『ミックステープ文化論』 小林 雅明 著
(avex marketing Inc. / Avex Music Publishing Inc.)★★★★☆
Link(s): App Store
右の写真だと新書みたいだけど、iPhone / iPad 用のデジタル・ブック・アプリケーションの『音専誌 The Music Mag』内でアドオンとして出版されたデジタル・コンテンツで、『音専誌』自体は無料だけど、この『ミックステープ文化論』は 350 円の有料アドオンとして発売されてて(上のリンクは『音専誌』のリンク。『音専誌』をアプリケーションし、そのアプリの中から購入するカタチになってる)、アプリケーションをインストールすれば冒頭部分を '立ち読み' ができる。
前にレヴューしたブライアン・コールマンの『チェック・ザ・テクニーク』の監訳者でもある著者の小林雅明氏は、R&B / ヒップ・ホップ系のライターとして古くから活躍してきた人で、個人的には、それこそ学生の頃くらいからいろいろなところで原稿を目にしてきたような感じ。まぁ、安直な言い方をすると、昔から「信頼できる R&B / ヒップ・ホップ系のライター」って思ってきた人の 1 人ってことになるのかな。
内容としては、インターネットを通じて大量に流通しているフリー音源、特に、ヒップ・ホップ / R&B のシーンを中心に 'ミックステープ' と呼ばれてるタイプの音源と、そういう状況が音楽シーン / ビジネスでどのような意味を持っているかってことについて、その起源から変遷を辿りながら、現在どのようになっていて、どんなことを示唆してるかについてまで言及してる。多くの音楽ファンが日々、忙しくチェックしてるであろうフリー音源の興味深い考察って感じかな。
個人的にはかなり興味深くて、同時に、わりと馴染みのあるテーマでもあったんで、わりと一気に読めちゃったかな。ちなみに、文字量は約 50000 字らしいんだけど、そう言われても、正直、イマイチピンとこなかったりする。文字の表示サイズを変更できるからページ数も意味がないし。まぁ、ヴォリューム的には新書くらいな感じなのかな? そのくらいの感じでサクッと読み切れた感じだった。
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2012/01/29
2011/07/13
Hackers' delight.
『ウィキリークス アサンジの戦争』
デヴィッド・リー / ルーク・ハーディング 著
月沢 李歌子・島田 楓子 訳 (講談社) ★★★★☆
Link(s): Amazon.co.jp
2007 年にイラク駐留アメリカ軍ヘリコプターがイラク市民・ロイターの記者を銃撃・殺傷した様子が映っている動画、いわゆる 'アパッチ・ヴィデオ' を 2010 年 4 月に公開したこと一躍、世界中の注目を集め、その後のアメリカの外交公電の公開や逮捕劇など、瞬く間に世界情勢に大きな影響を与える存在となったウィキリークス(WikiLeaks)とその創設者のジュリアン・アサンジ(Julian Assange)について、ウィキリークスともっとも親密な(でも、決して馴れ合いではない)関係を築いてきたイギリスの新聞『ガーディアン(The Guardian)』紙の記者が綴ったモノで、出版は原著("WikiLeaks: Inside Julian Assange's War on Secrecy")・訳書ともに 2011 年。今年に入ってからたくさん出版されてるウィキリークス関連の書籍のひとつってことになる。
最大のポイントは、著者が他のメディアに先んじてウィキリークスと協力体制を築いてた『ガーディアン』の記者である点。当然、他メディアでは知り得ないような記述が多くて読み応えは十分。アサンジの生い立ちやキャラクターから始まって、ウィキリークスの設立過程や一連の 'アパッチ・ヴィデオ' 〜 'ケーブル・ゲート' と呼ばれるアメリカ外交公電の公開〜逮捕劇に至るまでの流れをカヴァーしつつ、ウィキリークスが果たした役割や課題、'ウィキリークス以後' の世界でのメディア・個人の在り方みたいな部分まで触れられているんで、バランス良く概要を掴むのにももってこい。読み物としても適度に客観的でありながら、著者(たち)自身がプレーヤーでもあるので、適度にドラマチックに、'読ませる' 感じにまとまってて、決して軽いわけじゃないんだけど、思いの外、すんなりと読めちゃった印象かな。読み物として普通に面白いというか。
デヴィッド・リー / ルーク・ハーディング 著
月沢 李歌子・島田 楓子 訳 (講談社) ★★★★☆
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2007 年にイラク駐留アメリカ軍ヘリコプターがイラク市民・ロイターの記者を銃撃・殺傷した様子が映っている動画、いわゆる 'アパッチ・ヴィデオ' を 2010 年 4 月に公開したこと一躍、世界中の注目を集め、その後のアメリカの外交公電の公開や逮捕劇など、瞬く間に世界情勢に大きな影響を与える存在となったウィキリークス(WikiLeaks)とその創設者のジュリアン・アサンジ(Julian Assange)について、ウィキリークスともっとも親密な(でも、決して馴れ合いではない)関係を築いてきたイギリスの新聞『ガーディアン(The Guardian)』紙の記者が綴ったモノで、出版は原著("WikiLeaks: Inside Julian Assange's War on Secrecy")・訳書ともに 2011 年。今年に入ってからたくさん出版されてるウィキリークス関連の書籍のひとつってことになる。
最大のポイントは、著者が他のメディアに先んじてウィキリークスと協力体制を築いてた『ガーディアン』の記者である点。当然、他メディアでは知り得ないような記述が多くて読み応えは十分。アサンジの生い立ちやキャラクターから始まって、ウィキリークスの設立過程や一連の 'アパッチ・ヴィデオ' 〜 'ケーブル・ゲート' と呼ばれるアメリカ外交公電の公開〜逮捕劇に至るまでの流れをカヴァーしつつ、ウィキリークスが果たした役割や課題、'ウィキリークス以後' の世界でのメディア・個人の在り方みたいな部分まで触れられているんで、バランス良く概要を掴むのにももってこい。読み物としても適度に客観的でありながら、著者(たち)自身がプレーヤーでもあるので、適度にドラマチックに、'読ませる' 感じにまとまってて、決して軽いわけじゃないんだけど、思いの外、すんなりと読めちゃった印象かな。読み物として普通に面白いというか。
2011/04/14
Mind the gap of the A311 anthem.
