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2012/03/22

Simple ideas. Clear visions.

『EARTHLING 地球人として生きるためのガイドブック』
 Think the Earth 編 (ソル・メディア)★★★★☆
 Link(s): Amazon.co.jp / Rakuten Books


去年の年末に発売された書籍で、ベースになっているのは、編者になっている Think the Earth が去年の 7 月 30・31 日に開催したイベント、'EARTHLING 2011' の内容を書籍化したモノ。ある種、議事録的な書籍なんだけど、イベントに行けなかったので、なかなか楽しんで読めたかな。

'earthling(アースリング)' ってのは '宇宙人' って言葉に対する概念として '地球人' という意味で使われる言葉で、ロバート・A・ハインラインの 1949 年の SF 小説『レッド・プラネット』(Links: Amzn / Rktn)で使われたのが最初なんだとか(未読だけど)。

イベントには '地球人大演説会' ってサブ・タイトルが付いてて、さまざまなジャンルで 活躍する 30 人のアースリングたちが 1 日 15 人・それぞれ 15 分ずつヴィジュアル・プレゼンテーションを行った、と。プレゼンテーションは Ustream で配信され(いくつかはリアルタイムで観た)、アーカイヴもかなりの本数が残されてるんで、プレゼンテーションの内容を確認することもできるようになってる。

30 人のリストもオフィシャル・サイトで確認できるんだけど、このリストの中には 元サッカー日本代表監督(もちろん、我らが横浜 F・マリノスをリーグ連覇に導いた監督でもある)の岡田武史氏とか、このサイトでもこれまでに何度か取り上げてる作家・写真家の石川直樹氏とか、ガンダムの原作者の富野由悠季氏とか、前にレヴューした虹の戦士翻案者の北山耕平氏とかの名前があって、これだけでも十分魅かれちゃう感じだった。冒頭には、Think the Earth プロジェクトの理事長の水野誠一氏と脳科学者の茂木健一郎氏の対談なんかもあるし。

2011/12/17

The art of the storytelling.

THE ROOTS "Undun" (Def Jam) ★★★★☆ 
Link(s): iTunes Store / Amazon.co.jp

'史上最高のヒップ・ホップ・バンド' として絶大な信頼を得ているだけでなく、もはや最も新しい 'リヴィング・レジェンド' と呼ぶに相応しい存在感すら放ちつつあるザ・ルーツ(THE ROOTS)の新作。初期の作品とかコラボレーション作品の数え方が難しいんだけど、通算で 10 作目のオリジナル・フル・アルバムってことでいいのか?

まぁ、結論を先に言っちゃうと、内容的にはメチャメチャディープでタイトで、同時にかなり意欲的なコンセプト・アルバムに仕上がってる。正直なところ、ザ・ルーツに関しては期待の初期設定値がかなり高いんだけど、そのラインは軽々と超えてる。相変わらず、まったく期待を裏切らない出来映えとしか言えない感じかな。

2011/07/30

Life as travel. Travel as life.

"180° SOUTH" クリス・マロイ 監督(キングレコード) ★★★★☆ 
 Link(s): Amazon.co.jp (DVD / Blu-ray)

かなり前にジャック・ジョンソン(JACK JOHNSON)主宰のレーベル、ブラッシュファイア(Brushfire)からリリースされたサウンドトラックをレヴューしてた映画『180° South(ワン・エイティ・サウス) 』。劇場公開時に観ててレヴューし忘れてたんだけど、DVD がリリースされてたんで。DVD はまだ観てないんだけど、でも、また観たい、っつうか、いつでも観れるように持っていたいって思える映画なんで。まぁ、個人的には、DVD ってメディアはキライなんで、できれば iTunes Store で販売・レンタルしてもらえたほうがいいんだけど(現時点では iTunes Store にはないらしい)。

映画は、パタゴニア(Patagonia)の創業者のイヴォン・シュイナード(YVON CHOUINARD)とザ・ノース・フェイス(The North Face)の創業者のダグ・トンプキンス(DOUGLAS TOMPKINS)の 2 人が 1960 年代(つまり、それぞれのブランドを始める前)に行ったパタゴニア地方への旅を今、あらためてトレースしたドキュメンタリーで、サーフ・ドキュメンタリーの傑作 "Thicker Than Water"(Link: Amazon.co.jp)で知られるクリス・マロイ(CHRIS MALLOY)が監督を務めてる。

2011/04/19

Light ideas. Right ideas.

