ALMAZ "Seu Jorge and Almaz" (Now Again)  
Link(s): Amazon.co.jp / iTunes Storeicon

だいぶ前に "The Life Aquatic Studio Sessions" をレヴューしたファンク・ブラジレイロのシンガー・ソングライター、セウ・ジョルジが地元の腕利きのミュージシャンたちとバンド編成で制作したニュー・アルバムで、ストーンズ・スロウのサブ・レーベル、ナウ・アゲインからのリリース。

事前にリークされてたロイ・エアーズのクラシック "Everybody Loves the Sunshine" のカヴァーを聴くだけで期待は十分高まってたんだけど、期待を裏切らない仕上がりで、派手さこそないものの、聴けば聴くほどジワジワと染みてくるような 1 枚に仕上がってる。

2010/05/02

Organic comfort.

OSKLEN United Kingdom Of Ipanema Tote (OSKELN) ★☆
Link(s): Rakuten.co.jp

買ったのはけっこう前で、かなり愛用してるんだけど、なんか周りの反応がけっこういいのと(但し、ビックリするくらい女性のみ)、最近、街中でもやけに目にする(ほとんど女性)のと、J-WAVE のブラジル音楽番組 "SAUDE! SAUDADE" でプレゼントしたところ、記録的な応募があったってツイートを見て、「へぇ、そうなんだぁ」とか思いつつ、なら、せっかくだから取り上げとこうかな、と。ブラジルのブランド、オスクレン(OSKLEN)のトート・バッグ。

2009/10/12

Brasil inspired.

BK-ONE with BENZILLA "Radio Do Canibal" 
(Rhymesayers  Link(s): iTunes Store / Amazon.co.jp

ちょっと前に "Tema Do Canibal" のビデオを観て以来、けっこう楽しみにしてた BK ワンのブラジリアン・ヒップ・ホップ・アルバム。やっとリリースされたんだけど、期待に違わぬ内容で、なかなか味わい深い 1 枚に仕上がってる。

「ブラジリアン・ヒップ・ホップ」って言っても「ブラジル人アーティストによるヒップ・ホップ」ではなくて、「ブラジル音楽ネタのヒップ・ホップ」って意味。BK ワンはミネアポリス在住のアメリカ人 DJ / プロデューサーで、ブラジルを旅したときに掘ってきたネタでアルバムを作った、と。インタールードのタイトルが “Caetano Veloso” とか “Ivan Tiririca” とか “Hyldon” だったりするくらいで。ただ、「ブラジル産」ではなく、「原料:ブラジル / 製造:アメリカ」ってことなので、仕上がりとしては「ブラジル音楽」ってよりも、ブラジルは存分に感じさせるけど、あくまでも「ヒップ・ホップ」な印象かな。

2009/09/12

Sky's the limit.

CéU "CéU" (Urban Jungle)  

昨日のエントリーのリジー・パークスのレヴューを書いてて思い出したんだけど、このセウもかなりの才色兼備なアーティスト。アートワークを見ての通り、カワイイというよりはちょっとカッコイイ感じの女性シンガー・ソングライター。実際、他の写真もすごくカッコイイし。ただ、ルックスだけじゃなくて、サウンドもなかなかカッコイイ仕上がりだったりするんだけど。

ポルトガル語で「空」って意味の名前を持つセウはサン・パウロ出身のシンガー・ソングライターで、かのカエターノ・ヴェローゾにして「ブラジルの新しい未来」と言わしめたんだとか。

2009/08/18

15 years of Brazilian flavours.