斉藤和義『ずっとウソだった』 ★★★★★ Link(s): Unofficial Website
4 月 7 日木曜日に YouTube で公開されて一気に話題になった斉藤和義の楽曲。動画の削除と拡散のイタチごっこを繰り返しつつ Twitter などで拡散して、結果的に大きなニュースになったという意味ですごく現代的な現象だった。
もうすっかり知られてる通り、これは去年リリースされたシングル『ずっと好きだった』を原発政策・電力会社批判の辛辣な歌詞に変えたメッセージ・ソングで、『ずっとウソだった』ってタイトル自体もオフィシャルで発表されたモノじゃない。まぁ、一連の出来事の顛末はウィキペディアに まとめられてるのがわりとわかりやすいのであらためて詳しくは触れないけど。でも、なんか、一気に広がった反動からか、週末に都知事選であまりにもガッカ リしたからか、週が明けてからちょっと騒ぎが収まっちゃった感もあるんで、だからこそ、あえてレヴューを。この時期のトピックとして、どう感じたかをやっ ぱりキチンと残しとくべきだと思ったし、いろんな意味ですばらしい出来映えだと思ってるんで。まぁ、一言でいえば全面支持なんだけど。
4 月 7 日木曜日に YouTube で公開されて一気に話題になった斉藤和義の楽曲。動画の削除と拡散のイタチごっこを繰り返しつつ Twitter などで拡散して、結果的に大きなニュースになったという意味ですごく現代的な現象だった。
もうすっかり知られてる通り、これは去年リリースされたシングル『ずっと好きだった』を原発政策・電力会社批判の辛辣な歌詞に変えたメッセージ・ソングで、『ずっとウソだった』ってタイトル自体もオフィシャルで発表されたモノじゃない。まぁ、一連の出来事の顛末はウィキペディアに まとめられてるのがわりとわかりやすいのであらためて詳しくは触れないけど。でも、なんか、一気に広がった反動からか、週末に都知事選であまりにもガッカ リしたからか、週が明けてからちょっと騒ぎが収まっちゃった感もあるんで、だからこそ、あえてレヴューを。この時期のトピックとして、どう感じたかをやっ ぱりキチンと残しとくべきだと思ったし、いろんな意味ですばらしい出来映えだと思ってるんで。まぁ、一言でいえば全面支持なんだけど。
2011/03/28
Stories behind the unripe Apple.
『スティーブ・ジョブズの王国』 マイケル・モーリッツ 著
林 信行 監修・解説 青木 榮一 訳(プレジデント社) ★★★☆☆
Link(s): Amazon.co.jp
いわゆる 'スティーヴ・ジョブズ / アップル系' はこれまでにもたびたび取り上げてきたけど、コレは去年の末頃に出版されたわりと新しめの一冊。原著は 2009 年に出版された "Return to the Little Kingdom: Steve Jobs and the Creation of Apple" なんだけど、もともとは 1984 年に出版された "The Little Kingdom: the Private Story of Apple Computer" で、2009 年に増補版用のエピローグと解説を加えて出し直された。つまり、決して新しい書籍ではなく、むしろ、数ある 'スティーヴ・ジョブズ / アップル系' の中でも最古の部類に入るって 1 冊で(訳書も 1985 年に『アメリカン・ドリーム』ってタイトルで出てたらしい)、昨今のアップル / スティーヴ・ジョブズへの追い風に乗って、お色直ししてて再刊行された一冊って言えるのかな。
まぁ、埋もれてた過去のアーカイヴを掘り起こしてくれたって意味はあるけど、追い風に上手く便乗するような、ちょっと打算的な商売っ気みたいなモノも感じちゃうし、「アップルはいかにして世界を変えたのか」ってサブ・タイトルもちょっと内容とは印象が違うんで、ちょっといいとも悪いとも言えない、ビミョーな印象かな。確かに、アップルの上場は当時最大の規模だったらしいんで、そういう意味では '世界を変えた' って言えなくもないのかもしれないけど、現在のアップルのイメージで考えると '世界を変えた' って感じではなかった気もするんで。
林 信行 監修・解説 青木 榮一 訳(プレジデント社) ★★★☆☆
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いわゆる 'スティーヴ・ジョブズ / アップル系' はこれまでにもたびたび取り上げてきたけど、コレは去年の末頃に出版されたわりと新しめの一冊。原著は 2009 年に出版された "Return to the Little Kingdom: Steve Jobs and the Creation of Apple" なんだけど、もともとは 1984 年に出版された "The Little Kingdom: the Private Story of Apple Computer" で、2009 年に増補版用のエピローグと解説を加えて出し直された。つまり、決して新しい書籍ではなく、むしろ、数ある 'スティーヴ・ジョブズ / アップル系' の中でも最古の部類に入るって 1 冊で(訳書も 1985 年に『アメリカン・ドリーム』ってタイトルで出てたらしい)、昨今のアップル / スティーヴ・ジョブズへの追い風に乗って、お色直ししてて再刊行された一冊って言えるのかな。まぁ、埋もれてた過去のアーカイヴを掘り起こしてくれたって意味はあるけど、追い風に上手く便乗するような、ちょっと打算的な商売っ気みたいなモノも感じちゃうし、「アップルはいかにして世界を変えたのか」ってサブ・タイトルもちょっと内容とは印象が違うんで、ちょっといいとも悪いとも言えない、ビミョーな印象かな。確かに、アップルの上場は当時最大の規模だったらしいんで、そういう意味では '世界を変えた' って言えなくもないのかもしれないけど、現在のアップルのイメージで考えると '世界を変えた' って感じではなかった気もするんで。
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2011/02/19
Stay wired. So weird.
『サイバービア 電脳郊外が "あなた" を変える』 ジェイムス・ハーキン 著 吉田 晋治 訳
(NHK 出版) ★★★★☆ Link(s): Amazon.co.jp
どっかの書店の店頭で見かけたのかな? タイトルに魅かれて読んでみた一冊(造語の語感は好きじゃないけど)。タイトルの 'サイバービア' は、'サイバー(cyber)+ サバービア(suburbia)'って意味の造語で、サブ・タイトルにある通り、'電脳郊外' みたいな意味。このタイトルを見て真っ先に思い出すのは「サバービアの憂鬱」って言葉だったりするんだけど、ロジカルな意味ではなくて、まず直感的なレベルでピンとくるというか、つながる感覚は、確かにある。
(NHK 出版) ★★★★☆ Link(s): Amazon.co.jp
どっかの書店の店頭で見かけたのかな? タイトルに魅かれて読んでみた一冊(造語の語感は好きじゃないけど)。タイトルの 'サイバービア' は、'サイバー(cyber)+ サバービア(suburbia)'って意味の造語で、サブ・タイトルにある通り、'電脳郊外' みたいな意味。このタイトルを見て真っ先に思い出すのは「サバービアの憂鬱」って言葉だったりするんだけど、ロジカルな意味ではなくて、まず直感的なレベルでピンとくるというか、つながる感覚は、確かにある。『サバービアの憂鬱』ってのは大場正明氏が 1993 年に出した本で、'憂鬱' っていう通り、豊かな社会のある種の象徴的なイメージだったはずの '郊外' (インナー・シティやゲットーと対比した意味合いで)の '病んだ' 部分について、アメリカ社会の '郊外=サバービア' の発展過程やそこで生じている諸問題を多角的に検証して綴ったモノだったはず(だいぶ前に読んだんで、記憶にはイマイチ自信がないけど…)。でも、リアルタイムで観たり聴いたりしてきた映画や音楽等なんかのことを思い出せばその通りだったし、その裏返しがヒップ・ホップに代表されるアフロ・アメリカン・カルチャーだったりもする。しかも、今にして思うと、それはアメリカ社会に限られたハナシじゃなくて、(ちょっと形態は違うけど)自分がまさにリアルタイムで経験してきた日本社会においても十分リアリティがあったりする。今回、あらためて調べてみたら、ウェブサイトで全文(+ 追加テキスト)が公開されてたりするんで、読み直してみようと思ってるけど、まぁ、今回はそのハナシではないんで。
2011/02/12
New world order
『日本人が知らないウィキリークス』
小林 恭子 / 白井 聡 / 塚越 健司 / 津田 大介 / 八田 真行 / 浜野 喬士 / 孫崎 亨 著
(洋泉社) ★★★☆☆ Link(s): Amazon.co.jp
小林 恭子 / 白井 聡 / 塚越 健司 / 津田 大介 / 八田 真行 / 浜野 喬士 / 孫崎 亨 著
(洋泉社) ★★★☆☆ Link(s): Amazon.co.jp
あまり新書は読まないんだけど、これはタイミング的には読んどきたいかな、と。タイトル通り、去年から世界中を騒がせてるウィキリークスについて、その概要にはじまって、ジャーナリズム、インターネット / メディア、技術と思想、外交、理念等を、それぞれの専門家が綴ったモノ。あまりキチンと紹介されることがないウィキリークスについての概要を多角的に整理されている感じって言えるかな。
ウィキリークスの概要については、去年の 12 月にニコニコ動画(それにしてもヒドイ名前だな、こうやって活字で書くと)のこの動画と NHK の『クローズアップ現代』がなかなかわかりやすいんだけど、 やっぱり観終わってもキチンと整理されないっていうか、ちょっとモヤモヤした感じが抜けなくて。まぁ、ある意味、映像の宿命って部分もあるけど。概要を伝えたり、インパクトを与えたりするのには向いてるんだけど、深い理解はさせてくれない感じ。しかも、わかった気にさせちゃいがちだから厄介なんだけど。
2011/01/18
Hip as hip can.