『ウルトラライトハイキング』 土屋 智哉 著(山と溪谷社) ★★★★☆
 Link(s): Amazon.co.jpRakuten Books

アウトドア〜トレッキング界隈で、近年、もっとも大きな注目を集めている動きである 'ウルトラライト(ultralight)' についての今年 2 月出版の書籍で、著者は三鷹にあるウルトラライトの専門ショップ、ハイカーズデポの店主であり、アウトドア関連の雑誌などで目にする機会の多い土屋智哉 氏。近年、著者自らいろいろな雑誌などでその意味や魅力を、その雑誌の特集の内容等にあわせて断片的に語っていたウルトラライトについて、その概要を一通り網羅したモノで、ウルトラライトの考え方や実践方法がシンプルにまとめられている。

'ウルトラライト(ultralight)' とは、文字通り、超軽量ということ。自分で必要な装備をすべて背負って、自分の足で移動することが前提のトレッキング〜バックパッキングでは、装備・道具の重さは常に大きな問題のひとつであったことは古今東西、変わることのない永遠のテーマだったんだけど、 近年、その流れの中から、従来の常識だった考え方を根本的に見直すような動きがあって、しかも、それは、実は新しい考え方であると同時に、ある種の原点回帰的な考え方でもある。そんな '古くて新しい' 考え方とすれを実践することの総称が、'ウルトラライト' だってことになる。

2010/09/25

A glance on nature.

地球の上で歩く、食べる、眠る
 
北山 耕平 監修 梶原 光政 編著洋泉社
 Link(s): Amazon.co.jp

どこかで偶然知って、だいぶ前にレヴューした『虹の戦士』の翻案者の北山耕平氏が監修者だったので、あまり下調べもせずに読んでみた一冊。今年の 7 月に出版されたものでサブ・タイトルは「アウトドアのレッスン」。まぁ、先に結論を言っちゃうと、あまりピンとこなかったんだけど。

まぁ、 内容としては、いわゆる「アウトドア・ライフのススメ」的なモノで、メンタリティ的なことから装備・食事等のことまで一通りカヴァーされてて、文量も少なめだし、読みやすい感じでまとめられてるなって印象ではあるかな。実際、すぐに読み終わっちゃったし。


2010/07/13

The soul of Philadelphia.

THE ROOTS "How I Got Over" (Def Jam)  
Link(s): Amazon.co.jp / iTunes Store

常にクオリティの高い作品を生み出し続ける音楽の街、フィラデルフィアの 90 年代以降を代表するアーティストであり、常に地に足をつけた活動でヒップホップというアート・フォームの成熟を体現しているナンバー 1 ヒップ・ホップ・'バンド'、'The Legendary Roots Crew' ことザ・ルーツのニュー・アルバム。前作の "Rising Down" から約 2 年ぶりのリリースで、フル・アルバムとしては通算 9 枚目かな。

一聴した印象としては「おぉ! これはヤバイ!!」って感じ。それこそ、もう、ド頭のドラムを一発聴いただけで名盤の予感バリバリというか。まぁ、ちょっと大袈裟な言い方だけど。でも、こういう感覚って案外当たってることが多いんで。

2010/06/14

Live organic.

JACK JOHNSON "En Concert" (Brushfire) 
Link(s): Amazon.co.jp / iTunes Store


前のエントリーのジャック・ジョンソン"To The Sea" のレヴューを書いてるときに、あらためてディスコグラフィを見直してたら、去年リリースされたこのライヴ・アルバムをレヴューしてなかったことを思い出したので、順番は逆になっちゃったけど、いい機会なので忘れないように。チェックするのを忘れてたわけではなく、リリース時に聴いてはいたので。

このアルバムは、2008 年の "Sleep Through the Static" リリース後に行われたライヴ音源から選ばれた全 19 曲入りのライヴ・アルバムで、上のリンクは通常盤なんだけど、DVD 付きの特別盤と、ツアーの様子をバック・ステージやオフショットまでドキュメンタリー的にまとめた DVD も発売されてる。

2010/06/13

Lazy life music. Easy life music.