"Brazilika: Explorations Deep Inside the Vault"
 Mixed by GILLES PETERSON (Far Out)  Link(s): Amazon.co.jp

元トーキング・ラウド / 現ブラウンズウッド主宰者で、DJ / コンパイラーとして知られ、前に "Gilles Peterson in Brazil" と "Gilles Peterson Back in Brazil" をレヴューしたジャイルス・ピーターソンが、ジョー・デイヴィス主宰のファー・アウト・レーベルの人気コンピレーション、「ブラジリカ」シリーズに満を持して登場したのがこの "Brazilika: Explorations Deep Inside the Vault"で、先月リリースされたばかりみたいなんだけど、まぁ、この組み合わせならやっぱりついつい期待しちゃうんで早速聴いてみた、と。
ファー・アウト・レーベルは 1994 年にロンドンに設立されたインディ・レーベルで、素晴らしいブラジル音楽をイギリスのみならず、世界に紹介してきたことで信頼の高いレーベル。リイシューだけではなく、マルコス・ヴァーリやアジムス、ジョイスなんかの新譜も制作・リリースしてて、前にレヴューしたナナ・ヴァスコンセロスとモウリシオ・マエストロとジョイスのお宝音源、"Visions of Dawn" を発掘したのもこのレーベルだったりする。

2009/07/16

Mo' better funk.

"Black Rio 2: Original Samba Soul 1968-1981" Compiled by DJ CLIFFY 
(Strut)  Link(s): iTunes Store / Amazon.co.jp

前に 2002 年リリースの 1 枚目をレヴューしたイギリスのストラット・レーベルのコンピレーション、"Black Rio" の 2 枚目が、7 年の時を経てリリースされたんで、これは聴き逃せないだろってことで早速チェックしてみた。今作も、コンパイルしたのは前作同様、ロンドンでは歴史の長いブラジル音楽のクラブ・イベント、Batmacumba でお馴染みの DJ クリフィ。

前作は、コパ 7 とかジョルジ・ベンとかバンダ・ブラッキ・リオとかウニオン・ブラッキとかジェルソン・キング・コンボとか、わりと有名どころというか、いろいろこの手のヤツを掘ってる今となってはわりとよく知る名前(当時は全然知らなかったんだけど…)が多かったんだけど、今作は前作にも増して知らない名前ばっかりだったりして。まぁ、ここからさらに掘っていくためのネタとしてはすごくありがたいんだけど。そんなレア・グルーヴ臭がプンプン漂ってくる。

2009/07/14

Quiet beauty.


アントニオ・カルロス・ジョビン ー ボサノヴァを創った男 
 エレーナ・ジョビン 著 国安 真奈 訳(音楽之友社) 

ちょっと前にレビューした『ボサノヴァの歴史』に続いて、ボサ・ノヴァの勉強の一環としてジョビンの自伝を。原書は 1996 年発行の "ANTÔNIO CARLOS JOBIM: um homem iluminado"、訳書の発売はボサ・ノヴァ生誕 40 周年だった 1998 年で、著者は名前からもわかるようにジョビンの実妹。ジョビン家の祖先の話から始まって、ボサ・ノヴァの誕生、アメリカ〜世界への進出、そして死まで、パーソナルなエピソードや家族の話など、身内じゃなければ決して書けない内容で、もちろん、身内ならではのヌルさというか、身びいきみたいな部分も感じなくはないし、ダーク・サイドとか下世話なハナシは少なかったりするんで、それはそれで気にはなるけど、まぁ、それを差し引いても、ジョビンの音楽性を深く知る上でも、人間性を知る上でも、ボサ・ノヴァのことを知る上でも、とても興味深い一冊になっている。

2009/07/07

Minimal universe.

『ボサノヴァの歴史』 ルイ・カストロ 著 国安 真奈
(音楽之友社) ☆ Link(s): Amazon.co.jp / Rakuten Books

ちょっと前にレビューしたナラ・レオンの『美しきボサノヴァのミューズ』のエントリーで「ちょうどいろいろとボサ・ノヴァについてあらためて勉強してみたりしてるんだけど」って書いたけど、その一環として、やっぱりこれを読まないわけにはいかないなって思って読んでた一冊。去年は日伯移民 100 周年だったと同時に、ボサ・ノヴァ生誕 50 周年でもあったし、いい機会かな、と。