『ヒップ - アメリカにおけるかっこよさの系譜学』
ジョン・リーランド 著 篠儀 直子 / 松井 領明 訳
(P-Vine BOOKs) ★★★★☆ Link(s): Amazon.co.jp / Rakuten Books
去年の夏頃に訳書が出版されて、気にはなってたんだけど読めてなかった一冊。年末から年始にかけてっていう、ある種、1 年で最も読書に適した時期に読んでみた。
内容的には、サブ・タイトルにある通り、'ヒップ' っていう感覚がどういうモノで、どういうカタチで育まれて、どう変化して、現在のカルチャーにどんな影響を影響を与えてきたかについてディープに論じた著作。ページ数的にも情報量的にも内容的にも、かなり読み応えがある。
著者は、ヒップについて「元ヨーロッパ人と元アフリカ人が、この国で交わり踊った複雑なダンス」と語っている。'カッコイイ' って意味で使われてる 'ヒップ' っていう言葉が、どのように生まれて、どういう人・アティテュード・モノ等に対して使われてきたのかを知ることは、即ち、アメリカって国のことを他ならないってことを、とても端的に表してる。
ジョン・リーランド 著 篠儀 直子 / 松井 領明 訳
(P-Vine BOOKs) ★★★★☆ Link(s): Amazon.co.jp / Rakuten Books
去年の夏頃に訳書が出版されて、気にはなってたんだけど読めてなかった一冊。年末から年始にかけてっていう、ある種、1 年で最も読書に適した時期に読んでみた。内容的には、サブ・タイトルにある通り、'ヒップ' っていう感覚がどういうモノで、どういうカタチで育まれて、どう変化して、現在のカルチャーにどんな影響を影響を与えてきたかについてディープに論じた著作。ページ数的にも情報量的にも内容的にも、かなり読み応えがある。
著者は、ヒップについて「元ヨーロッパ人と元アフリカ人が、この国で交わり踊った複雑なダンス」と語っている。'カッコイイ' って意味で使われてる 'ヒップ' っていう言葉が、どのように生まれて、どういう人・アティテュード・モノ等に対して使われてきたのかを知ることは、即ち、アメリカって国のことを他ならないってことを、とても端的に表してる。
2010/12/10
Deeper understandings. Shallower understandings.
『ネット・バカ』 ニコラス・G・カー 著 篠儀 直子 訳(青土社) ★★★★☆
Link(s): Amazon.co.jp / Rakuten Books
前にレヴューした『クラウド化する世界』の著者の新刊で、サブ・タイトルは「インターネットがわたしたちの脳にしていること」。原著は今年発行された "The Shallows: What the Internet Is Doing to Our Brains" なので、サブ・タイトルはほぼ直訳だけど、タイトルは相当な意訳。『クラウド化する世界』のレヴューでも書いたけど、けっこう悪質というか、正直、ヒドイ邦題だと思う(ちなみに、『クラウド化する世界』の原題は "The Big Switch: Rewiring the World, from Edison to Google")。
一応、本書の基になったのが "Is Google Making Us Stupid?"(「グーグルは我々をどんどんバカにしているのか?」って感じかな)って論文だからってエクスキューズが付いてるけど、それにしてもかなり印象が違うし、実際の内容とも違ってるし。せっかく、内容はわりと面白いのに。まぁ、著者や訳者じゃなくて編集社(編集者)がやってることだってのは解ってるけど、それにしてもセンス(と常識)を疑いたくなるし、単純に、こういうのって、なんか、すごいイヤな気分になる。
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前にレヴューした『クラウド化する世界』の著者の新刊で、サブ・タイトルは「インターネットがわたしたちの脳にしていること」。原著は今年発行された "The Shallows: What the Internet Is Doing to Our Brains" なので、サブ・タイトルはほぼ直訳だけど、タイトルは相当な意訳。『クラウド化する世界』のレヴューでも書いたけど、けっこう悪質というか、正直、ヒドイ邦題だと思う(ちなみに、『クラウド化する世界』の原題は "The Big Switch: Rewiring the World, from Edison to Google")。一応、本書の基になったのが "Is Google Making Us Stupid?"(「グーグルは我々をどんどんバカにしているのか?」って感じかな)って論文だからってエクスキューズが付いてるけど、それにしてもかなり印象が違うし、実際の内容とも違ってるし。せっかく、内容はわりと面白いのに。まぁ、著者や訳者じゃなくて編集社(編集者)がやってることだってのは解ってるけど、それにしてもセンス(と常識)を疑いたくなるし、単純に、こういうのって、なんか、すごいイヤな気分になる。
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2009/11/23
Business as usual.
『IT 帝国の興亡 スティーブ・ジョブズ革命』
村山 恵一 著(日本経済新聞出版社) ★★★☆☆
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さすがに最近はアップル / スティーブ・ジョブズ関連の本だからって片っ端から読んだりはしてないけど(数が多過ぎるし、胡散臭いモノも多いんで)、久しぶりに読んでみたジョブズ関連の本。日本経済新聞社のシリコン・ヴァレー支局長である著者が現地で取材を基にまとめたモノで、今年の 7 月に出版されたモノなので、記憶に新しいハナシが多い。
さすがに最近はアップル / スティーブ・ジョブズ関連の本だからって片っ端から読んだりはしてないけど(数が多過ぎるし、胡散臭いモノも多いんで)、久しぶりに読んでみたジョブズ関連の本。日本経済新聞社のシリコン・ヴァレー支局長である著者が現地で取材を基にまとめたモノで、今年の 7 月に出版されたモノなので、記憶に新しいハナシが多い。
アップル / スティーブ・ジョブズ関連の本は、主に iPod・iPhone 以降にフォーカスしてるモノと、必ずしもそうではないモノがあって、最近は、当然のように前者のモノが圧倒的に多いんだけど、まぁ、本書も前者のひとつと言っていいのかな。ただ、そう言っちゃうとちょっと誤解があるというか、「(多分に胡散臭いことが多い)最近のアップル / スティーブ・ジョブズ関連本」のひとつに思えちゃうかもしれないけど、本書はちょっと印象が違ってる。というのは、タイトルに「IT 帝国の興亡」ってある通り、アップルだけじゃなく、わりと広く IT / コンピュータ業界の動向をカヴァーしてるから。
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2009/11/03
Publish: (vt) To issue for public.