JACK JOHNSON "To The Sea" (Republic)  
Link(s): Amazon.co.jp / iTunes Store

これまでもたびたび名前を挙げてるけど、今じゃすっかりオシャレさんの必須アイテムになってる感もあるジャック・ジョンソンがこないだリリースした 5 枚目のスタジオ・アルバム。まぁ、まったく期待を裏切らない、ジャック・ジョンソンらしいアルバムに仕上がってる。良くも悪くも。

サウンドの印象としては、いつも通りって言えばいつも通りなんだけど、強いて挙げればエレクトリック・ギターわりと使ってる? ってちょっと思ったくらい。まぁ、気にしなければ、別に気にならない感じだけど。全体としては、シンプルでオーセンティック且つオーガニックなサウンド・プロダクションとソング・ライティング、そして味わい深いヴォーカルって感じの、いつも通りのジャック・ジョンソン。そして、それで十分だし。

2010/05/02

Organic comfort.

OSKLEN United Kingdom Of Ipanema Tote (OSKELN) ★☆
Link(s): Rakuten.co.jp

買ったのはけっこう前で、かなり愛用してるんだけど、なんか周りの反応がけっこういいのと(但し、ビックリするくらい女性のみ)、最近、街中でもやけに目にする(ほとんど女性)のと、J-WAVE のブラジル音楽番組 "SAUDE! SAUDADE" でプレゼントしたところ、記録的な応募があったってツイートを見て、「へぇ、そうなんだぁ」とか思いつつ、なら、せっかくだから取り上げとこうかな、と。ブラジルのブランド、オスクレン(OSKLEN)のトート・バッグ。

2010/04/19

Codes of life.

earth code』 Generation Times 編・著ダイヤモンド社)  
 Link(s): Amazon.co.jp 

何の予備知識もなく、書店の店頭でたまたま目にして手に取って、そのままの勢いで読み切っちゃった一冊。結論から言うと、かなりツボな一冊だった。まぁ、一言で印象を言っちゃうと「オトナの絵本」って感じかな。

まぁ、何に魅かれたって、まずはタイトル。'earth code' って語感が抜群。こういうのには、たぶん、人より敏感(過敏?)だと思うので、こういうのにはめっぽう弱い。まぁ、多分に主観的且つ感覚的な部分だからどこがどういいとかってハナシじゃないんだけど。文字通り、「語感」なので。次に装丁・デザイン。やっぱり、モノとしての魅力があるし、つい手が伸びる。最近(ここ 1 年くらいかな?)、なるべく本屋に行くようにしてる(っつうか、かなり無闇に行ってる気がする)んだけど、やっぱり、こういう出会いは現場でしか起こらない。通販でも起こらないし、イマイチ違和感のある「電子書籍」でも起こりにくいだろうことは容易に想像がつく。そして、すごく大事なことな気がする。だって、今、あらためてアマゾンセブンネットショッピング(スゲェネーミングだな、しかし)の製品ページを見てみたけど、全然魅かれないし(っていうか、アマゾンにメールでオススメされてたけど、魅かれてなかったし)。

2009/09/21

Light gears. Right ideas.

『BE-PAL 2009 年 10 月号 軽い旅道具』小学館 
 Link(s): Amazon.co.jp

別にそれほど好きってわけじゃないけど、なんか、わりとチェックしてることが(特に最近)多い『BE-PAL』の最新号は、前にハイカーズ・デポのエントリーでも触れた「ウルトラ・ライト」の特集。すごく気になってるテーマなんで、これはチェックしとかないとな、と。

内容的には、
「ウルトラ・ライト」って考え方がどういう背景から生まれたのかって部分から始まって(ハイカーズ・デポの店主の原稿)、やっぱりメインになるのはギア紹介で、最新のテクノロジーを駆使したギアから、時代を超えて愛されるクラシックまで、いろいろと紹介されてる。ハイカーズ・デポのエントリーでも触れた通り、「ウルトラ・ライト」は物理的な意味だけじゃなく、メンタルの面でもすごく興味深いなって思ってたんで、そういう意味で面白いんだけど、個人的にツボだったのは、それだけじゃなくて、いい感じに最新ギアと古くからある定番が混ざってるバランスみたいなのが、個人的にはすごく腑に落ちるというか、気持ちいいなぁって感じたところだったりして。


2009/09/13

Lovely like the sunshine.