この『ボサノヴァの歴史』は、本文は上下 2 段組で約 450 ページ、巻末の資料を合わせるとトータルで約 500 ページにも及ぶ大著で、内容は解りやすすぎなくらいタイトル通り(原題は "Chega de saudade: a história e as histórias da bossa nova")。出版は 1990 年(訳書の出版は 1991 年で、2001 年に改訂されてる)で、ボサ・ノヴァ前夜の様子から中心的なアーティストの経歴、ボサ・ノヴァの誕生、アメリカでのブレイク、そしてその後の様子まで一通り網羅した内容。しかも著者のルイ・カストロ自身、その渦中に身を置いてたジャーナリストで、その動きに人一倍の思い入れを持って接してた人物だけあって臨場感は抜群だし、有名・無名のいろんなエピソードも紹介されてるし、資料性も高い。たぶん、日本語で読める資料としては基本中の基本って言っていい本なんじゃないかな。

2009/06/29

Funky Brazilian songbook.

"Tudo Ben: Jorge Ben Covered" (Mr. Bongo)   
 Link(s): iTunes Store / Amazon.co.jp

サブ・タイトルに 'Jorge Ben Covered' ってある通り、ファンキーなサウンドでお馴染みの、ブラジル音楽を代表するアーティスト、ジョルジ・ベンの書いた楽曲をいろんなアーティストがプレイしてる音源を集めたコンピレーション。企画もいいし、アートワークもシンプルでいいなぁ、と思ったらやっぱりイギリス人の仕事だった。Mr. ボンゴのリリース。やっぱり、こういうのを作らせたらイギリス人はピカイチだな、と。

'tudo bem' っていえば、ブラジルに行ったときにたぶん一番よく使ったポルトガル語なんじゃないかって思うような言葉で 'Tudo bem?' は 'How are you?' みたいな意味。'Tudo bem.' って応えると 'Alright.' みたいな意味になるっていう便利な単語(たぶん)。まぁ、よくわかってないで使ってたけど、問題なかったっぽいからそれほど間違いではなかったんじゃないかな、と。

2009/06/14

Vinte anos depois.

NARA LEÃO "Dez Anos Depois" (Universal)  Link(s): Amazon.co.jp

雨のパリの街にたたずむモノクロのアートワークが印象的なナラ・レオンの 1971 年リリースのアルバム。「美しきボサノヴァのミューズ」というステキな邦題が付いてて、収録曲もボサ・ノヴァのスタンダードばかりってことで、多作なナラのディスコグラフィの中でも評価が高いというか、人気のある作品だし、ボサ・ノヴァを代表する 1 枚だと思うけど、まぁ、ご多分に漏れずわりと好きなアルバムだったりする。最近、ちょうどいろいろとボサ・ノヴァについてあらためて勉強してみたりしてるんだけど、偶然か必然か、こないだ、宮沢和史さんの『BRASIL SICK』のレヴューでもちょこっとだけ触れた中原仁さんのブログで 6 月 7 日がナラの 20 周忌だったことを知ったので、あらためて取り上げてみようかな、と(そういえば、その 3 日前の 6 月 4 日は天安門事件から 20 年。全然関係ないけど)。ナラはすごく多作だし、日本でもいいコンピレーションがたくさん作られてるし、「ボサ・ノヴァのミューズ」と呼ばれながら、実はボサ・ノヴァと距離を置いて作ったボサ・ノヴァ以外の作品も多いから、どれにしようか悩んだけど、やっぱりというか、あえてというかわかんないけど、これかな、と。

2009/06/07

Hip hop sambista.

MARCELO D2 "A Procura da Batida Perfeita" (Sony / BMG Brazil)  
Link(s): Amazon.co.jp

最近、にわかにブラジルなエントリーが続いてるけど、これもやっぱり「ブラジル・シック」な BGM。別に新譜じゃないんだけど。

ブラジルのヒップ・ホップ・シーンをレペゼンするリオ・デ・ジャネイロの MC、マルセロ D2 が 2003 年にリリースしたセカンド・アルバム。もともとはプラネット・ヘンプってハードコアなグループで活動してたらしく、その頃はわりとサグな感じというか、アメリカのギャングスタ系っぽい感じとパンク / スケーター系っぽい感じのミクスチャーだったらしいんだけど、ソロになってからはわりとサンバ色の濃いオリジナルなヒップ・ホップを演ってて、なかなか面白い。セルジオ・メンデスの 2006 年の大ヒット・アルバム "Timeless" にも 2 曲参加してるんで、これが一般的には一番知られてるのかも。

2009/06/06

Roots sounds.