『新世紀メディア論 ー 新聞・雑誌が死ぬ前に』. :小林 弘人 著(バジリコ) ★★★☆☆
今年の春頃に何かで著者のインタヴューを観て、ちょっと気になったので読んでみた一冊。まぁ、タイトルが大袈裟なんで、ちょっと引いたというか、ついつい警戒感を持っちゃったんだけど、タイトルのわりに内容は読みやすい感じではあったかな。良くも悪くも。
読後の印象としても、まぁ、個別の中身自体には合意する部分も多々ありつつも、同時に、読む前に抱いてた警戒感は間違いじゃなかったって印象もあるというか、全面否認ではないけど、諸手を挙げて大賛成でもない感じというか、参考になる部分は大いにありつつも、決して感動したりはしてないというか、ビミョーな感じの読後感なのも事実だったりはする。これまた、良くも悪くも。
著者はインフォバーンの代表で、『サイゾー』とかギズモード・ジャパンとか真鍋かをりのブログなんかを仕掛けたことでも知られる(らしい)小林弘人氏。とは言っても、個人的にはその辺のモノにはあまり馴染みがなくて(もちろん、目にすることはあるけど)、イメージとしては断然、『WIRED 日本版』を立ち上げた人って感じ。『WIRED 日本版』は当時(大学の頃だったかな?)、けっこう熱心に読んでたんで。ただ、当時は小林氏について自覚的だったって記憶はないし、その後の動きに関しても、別に熱心に追いかけてたわけじゃない。だから、特別な思い入れとかはなくて、わりとフラットというか、どっちかっつうと、やや警戒感を持って読んだ感じかな。『WIRED 日本版』以降のモノには、チャラさっていうか、けっこう強い胡散臭さを感じてたんで。しかも、そこに小林氏の存在を意識せずにそれぞれを胡散臭いって感じてたんで、変な先入観を持っちゃってたわけではなく、ホントに胡散臭いって感じてたってことなんだと思うし。
内容の特徴としては、まず、「出版」という言葉の定義を明確にしてる点がある。これが大前提というか。小林氏は自身を「出版人」であると言ってるんだけど、一方で「出版は死ぬ」って言ってて、ここで使われてるふたつの「出版」は同じ「出版」ではないんだ、と。小林氏の定義する「出版」は 'publish'、つまり「公にする行為」のことで、小林氏は自身を、この意味での「出版人」であると言ってる。一方、「死ぬ」と言われている「出版」は、「紙に印刷した新聞・雑誌・書籍等を取り次ぎを経由して書店等に流通させ、売り上げと広告で利益を上げるビジネス」という意味での「出版」で、小林氏は特に書籍よりも新聞・雑誌のほうが危うくて(そう述べてる媒体が書籍だっていうのもある意味アイロニカル)、特にそういう会社(出版社・新聞社等)はそのビジネス・モデルに固執しがちで、特に大手になればなるほど、変にプライドが高いからか、その傾向が強くておハナシにならん、と(そのわりに、他のモノに文句を言ったり、愚痴ったりばっかしてるから、目も当てられないんだけど)。
この考え方自体に関しては、まぁ、全面的に合意できるかな。ただ、いわゆる後者の「出版」(狭義の出版)をやっている会社(出版社・新聞社等)の「中の人」として働いた経験はないんで、あくまでも、フリーランスの立場で「外の(周辺の、かな?)人」って立場でつきあってきた中で感じる部分として、ってことになるけど。 個人的に「編集(者)」って言葉について持ってる感覚に似てるかな? つまり、自分の仕事を「編集(者)」って呼ぶときに、「本や雑誌等を制作する」って意味の、狭義の「編集」ではなく、「本や雑誌等のフォーマットだけじゃなく、いろんなフォーマットでいろんなモノを収集・取捨選択して、あるコンテキストに沿ってカタチにすること」を「編集」だって(少なくとも自分では)意識してるんだけど、感覚的には似てるんじゃないかな、って。ただ、こういう言い方が通じる人と通じない人がいて。しかも、通じない人が、いわゆる「大手」に多かったりもするし。そういう部分も含めて、わりと感覚的に理解できる部分ではある。
たぶん『新世紀メディア論 ー 新聞・雑誌が死ぬ前に』なんて大袈裟なタイトルを付けた意図のひとつは、「狭義の出版人」の凝り固まった頭をガツンとやるみたいなことなんだろうと思うけど、じゃあ何だってハナシになると、ブログに代表されるインターネットだ、つまり、特定の限られた人(法人)が特権的にメディアを持つ時代ではなく、意思さえあれば誰でもメディアを(すごく安いコストで)持てる「誰でもメディア」な時代で、「誰でもメディア」の時代には「誰でもメディア」の時代ならではのやり方があるってハナシになって、具体的な事例とか特徴がいろいろと述べられてる、と。
まぁ、細かい部分は納得したり感心したりする部分も少なからずありつつも、同時に、何を今さら? って思うところもけっこうあったりして。例えば、収益構造のハナシとか。もうちょっとブッ飛んだ議論というか、アイデア提起みたいなモノを期待してたんで。そこがちょっと物足りない部分だったりもしたんだけど(まぁ、でも、どうも世の中では、「何を今さら?」をそれらしくまとめるとありがたがられるっぽくて、それはそれで、個人的にはすごく気持ち悪いんだけど。例えば、やたらと顔を出したがる勝間ナンチャラ女史とか)。
そういう感じなんで、具体的なハナシになると、SEO 的なハナシとかコンサルティングみたいなハナシになったりもして、その辺がどうしても胡散臭く感じちゃう部分だったりはするんだけど。まぁ、いろんなところで講演をしたり、コンサルティングをしたりしてるってのは、ある意味、なんとなく納得できるけど(もちろん、ネガティヴな意味で)。
そうは言っても、「細かい部分は納得したり感心したりする部分も少なからずある」ってのも事実なんで、イヤな感じで引っかかる部分は、まぁ、それはそれとして、「忘れないようにメモ」として書いておくと、以下のような感じかな(多分に「何を今さら?」とか、ちょっと気持ち悪いハナシも含まれてるし、すべてに同意なわけではないけど)。
- まず「それが自分で読みたいモノであり、それを誰も作ってないから自分で作る」ことが基本。
- 「雑誌の本質はそのカタチに非ず」。「コミュニティを生み出す力」こそが雑誌の本質。
- メディア・ビジネスはコミュニティへの影響力という実態の掴みにくいモノを換金することだ。
- 情報収集はソフトウェアでできるが、文脈を編むためには人間の視点が不可欠。その価値はむしろ高まる(相対的に質の低いモノが蔓延するため)。
- 紙は「情報コモディティ」から「嗜好品」に変換する必要がある。狭義の出版は、カメラの世界に於ける銀塩カメラのようになるのかも?