"Sunseed"

.
HAYLEY SALES (Universal

一昨日のリジー・パークス、昨日のセウに続いて、才色兼備な女性アーティストのアルバムをもう 1 枚。夏の間、よく聴いてた 1 枚なんで。

この "Sunseed" はカナダのヴァンクーバー在住のシンガー・ソングライター、ヘイリー・セールズが 2007 年にリリースしたデビュー・アルバム(日本盤がリリースされたのは今年らしいけど)。今年の 1 月にドナヴォン・フランケンレイターのツアーのフロント・アクトとして、8 月にはフジ・ロック出演で来日してたらしい(どっちも観てないけど)。現在 22 歳ってことなんで、このアルバムの制作当時はまだ 20 歳だったってことになる。しかも、ソングライティング、ヴォーカル、ギター、ピアノだけじゃなく、参加ミュージシャンのセレクトからエンジニアリングまで自分でこなしたっていうから、単に「セルフ・プロデュース」って枠には収まりきらない頑張りっぷり。まぁ、末恐ろしいというか、豊かな才能を感じずにはいられない。

彼女自身もサーファーだったりするんで、「女性版ジャック・ジョンソン」的な(リー・エヴァートンな並みの)安直な紹介がされがちだったりするらしいんだけど、まぁ、気持ちはわからんではないかな。アコースティック・ギターを中心としたオーガニックでフォーキーでリラックスしたサウンドとナチュラルなヴォーカルが特徴で、たまによりポップっぽくなったり、レゲエっぽくなったりもする、と。個人的には、そこにちょっと陰というか、ブルース風味がちょっぴり入る感じがツボなんだけど、ブルース風味はあまりないかな。わりと透明感があって爽やかな感じなんで。でも、まぁ、爽やかでナチュラルなヴォーカルはなかなか魅力的。ソングライティングもちゃんとしてるし。

写真ビデオを見る限り、ルックスもなかなかキュートだし、なかなか将来有望というか、これからもチェックしといたほうがいいアーティストなのかな、と。新譜も年内にリリースされるっぽいし。


HAYLEY SALES "Jailcell Mind" (From "Sunseed")








2009/07/20

Sound of organic atomosphere.

"Ecology Of Everyday Life - 毎日の環境学".小沢 健二(EMI Music) 

ちょっと前に砂原良徳の "LOVEBEAT" をレヴューしたけど、それと並ぶパーソナル・クラシック・アルバムが小沢健二のこの "Ecology Of Everyday Life - 毎日の環境学"。別に関連性があるわけじゃないけど、日本人アーティストの美しいインストゥルメンタル・アルバムで、しかも、なんかサウンドの肌触りというか、感触にも共通点みたいなモノを感じてて、自分の中では同じジャンルに分類されてたりするんで、"LOVEBEAT" をレヴューしたならこれも取り上げない手はないだろ、と。別に新譜でもなんでもないけど。

2009/07/12

Sound of humidity.

"Inner Exile"

.
LEE EVERTON(Rootdown

去年リリースされてけっこう話題になってたけど、なんか機会を逃して聴きそびれてたスイス人アーティスト、リー・エヴァートンのデビュー・アルバムを遅ればせながらチェック。漏れ聞いてた評判によると、今〜これからの時期にピッタリっぽいんで。

漏れ聞いてた評判では「レゲエ・シーンのジャック・ジョンソン」みたいな、かなり安直な、でも、ある意味、すごくわかりやすい感じの言われ方をしてたんで、正直、ちょっとビミョーな感じもしてたんだけど、まぁ、確かにアコースティックでオーガニックでシンプルなサウンドで、ブルースとかフォークのテイストも感じさせつつも全体としてルーツ・レゲエをベースにしてて、ナチュラルなソングライティングとヴォーカルって意味では、そう言いたくなる気持ちも解らないではない。