"Recycle 2009: DJ ROOTS Studio Mix" (DJ ROOTS)  Link(s): MySpace

昨日のエントリーでレヴューした DJ AKi くんの "mimo" シリーズの影の主役と呼んでも過言じゃない(と勝手に思ってる)サルヴァドールのドラムンベース DJ / プロデューサーの DJ ルーツが今年の 1 月にウェブ上で公開したスタジオ・ミックス。けっこう早い時期に発見してて、それ以来、愛聴してたんだけど、昨日のエントリーを書いてて思い出したので。

昨日のエントリーでもちょっと触れた通り、DJ ルーツはブラジルの古都・バイーア州サルヴァドールを拠点とするドラムンベース DJ / プロデューサー。2006 年に DJ AKi くんたちとブラジルに行ったときにサルヴァドールで出会ったアーティストで、その時に何曲かトラックを聴かせてもらったんだけど、そのクオリティの高さにみんなでブッ飛んじゃったっていう、なかなか思い出深いアーティストだったりする。しかも、大都会のサン・パウロじゃなくて、より北(南半球なので赤道に近付くってこと)の、ブラジルでも最も黒くてカポエイラを生んだ街、サルヴァドールだったってのも感慨深いし。まぁ、本人はアフロ・ブラジリアンじゃないっぽいけど(ブラジルは混血の進みっぷりがハンパじゃないんで、厳密にはもちろんわかんないけど)。

2009/06/05

In a 'mimo' mood.

"mimo 2 mixed by DJ AKi" (Music Mine)  
 Link(s): iTunes Store / Amazon.co.jp

こないだ宮沢和史さんの『ブラジル・シック』を読んじゃって以来、すっかり、「ブラジル・シック」状態(ホームシックのブラジル版みたいな感じ)なんだけど、DJ AKi くんのミックス CD、"mimo" もそんな気分にピッタリな 1 枚。リリースは何年か前なんだけど、別に今聴いても全然楽しめるんで。

'mimo' ってのは、IT / 技術用語の 'multiple input multiple output' のことではもちろんなくて、たしかポルトガル語で「優しく抱擁する」ってニュアンスの意味だったかな? すごくラヴリィな響きの言葉。ここでは、DJ AKi くんと 06S クルーがブラジルへの旅で得たエモーショナルなフィーリングとかグルーヴを表現するコンセプトとして使われてて、サウンド的には DJ マーキーや DJ パチーフ(カタカナで書くと何か変な感じ)に代表されるブラジリアン・ドラムンベースを中心とした、ヴォーカル・トラックが多めのメロウでソウルフルなドラムンベース・スタイルで、そんなサウンドの風景とか空気感みたいなモノを DJ AKi くんがミックスしたのが "mimo" だ、と。

2009/06/04

Saudade do Brasil.

SEU JORGE "The Life Aquatic Studio Sessions" (Hollywood Records)  
Link(s): Amazon.co.jp

昨日のエントリーとは直接関係ないけど、個人的にメチャメチャ「ブラジル・シック」な BGM を。別に新譜じゃないんだけど。

ブラジルのシンガー・ソングライター、セウ・ジョルジが 2005 年にリリースしたアルバムで、デヴィッド・ボウイの曲をポルトガル語でアコースティックにカヴァーしたモノを集めたアルバム(1 曲だけオリジナル曲も収録)。もともとは、『ライフ・アクアティック』って映画のサウンドトラックに 5 曲収録されてて、それにさらに追加してアルバムにした、と。まぁ、映画自体には全然興味もないし、よく知らないんだけど。

2009/06/03

Quebra galho.