- 紙のメディアは、その信頼を担保にひたすら企業ブランド向上のために記事を書いたり、広告を集めるという、ある種の心理的なマーケティングのために用いられる方向に進むのかも?
- 雑誌はコミュニティ・メディアであり、ライフスタイルの数だけ雑誌はあって然るべき。
- 情報過多なインターネットの世界では、限られた人々の関心というパイを奪い合うカタチのアテンション・エコノミーになる。
- 『ザ・サーチ グーグルが世界を変えた』の著者として知られるジョン・バッテル曰く、メディアには「パッケージされた物のメディア(packaged goods media)」と「会話型メディア(conversational media)」に分かれ、「パッケージされた物のメディア」は既存のメディアと同じで、インターネットを使うとしても、単に流通チャンネルが増えただけで、基本的には店頭等と変わらない。前者が依拠するのは「知的財産の所有と統制」と「高価な配布システムの所有と統制」で、「このふたつに依拠する広告と定期購読によるビジネス・モデル」であり、「会話型メディア」のビジネス・モデルは違う。
- 「ディストリビューション・オリエンテッド」ではなく、「ユーザー・オリエンテッド」「テーマ・オリエンテッド」に。
- 編集者に求められるスキルも変わる。1) ウェブ上での人の流れや動きを直感し、情報を整理して提示するスキルがある。 2) システムについての理解を持ち、なおかつ UI やデザインについての明確なヴィジョンと理解を持つ。 3) 換金化のためのビジネス・スキーム構築までを立案できる職能者である…、というスキル・セットが体系的に訓練されるか、もしくは各自独学でジャンルを越境していく必要がある。
- 「誰でもメディア」なので「誰でもライバル」。ライバルは同業他社だけではない。
- 「ナット・グラフ(nut graph)」が大事(たぶん、これまで以上に)。
- 「自らが編んだ情報を伝えたい」という編集者の欲求を満たすためのモノから、「情報によってつながった人たち」の欲求を満たすために何をすべきか考え、立体的にサービスを提供できるように価値変換を図ることがポイント。
- 思想や態度(アティチュード)に訴えながら、インターネットを媒介として広がる社会運動的なマーケティング手法、コーズ・マーケティング(cause marketing)の可能性。
それから、本書で引用されてるアメリカの未来学者(なんて肩書きだ!)のポール・サッフォの「未来を見通す法則」ってのもちょっと面白い。
- 見通せないときがあることを知れ。
- 突然の成功は、20年以上の失敗の上にある。
- 未来を見通すには、その倍、過去に注視せよ。
- 前兆を見逃すな。
- (見通すときは)中立であれ。
- 物語れ。あるいは、図にするがよい。
- 自分の間違いを立証せよ。
あと、個人的には、情報の分類として「フロー」と「ストック」の中間的な形態として、「エコー」ってモノがあるってハナシはちょっとツボだったかな。つまり、流動性とか回転率、新しさとか即時性とかとしての「フロー」と、アーカイヴとしての「ストック」ってのが、まぁ、基本なんだけど、それをコピーするだけの「エコー」自体にも意味が生まれ得る、と。これには、すごく大事な面と、すごく気持ち悪い面の両方が含まれてる気がするけど。
まぁ、そんなわけで、それなりに読み応えがありつつも、読みやすくもあり、でも、期待外れ面もあり、なんか、モヤモヤ感があるのは事実かな。著者に対する印象も、読後も特に変わってないし。『WIRED 日本版』以降のモノから感じてた胡散臭さも増幅こそされても減ることはなかったし。けっこう大きなこととか厳しいこととか言ってるわりに…、みたいな部分も、正直、感じるし(例えば、ギズモード・ジャパンのダサさとか)。何だろう? 似たようなことに興味があって、だからビミョーにズレてるところが過剰に気になっちゃうような、近親憎悪って言うのか知らないけど(そもそも近親じゃねぇし)、前に、いわゆるジャジー・ヒップ・ホップについて書いたことに、ちょっと似てる感覚なのかな。まぁ、一見、フランクでありながら、まるで親近感を感じられない文体が好きじゃないだけなのかもしれないけど。
あと、この内容なら、こんな装丁じゃなくて、新書でいいんじゃね? とも思ったり。なんか、最近、そんなことばっか言ってる気がするけど(中谷巌氏の『資本主義はなぜ自壊したのか』とか)。新書が飽和状態だからなのか、文体的に新書くらいライトじゃないと読まれない(好まれない)のか、新書でいいんじゃね? って本が増えてる気がするのは、なんかイヤな傾向。でも、新書だったら別に全然アリな感じの内容な気がするし。
それから、この『新世紀メディア論』の内容とは直接関わりがないから触れられてなくても当然だけど、ウェブの世界には「逆」もあって、それはそれで、けっこう深刻で、根が深い厄介な問題だよな、なんて思ったりもした。つまり、「ウェブ屋の論理」しか知らないヤツがたくさんいる(のさばってる)、ってこと。本書で小林氏が言ってる、「紙媒体の編集者がそのままウェブ媒体の編集者になれるわけではない」ってのが真実であるのと同様に、「ウェブを作ってるヤツが編集者の資質を持ってるとは限らない(っていうか、圧倒的に不足してる気がする)」ってこと。これはこれで、大きな問題だな、と。
PUBLISH
2009/07/25
Watch football. Talk football.