でも、正直言うと、漏れ聞いてた評判ほどの出来じゃないような印象を持っちゃったのも事実。少なくとも、ボブ・マーリーとかボブ・ディランとかヴァン・モリソンを引き合いに出すようなレベルではないな、と。ビックリしたんだけど、ホントにそういうのをどっかで見たんで。まぁ、そんな風に書かれちゃうとどうしても期待値がガーンって上がっちゃうから、聴くときの耳も厳しくもなるんだけど。それに、別に本人が言ったわけじゃないだろうし。もちろん「影響を受けた」くらいのことは言ってるかもしれないけど(この手の音楽をやってて、この 3 人の影響を受けてないアーティストなんているのか? ってハナシだし)、それと、そういった名前を引き合いに出してリー・エヴァートンを紹介することは全然意味合いが違うから。

まぁ、そんな経緯があったからか、個人的には思ったほどじゃなかったというか、それほどシックリきたわけじゃないってのが正直なところ。なんでだろう? ソングライティングがちょっと弱いのかな。声質が好みじゃないのかな。別に出来が悪いわけではないし、湿度が高くなってきた今の時期に、どっかでフツーに耳にしたりする分には全然 OK な音ではあるんだけど。ただ、個人的には、似たような印象の(近いファンクションを持った)アルバムだったら、レゲエ・テイストのモノならミシカの "Above the Bones"、レゲエ・テイストにこだわらないならドナヴォン・フランケンレイターの "Donavon Frankenreiter" とかジャック・ジョンソンの "Sleep Through the Static"、特に "Donavon Frankenreiter" のほうが愛聴度が高いかな。


LEE EVERTON "So Proud Of You" (From "Inner Exile")








2009/07/11

Smart, tough and natural.

smartwool PhD Ultra Light Outdoor Mini [Charcoal / Avocado] (smartwool) 

だいぶ前にパタゴニアのウール・ベースレイヤーのレビューでも書いたけど、最近のアウトドアの世界の大きな動き(のように思える)のがウール。特にアンダーウェア / ベース・レイヤーの、「肌着としてのウール」がすごく発達してて、すごくホットな素材になってるっぽい気がしてる。

ウールっていえば、一昔前までは肌着に不向きな素材の代表格だった。肌触りがチクチクするし、手入れが面倒だし、丈夫さがイマイチだし(特に肌触りがいいモノほどデリケートだった)。そんな印象が最近、大きく覆されてて、次々とウール製の新しい製品が出てきてるんだけど、そんな製品の代表格とも言えるスマートウールのソックス、PhD ウルトラ・ライト・アウトドア・ミニを購入したんで、早速、奥多摩でのトレッキングで試してみた。

2009/05/13

Organic vibes.

"Above the Bones"

.
MISHKA(J.K. Livin Records)

気がつけば 30 代の半ばを過ぎても 1 年の半分くらいをショーツ・パンツで過ごしてるわけだけど(温暖化に伴ってその傾向は強くなってる)、ここのところすっかりショート・パンツ向きな季節になってきてて、当然、聴きたい音楽もそういう気分を反映したようなモノになったりする。そんな最近のヘヴィー・ローテーションのひとつがちょっと前にリリースされたミシカのサード・アルバム。俳優のマシュー・マコノヒーの主宰する J. K. リヴィン・レコーズの第 1 弾リリースなんだとか。ハリウッドのこととか疎い(というか、興味がない)んで、よく知らないけど。

ミシカといえば、カリブ海のボートの上で育ったっていう異色の経歴を持つカナダ人のアーティスト(同じ境遇で育った姉はヘザー・ノヴァだったりする)。仕事で行ったフジ・ロックでライヴを観たことがある。1999 年にクリエイションからファースト・アルバム "Mishka" がリリースされた後だったかな。レーベルがクリエイションだったからか、ちょっとロックっぽいプロモーションがされてたようなイメージがあって、でも、ライヴはシンプルでアコースティックな、まぁ、言っちゃえば地味な感じで、レゲエの印象がけっこう強かった。そんなギャップのせいもあったのか、はたまた知名度が低かっただけだったのか、あまり人が集まってなかったような記憶がある。でも、個人的にはそれが逆に良かったんだけど。ボケッとノンビリ楽しめて。ライヴ自体はすごく良かったし。(最近は行ってないから、どうなのかわかんないけど)フジ・ロックみたいなイベントって、どうしてもネーム・ヴァリューがあって、ヒット曲のあるアーティスト(=ビッグ・ネーム)に有利に、新人に不利になりがち(実力とは別の次元で)。ステージがひとつのイベントならどんなに知名度のない新人でもとりあえず観て(聴いて)はもらえるから、ライヴが良ければ「勝てる」けど、ステージが複数あるイベントだと観てすらもらえないから。ちょっとハナシがズレちゃったけど、そんなわけで、ミシカにはわりといい印象があって、メチャメチャ好きってわけではないものの、まぁ、リリースがあればちょっと気になる存在だった。