『BRASIL SICK』 宮沢 和史 著双葉社)  
 Link(s): Amazon.co.jp / Rakuten Books 

これまでにも、自ら責任編集した『COURRiER Japon』のブラジル特集号とか、日伯移民 100 周年音楽事業テーマソングとしてリリースされたガンガ・ズンバの "足跡のない道" をレビューしたザ・ブームの宮沢和史がブラジルへの想いをまとめた書籍で、これも日伯移民 100 周年だった去年発売された。

帯には「ブラジル愛、ブラジル熱病(シック)」なんて書いてあるんだけど、タイトルの「ブラジル・シック」ってのは「ホームシック」のブラジル版みたいな感じなのかな。ブラジルが恋しくて仕方がない、みたいな。その感覚は、もう、メチャメチャよくすごくわかる。もちろん、宮沢さんのソロ・アルバムの『AFROSICK』とか、ガンガ・ズンバの母体となったソロ・プロジェクト「MIYAZAWA-SICK」(ソロでのベスト盤のタイトルでもある)との関連でもあるんだろうけど。

2009/05/21

A Brazilian rare groove classic.

COPA 7 "O Som do Copa 7" (Top Tape)  Link(s): Amazon.co.jp

しばらくブラジル音楽のエントリーはなかったけど、別に聴いてなかったわけじゃなく、相変わらず 70 年代頃を中心にこの辺ばっか掘ってるんだけど、そんな中でもお気に入りの 1 枚が、1979 年リリースのコパ 7 のファースト・アルバム。アートワークもサウンドもとてもラヴリィ。

コパ 7 といえば、前にレビューした "Black Rio" にもメチャメチャファンキーな "Copa 7 No Samba" が収録されてたけど、いわゆるブラック・リオ・ムーヴメントを代表するバンドのひとつ。ブラック・リオ・ムーヴメントってのは、同時期のアメリカのソウル〜ファンクにインスパイアされたブラジル音楽、言ってみればブラジリアン・レア・グルーヴなわけで、まぁ、元も子もない言い方しちゃえば悪いわけがないわけで。

2009/05/06

The Paris match.

JOYCE with NANA VASCONCELOS & MAURICIO MAESTRO "Visions of Dawn" 
(Far Out Recordings)  

パーカッショニストのナナ・ヴァスコンセロス、マルチ・インストゥルメンタリスト / プロデューサーで、ジョイスの前夫でもあるモウリシオ・マエストロ、そしてもちろん言わずと知れたブラジル音楽のミューズ、ジョイス。この 3 人が 1976 年にパリで行ってたセッションが 33 年の時を経て発掘された。

リリースはジョー・デイヴィスが主宰するファー・アウト。相変わらず、いい仕事してくれる。この時期、このメンツってだけで、まぁ、十分期待しちゃうんだけど、その期待を裏切らない仕上がりで、文字通り、お宝音源って呼ぶのが相応しい。

2009/04/28

Saudade 2 Saudade.

サンパウロへのサウダージ』クロード・レヴィ=ストロース 著 今福 龍太 訳
(みすず書房)  Link(s): Amazon.co.jp / Rakuten Books
 
野生の思考』や『構造人類学』などの著書で知られるフランスの社会人類学者・思想家、レヴィ=ストロースの 1996 年の著作 "Saudade de São Paulo" に、訳者の今福龍太がブラジル滞在時にその足跡を辿り、撮った写真をもとに綴った論考を追加したちょっと変わった一冊で、発売は 2008 年。
 
レヴィ=ストロースといえば、去年、生誕 100 年(というか、100 歳の誕生日)を迎えたフランスの社会人類学者・思想家で、レヴィ=ストロースとブラジルといえば思い出されるのは 1955 年の名著『悲しき熱帯 I / (同) II』なんだけど、その基になったのが 1935 〜 1937 年のブラジル滞在で、その時にサン・パウロの風景を撮影した写真をまとめたものが 1996 年に発表された "Saudade de São Paulo" ということで、つまり、これは写真集ということになる(一部、サン・パウロ以外の写真も含まれてるけど)。