『J Station』.(ひかり TV) ★★★★☆
どんなキッカケでいつ頃から観るようになったのか、全然覚えてないんだけど、たぶん去年くらいから(?)観るようになったひかり TV のインターネット・サッカー番組。地上波サッカー番組が軒並み痛々しいことになってる昨今、すごくありがたい存在だし、何気にけっこう楽しみにしてたりする。
この『J ステーション』は「サッカー番組」というよりも、厳密には「J リーグ番組」で、サッカー解説者の宮澤ミッシェル氏が司会を務め、毎回ゲストにもうひとりサッカー解説者をゲストに迎えて、毎節 2 試合、J1 の試合をピックアップしてダイジェストを観ながら語るパートをメインに、J1 の他の試合の全ゴール・シーン + 結果、J2 の全試合のゴール・シーン + 結果、その節の MVP の発表と次節の展望等、そしてゲストに因んだ昔の試合の映像等って構成の 1 時間番組。毎週、水曜か木曜くらいに前の週末の試合を取り上げてて、左上の写真はちょうど今週アップされた回のキャプチャで、ゲストは木村和司氏。ゲストの人選はとてもヴァラエティに富んでて、木村和司氏とか金田喜稔氏といったお馴染みの解説者はもちろん、加茂周氏のような大御所から名波浩氏みたいにごく最近まで現役だった選手、さらにはレフリーの上川徹氏まで、いろいろな経歴・タイプの人が登場するのですごく面白い(参考までに、今シーズンのこれまでのゲストは以下の通り(敬称略):福西崇史 / 柱谷哲二 / 金田喜稔 / 相馬直樹 / 水沼貴史 / 山本昌邦 / 野々村芳和 / 本田泰人 / 早野宏史 / 森山泰行 / 都並敏史 / 上川徹 / 名波浩 / 小倉隆史 / 加茂周 / 前園真聖 / 木村和司)。去年とか、川崎の監督復帰直前の関塚隆氏も出たりしてたし。
ミッシェルさんも、まぁ、ちょっとノリが軽いところはあるけど、元選手としては喋りもすごく上手だし、熱心に J リーグを(J2 も含めて)観てるし、各年代の経歴の異なるゲストの魅力や得意ジャンルを上手く引き出してて、解説的な部分だけじゃなく、進行役としてもなかなか上手に務めてる。ゲストもそれぞれ、それなり以上のキャリアのある人たちなんで、さすがに言うことはなかなかの含蓄があるし、やっぱり 1 時間たっぷり時間があって、なおかつウェブだからか適度にリラックスしてて、他のメディアではなかなか聞けないような話が聞けたりもする。ちなみに、今週のゲストの木村和司さんは「暑い夏は…、サッカーはせんほうがいいな。パフォーマンスは落ちる。海とかプールに行ったほうがいい」とか「やっぱ、ゴール前の攻防は面白いわ。中盤の攻防はそれほど面白くないわな」なんて言ってたりして。オイオイ! って、つい突っ込みたくなっちゃう。
やっぱり、何がありがたいって、J リーグをメインにキチンと 1 時間を使っていること。まともな J リーグのダイジェスト番組がないことは、J リーグ発足から 10 年以上経った今でも相変わらず日本サッカーが抱え続けてる問題なので。普通、どこの国でも地上波で当日の夜〜深夜とかにその日の試合について「あーでもないこーでもない」って 1 時間とか 2 時間とかやるのが世界的な常識なんだけど、日本にはいつまで経ってもそんなものはできなくて。スカパー! の『J リーグアフターゲームショー』も悪くはないけど、まぁ、やっぱりスカパー! だから観れる人は限られてるし、NHK BS の『J リーグタイム』も、やっぱり BS だし。
『スーパーサッカー』はもはやサッカー番組ですらないし、『やべっち FC』も、やべっち自身は頑張ってると思うけど、所詮は「代表持ち上げ番組」でしかないし。本気で J リーグを取り上げる気なんて全然感じられない。「代表」ってだけで盲目的になるというか、思考停止状態になるというか、ある種のファシズム的な状況になるのが日本サッカー界なんで。もちろん、スポーツ・ニュースは言わずもがなだし、紙メディアも大差ないし。
そんな中で、たぶん、超マイノリティなんだろうけど、この『J ステーション』はかなり頑張ってると思うし、現状では、実は一番面白いんじゃないかな、なんて思ったりもしちゃう。まぁ、速報性はないけど、それさえ求めなければ。番組の構成上、ピックアップする試合が 2 試合だけなんで、好きなチームが取り上げられることはそれほど多くないけど、このくらいの感じで他のチームのことをチェックしとくにはなかなか面白いし、J2 の全ゴールを観つつ、最低限の試合結果とか順位が映像的に頭に入るのもなかなかいいな、と。次節の toto の予想にも役立つし。あと、ゲストに因んだ昔の試合の映像を振り返るコーナーもなかなか面白くて。もちろん、オールド・ファンには懐かしいんだけど、それだけじゃなくて、新しいファンに過去の歴史を伝えることって、すごく大切だと思うんで(でも、すごく軽視されてる。サッカーに限らず、日本社会、全体として)。まぁ、欲を言えば、J1 を 1 時間、J2 を 30 分くらいの 90 分番組(理想は 2 時間)とかで、J1 を全試合 + J2 を 1-2 試合ピックアップしてやってくれるともっといいとは思うけど。
あと、日頃、地上波の番組でチラッとしか観てないような解説者がジックリ喋ってる(通常、試合の生放送以外ではホントに短い時間しか与えられてないことが多い)から、けっこう見直したりとか、意外な発見も多かったりするし。まぁ、個人的に好き嫌いはあるだろうけど、そういう次元ではないレベルで、やっぱり(ミッシェルさんも含めて)みんなそれぞれ、キチントしたサッカー観を持ってることがしっかりと伝わってきるんで。
マリノス・サポーターとしては、当然、木村和司さん、金田喜稔さん、水沼貴史さん、加茂周さんあたりが出てくるとグッとくるけど、個人的にハナシを聞いててやっぱりスゲェなぁと感心するのは名波かな(同い年なんで呼び捨てで)。オフェンスだけじゃなくディフェンスも含めてすごく細かいところまで観てるし、技術だけじゃない部分もシッカリ持ってて、しかも、自分の考えを中途半端に言葉を濁すことなくズバズバという感じもすごく好感が持てるし。
まぁ、サッカー / J リーグに限らず、地上波 TV 自体はもう、自民党政権くらい末期症状になってると思うけど(「地上波 TV ってメディア」ってことではなく、「地上波 TV を全国ネットで放送してる放送局が、企業として」、って意味で)、特に J リーグはもはや地上波 TV の中ではマトモなコンテンツって扱いも受けてないのが現状で、そんな中で(速報性こそないけど)好きな時間に観れるインターネットでこういう番組があるっていうのは、ひとりのサッカー・ファンとしてすごくありがたいな、と。ちょっと周りに話しても観てるって人に会ったことないから、相当マイナーなんだと思うけど、もうちょっと評価されてもいいんじゃないかな、と。
実は良く理解してないんだけど、ひかり TVってのは(ウィキペディアによると)「株式会社 NTT ぷららが運営する NTT 東・西のフレッツ光向けの映像配信サービスである」と。基本はフレッツ光ユーザー向けの有料サービスなんだろうけど、この『J ステーション』は公開週に限り無料で視聴できる。マックには非対応ってことになってるっぽいけど、VLC で観れてるし*。サッカー関連でも、他にもいろんなコンテンツがあるらしい。個人的には、J リーグ全チームの最新試合のダイジェスト映像と、去年までやってたチャンピオンズ・リーグのダイジェスト番組くらいしか観てないけど。
*マック + VLC で観る方法:
- 「PLAY MOVIE」ってボタンを control + クリックして「リンクをコピー」
- VLC を起動して コマンド + N で「ソースを開く」画面を開いて「URL」のところにコピーしたリンクをペースト
- 「javascript:selectMovie('mms://wms.4media.tv/soccer /jstation18_all_090722.wmv','木村%E3%80%80和司氏');」といったテキストがペーストされるので頭の「javascript:selectMovie('」って部分と後ろの「','木村%E3%80%80和司氏'」を削除して「mms://wms.4media.tv/soccer/jstation18_all_090722.wmv」って部分だけにして「開く」。他にも方法はあるのかもしれないけど。
2009/07/24
Cloudy (is my sunny mood).