アルバムとしては、2006 年にリリースしたセカンド・アルバム "One Tree" 以来のリリースになるんだけど、ルーツ・レゲエ / ロック / フォーク / ブルース / ソウルなんかの影響を消化したアコースティックでレイド・バックしたサウンドもソウルフルなヴォーカルも健在。メチャメチャ名盤ってわけじゃないし、特にキャッチーな曲が入ってるわけではないけど、アルバム全体に貫かれてるオーガニックなグルーヴがなかなか心地いい。最近は、ジャック・ジョンソンなんかに代表されるようなサーフ・ミュージック的な文脈でとらえられてるみたいだけど、まぁ、その気持ちもよくわかるかな。演ってることはファーストの頃から全然変わってないけど。


MISHKA "My Love Goes With You" (From "Above the Bones")









2009/05/04

Do the right sh*t.

『くう・ねる・のぐそ ― 自然に「愛」のお返しを』
 伊沢 正名 著(山と渓谷社) ★★★☆☆ Link(s): Amazon.co.jp / Rakuten Books 

去年の 12 月に発売されて、そのシンプル且つインパクト十分なタイトルのせいもあって、一部でわりと話題になってるっぽい一冊。要するに、排便行為、特にトイレを使わずに自然の中で排便する行為、つまり '野グソ' についての本ってこと。

個人的には、'野グソ' っていうと頭に浮かぶのは日本屈指のパンチ・ライン職人として知られる NIPPS のブッダ・ブランド(BUDDHA BRAND)の "病める無限のブッダの世界"(Links: iTS / Amzn) 収録の "Funky Methodist" のパンチ・ライン、"I drop da funk like a 冬場の野グソ" くらいなんだけど、もちろんそれは全然関係なくて、山の屎尿問題と絡んでちょっと気になってた問題で。富士山とか特にそうだけど、山のトイレの問題ってす ごく深刻で、でも、じゃあ、何ができるのか、どうすればいいのか、ってのはけっこうナゾだったんで。

アウトドアの本なんかだと「穴を掘って埋める」ってサラッと書いてあったりはするんだけど、 実際のところ、どうなのさ? ってのがイマイチわかってなかったんで、ヒントになるかな、と。まぁ、あまりにも直接的な言葉なのもアレなんで、ここでは 'ナチュラル・シット' と呼ぶことにするけど(もちろん、こんな言葉はないと思うんだけど)。

2009/03/17

Slow and slower.

カルチャー・クリエイティブ ― 新しい世界をつくる 52 人

. :辻 信一 著(木楽舎)

文化人類学者・環境運動家であり、「100 万人のキャンドルナイト」の呼びかけ人や NGO ナマケモノ倶楽部の世話人等としても知られる辻信一氏の 2007 年の著作で、雑誌『ソトコト』の連載「スロー・イズ・ビューティフル・ダイアローグ」からセレクトしてまとめ、ソトコト新書として発売されたモノ。『ソトコト』はあまり読まないんで、「スロー・イズ・ビューティフル・ダイアローグ」って連載についてもよく知らなかったし、著者についても、いろいろなところでちょこちょこと目や耳にすることはあっても、それほど詳しかったわけでも思い入れがあったわけでもないんだけど、本書の中で著者がゲーリー・スナイダーと対談してるって知ったので、俄然興味が出てきて早速読んでみた、と。

タイトルになってる「カルチャー・クリエイティブ」ってのは「世界のあちこちで芽生えてる新しい文化の担い手」みたいな意味で、ポール・レイとシュリ・アンダースンの 2000 年の著作 "The Cultural Creatives: How 50 Million People Are Changing the World" によると「アメリカ社会で主軸となってきた近代主義(モダニズム)とも、それに対する伝統主義とも違う、新しい意識・価値観・行動パターンを持つ第三の潮流の人」のことを指してるらしい。