『クラウドの衝撃』. :城田 真琴 著(東洋経済新報社) ★☆☆☆☆
こないだレヴューした『クラウド化する世界』に続いて、クラウドモノをもうひとつ。別にそれほど興味があったわけじゃないんだけど、『クラウド化する世界』は外人が書いた本だったんで、日本人が書いたモノも読んでみたほうがいいかな、と。いろいろ、ニュアンスとか捉え方が違ってて面白いんで。いい意味でも、悪い意味でも。この本を選んだ理由は装丁の印象だったりするんだけど。
アマゾンを見ると著者名が「野村総合研究所 城田 真琴」ってなっててちょっと(っつうか、かなり)ビックリしたんだけど、まぁ、その通り、著者は野村総合研究所の技術調査部の主任研究員の城田真琴氏。そうは言っても、別に知ってるわけじゃないんで、特に何ってわけじゃないけど。ただ、そこをそんなに強調したいのか?! って思っただけで。まぁ、読んでみたら、なんで今まで知らなかったのか、わかったような気もしたけど。
どういうことかっていうと、個人的にはあまり面白くなかったから。あぁ、こういう感じだったら、これまでに接点がなくても不思議じゃないな、って。わりと著名な人らしいんだけど。アマゾンのカスタマーレヴューを見ると、けっこう評判がいいっぽくてビックリしたんだけど、個人的には全然グッとこなくて、前半はともかく、中盤くらいからは読んでてドンドンテンションが下がってくのが自分で感じたくらい。一応、せっかくだから最後まで読もうと思って読んだけど、最後のほうは「早く読み終わっちゃわねぇかなぁ」って思いながら読んでた気がする。そこまでして読まなくてもよくね? って思ったりもするけど。我ながら。
「IT 史上最大の創造的破壊が始まった」って表紙には(サブ・タイトルとして?)書いてあるんだけど、読み終わった後にそんな印象は全然、受けなかったし。内容的には、主にアメリカのエンタープライズ市場での動きについて、グーグル、アマゾン、セールスフォース・ドット・コム等、いくつかの「クラウド・ネイティヴ」な事例を挙げながら、クラウド・コンピューティングの概要と主立った動きを説明してるんだけど、図が多かったり文章量が少なめだったり、なんかあんまり面白くない新書を読んでるような印象で。実際、すぐに読み終わっちゃったし。可もなく不可もなくっていうか、なんか、そういう印象しか残ってない。
なんだろう? ハナシ的に、わりとエンタープライズ的な視点のハナシに終始してるからなのかな。ちょっと狭いところを見て「スゴイスゴイ」って言ってるんだけど、つまんないロジックとデータを駆使するだけで、全然スゴイことを話してるようなエキサイティングな部分が伝わってこない感じ?『クラウド化する世界』のレビューでも書いた通り、個人的にはクラウドって、もちろん大きな動きではあるとは思うけど、多様性と可能性が広がって選択肢が増える以上のことではないと思ってるんで。「IT 史上最大の創造的破壊」って言われて納得できるような説得力は全然感じられなくて。
逆に、どんな人がこれを読んで満足するんだろう? って考えてみても、やっぱり新書的なモノを求めてる人なのかな、と。概要だけツルっと一通り押さえたい(わかったような気になりたい)人っていうか。別にビックリするようなことが書いてあるわけではないし、実際に運用するにしても、技術的な面でも、先のヴィジョンを描くって面でも、特にインスピレーションに富んでる感じはしないし。なんか、個人的には薄っぺらな印象は否めないかな。
2009/07/19
Above the clouds.
『クラウド化する世界』. :ニコラス・G・カー 著. :村上 彩 訳(翔泳社) ★★★★☆
ちょっと前に流行ったビジネス書なのかな? けっこう売れてたっぽい。まぁ、正直、ちょっと恥ずかしい感じもなきにしもあらずなんだけど、テーマ自体は興味がないわけではないんで、ちょっと読んでみようかな、と。
著者は『ハーバード・ビジネス・レビュー』誌の上級編集者を務めてたビジネス・ライターで、日本でも『IT にお金を使うのは、もうおやめなさい』が出版されてる。なんか、印象としては、ちょっと胡散臭いビジネス臭がして、正直、ちょっと抵抗を感じてたんだけど(サブ・タイトルに「ビジネスモデル構築の大転換」なんて付いてるし)、原タイトルは "The Big Switch: Rewiring the World, from Edison to Google" だったりして、そういわれるとちょっと印象が違ってきたりする。ちなみに、『IT にお金を使うのは、もうおやめなさい』の原タイトルは "Does It Matter?: Information Technology and the Corrosion of Competitive Advantage" で、これは著者が『ハーバード・ビジネス・レビュー』誌に発表した論文 "IT Doesn't Matter"('IT' が大文字なところが大事。日本語版は「もはや IT に戦略的価値はない」)が大きな議論を呼んだことを受けて、その "IT Doesn't Matter"、それに対する反論、そしてそれに対する再反論をまとめたものらしい(読んでないけど)。
周辺情報としてはこんな感じなんで、思ったほど胡散臭いビジネス書ではないっぽいとは思いつつ(やっぱり邦題の付け方って大事だな、と。まぁ、そういう風に見せたほうが売れるんだろうけど。悲しいかな)、まぁ、やっぱり、こういうのに対してはついつい一定の警戒心は感じちゃうんで、わりと冷めた感じで読んだんだけど、結論から先に言っちゃうと、思ったよりも楽しめたかな。別に感動したりとか、今まで見えなかったものが見えたりとかしたわけじゃないけど、いろんなことがわりとスッキリする感じ。
内容としては、前半では電力発電と情報産業と比較するカタチで、発電が発明された当初は各事業所が発電機を購入・導入してた(発電機を販売して儲けてた会社があった)のが、大規模発電と安定した送電網が確立されるとともに発電所から購入したほうが安価になった(=電力がコモディティ化した)ように、情報産業もインフラの整備が整うとともに SaaS(Software as a Service)が可能になり、アマゾンやグーグルに代表されるようなクラウド・コンピューティング / ユーティリティ・コンピューティングが実現しつつあり(企業のレベルだけでなく、むしろ個人のレベルにこそ起こってる)、そして、さらにはワールドワイド・ウェブがワールドワイド・コンピューティングになる方向に向かうってことについて、後半ではそういう環境がもたらす人間社会の変化について、いろんなデータやさまざまな人物の発言、事例などを用いながらわかりやすく述べられてて、それほど専門知識がない人でもわりとすんなり理解できちゃう感じ。たぶん、前半部には『IT にお金を使うのは、もうおやめなさい』の内容も含まれてるんだと思うし。
まぁ、これを読むと、グーグルがなんで独自ブラウザの Chrome を開発したか、そして、さらに最近発表された Chrome OS って流れになるかってことはすごく腑に落ちたりはする。まぁ、要するに、一連のグーグルのサービス(そして最大の収入源である広告)って全部インターネットありきなわけで、それを使うインターフェースはブラウザだから、それに特化したブラウザがあれば OS なんて何でもいいってこと。Chrome ってのはそのためのブラウザであり、同時に、ワールドワイド・コンピューティング(≒グーグル)に最適化された並列コンピューティング環境のプラットフォームでもあって、OS ってのは Chrome さえキチンと動作すれば OK だ(だから、そのために余計なコストをかけなくていいように無料の OS = Chrome OS を用意した)、と。こんな感じなんじゃないかな、と。まぁ、Chrome OS については、まだ詳細はわかんないから、あくまでも憶測だけど。でも、グーグルはインターネットを単なるデータベースじゃなくて AI 化しようとしてるわけで、そのために着々と動いてやがってて、そういう流れも確かにあるよな、と。ユーザーとしての実感のレベルでも。
ただ、個人的には、クラウドに関しては、それこそ iPhone 3G について「10 年くらい前にイメージした未来のデジタル携帯デヴァイス」った感じたことと似てるんだけど、同じ頃から「近いうちにクラウド的な状況が来るかもなぁ」なんて感じてた(もちろん「クラウド」なんて用語はなかったけど)りもしたんで、わりとリアルな実感はありつつも、同時に、何とも言えないモヤモヤ感もあって、それほど楽観的じゃなかったりもしてるんだけど。もちろん、いい面がたくさんあることは認め(そして、その恩恵を享受し)つつも、クラウド・オンリーとか、クラウドがメインみたいな状況に関しては、かなり疑問を感じてたりするんで。まぁ、これに関しては書き出すと長くなるから止めるけど(実際、ちょっと手を着けてみようと思ったらスゲェ大変で、それこそ論文とか本にでもなっちゃいそうなんで止めた)。社会とか国家とか歴史とかのハナシになってくるんで。
ルイス・マンフォードは『権力のペンタゴン』で、テクノロジーに我々をコントロールさせるのではなく、我々人間がテクノロジーをコントロールできると述べた が、それは間違いだ。なぜなら、それは我々の選択ではなく、我々の力が及ばない経済的な力による帰結だからだ。テクノロジーには容赦のないロジックがある。我々は一個人としては、テクノロジーの命令に疑問を呈したり、抵抗もできるかもしれないが、この種の行為は常に孤独であり、結局は無駄である。経済的取引が支配する社会においては、テクノロジーの規範は、まさに規範なのである。個人的選択が関係する余地はほとんどない。これは本書からの引用なんだけど、まぁ、一理ある。それでも抵抗したくなっちゃうヒネクレ者だったりするんで、いろいろ面倒だったりもしてるんだけど。あと、関連して、興味深い指摘としては「産業革命初頭から始まった富の集中を加速させたのは配電網の整備だった」って点もあるんだけど、確かに、似たような傾向があるかもしれないなぁ、と。けっこう笑えないハナシとして。「ウェブ・ベースの無報酬の貢献・労働を価値・サービスに変える企業へ富が集中し、格差をドンドン広げてる」って指摘とも関連して。これも、個人的にも利用もしてるし、恩恵も享受しつつも、同時に迷惑なハナシでもあったりして。著者は「その打撃を受けるのは企業でもユーザーでもなく、個人のプロフェッショナル」って言ってて、実際、ライター業とかってその影響をモロに受けてる分野のひとつだったりするんだけど、でも、それだけじゃなくて、それはイコール情報の信頼性の下降とかクオリティの劣化にもつながると思うんで、最終的にはユーザーに対しても打撃だと思うし。もちろん、欧米のリベラルなインテリの定番になってる感がある(もちろん、これもメチャメチャ一理ある懸念ではあるんだけど)ジョージ・オーウェルの『1984 年』のビッグ・ブラザー的な「管理社会」に対する懸念も強まるだろうし(実際、大企業とかそうなってるように見えるし)、まぁ、全然楽観的にはなれないな、と。
あと、ちょっとハナシはズレるけど、もっとヒドイ状況として、福井晴敏の『ガンダム UC』みたいに無線通信なんて危険すぎてできない(ネットワークはすべて有線)ような社会ってのも考えられなくはないし。まぁ、ミノフスキー粒子ありきのハナシだし、クラウドとは直接関係ないけど、今の無線天国みたいな状況が果たして本当にベストで、今後も続いてくのかってことはちょっと疑ってかかってみてもいいのかも? とは思ったりもするし、そうなると、クラウドはもちろん、コンピューティングとネットワーキング自体の質とか意味も変わってきそうだし。まぁ、これはかなり飛躍した想像(妄想?)だけど。
まぁ、クラウド・コンピューティングがある程度、実用的になって、ますます発展することで、今まで胡散臭いことで儲けてやがったヤツら(ナンチャラ・インテグレーターとか、そんなヤツね。ちょっとウェブ屋に似てる胡散臭さを漂わせてる。まぁ、もちろん、全員が、ってハナシではないけど)が喰いっぱぐれたりとか、胡散臭いヤツらに騙されてオーバー・スペックなモノを売りつけられてた企業 / 事業者が救われたりするのはいいことだな、って純粋に思ったりするけど。それだけでも十分意味がある気がするし。
もちろん、アップルも巨大なデータ・センターを作ってるなんてニュースを聞くと、iTunes Store / App Store みたいなオンラインの事業を支える設備投資の面もあるんだろうけど、製品マトリクスから MacBook が(実質的に)消えてるだけに、クラウド絡みの何かがあるのかな(たぶん、中途半端なモノじゃないと思う)、なんて勘繰りたくはなっちゃうし、まぁ、グーグルとかマイクロソフトの動向も含めて、いろいろ注目すべきことが多い分野であることは確かだとは思うけど、天変地異というか、社会がひっくり返るようなハナシではないってのが個人的な印象かな(ある狭い世界では天変地異クラスの衝撃なのかもしれないけど)。社会をひっくり返すようなモノでも何でもなくて、単に多様性が広がって、選択肢が増えただけのハナシかな、とも思うし。だって、どれだけ環境が整ってもクラウドだけですべて OK とは思えないし(いろんな理由で。これを述べると長くなる)、365 日・24 時間、いつでもどこでもオンラインなんて社会はそれ自体どうかと思うし、個人的には「クラウド」より「同期(synch)」って思ってたりもしてるし。
まぁ、この『クラウド化する世界』に関しては、具体的にクラウドの導入云々みたいなことよりも、もっと大きな枠で現在のこととこれからのことを考えるのにいい参考書って印象。特に、ビジネスだけじゃなく、個人の生活とか社会も含めてって意味で。
あと、個人的には、クラウドの根幹を成す技術のひとつの「仮想化(virtualization)」って考え方は、具体的な技術のハナシだけじゃなく、いろいろなことに応用できそうな考え方のような気がしてて、ちょっと興味がある。「仮想化」・'virtualization' って言葉は、個人的にはどっちもイマイチシックリきてないけど、考え方としては面白いなって。何かありそう。
BGM はポール・ウェラーの "Above The Coulds" を。もちろん、内容とはまったく無関係だけど。ただの 'cloud' つながり。でも、それだけじゃないかも。たぶん、'above the coulds' な何かをイメージしていかないといけないな、とか思ったりもするんで。
PAUL WELLER "Above The Clouds" (From "Paul Weller")
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