「スロー・イズ・ビューティフル・ダイアローグ」は、スロー・ライフを提唱してる辻信一氏が各界の「カルチャー・クリエイティブ」と対話したモノということで、このカルチャー・クリエイティブ』は、その中から 51 人+イントロダクションの 1 人を含めて、サブ・タイトル通り 52 人との対話を収録したモノで、環境活動家やフェアトレード・ショップの経営者、靴職人、有機農家、政治家から落語家やミュージシャンまで、さまざまなスタンスで活動してる人物が幅広く登場する。個人的には、その 1/52 のゲーリー・スナイダーに魅かれたんだけど、他にも、『さよなら消費社会』のカレ・ラースンやアースデイ東京代表の南兵衛氏、ちょっと変わったところではヒップホップ・アーティストの Shing02 なんかも登場してて、ちょっと面白い。

トータルで 450 ページくらいの新書サイズで、当然、ひとり当たり 10 ページに満たない程度の文量なんで、正直言うと、内容的にはちょっと物足りなかったりもする
んだけど(それぞれの人物ややってることが魅力的なだけに)、まぁ、たくさんの人物が紹介されてるんで、当然知らない人も多いし、ここから興味のあるところを掘っていくネタというか、インデックス的な意味ではなかなか面白いかな、と。そういう意味では、新書として正しいカタチと言えるのかも。

以下、気になった言葉を片っ端からメモ。あえて、誰の言葉かは書かずに。
  • 人々はお金を稼ぐ奴隷となり、人生を楽しむ余裕すら持っていない。
  • 「日本人はいい時計を作れるが時間がない。ブータン人は時計は作れないけど、時間はたっぷりある」
  • 成長は成長でも、精神的でスピリチュアルな成長、魂の成長、アーティストとしての成長を大切にする社会です。
  • 地中海人という意味のメディタレリアーニという言葉がある。私はイタリア人だけど、それ以上に地中海人だという意識がある。
  • 私の家は先祖から 500 年続いている。500 年の厚みがあるから 500 年先が見通せる。それが文化というものではないでしょうか。
  • 分け合い、譲り合う仏教の「喜捨」の考え方は、確かにシューマッハーを動かしたと思う。仏教の教えのせいか、私もビッグなものが好きじゃないんです。大きいものの背後にはいつも貪欲や利己主義が見える。ビッグ・マネー、巨大な家、強大な企業、そこには時分たちさえ良ければそれでいい、という考え方が共通している。一方、スモールとは私にとって自足、素朴さ、思いやりなどを意味する。だって、私はそもそも小さな存在ですからね、それに相応しい小さなシンプルな生き方があるはずなんです。 * シューマッハーとは、もちろん、『スモール・イズ・ビューティフル』の著者の E. F. シューマッハーのこと。F1 レーサーではない。
  • コスタ・リカ:スペイン語で「豊かな海岸」を意味する。世界で唯一の非武装永世中立国であり、国土の 1/4 が国立公園に指定されている。
  • ひとりにひとつの職場、ひとりにひとつの職業という凝り固まった考えを捨てて、ワーク・シェアリングしながら、複数の仕事を持って、それを自分の時間の中で柔軟に組み合わせて生きていくスタイルがこれから大事になってくると思う。個々人の内なる仕事の多様化です。
  • 移動することと定住することは必ずしも矛盾しないと思う。とくに自分の足でゆっくり旅をする場合には。そして、大地とつながってる場合には、ね。長年の旅によって、人は大地をよく見、知るということを学ぶ。しまいにはいつどこにいても、自分がどこにいるかを理解するようになるのさ。
  • 「特にアメリカには極端な自立志向があるという気がします。依存(ディペンデンス)が軽蔑されて、自立(インディペンデンス)が強調されるばかりに、相互依存(インターディペンデンス)という人間本来のありようが見えなくなる。思えば相互依存とは、生物としての生態学的な在り方そのものだし、社会的、文化的ということの意味そのものなのに。」「自立なんて幻想。北米人は '自立' という世間的なイメージに自分を合わせるために必死になっている。」
  • ホビ族の格言「人生におけるもっとも長い旅、それは頭から心へと至る旅」
  • この頃よく、「誰にでもすぐできる、やさしい、簡単な、盆栽」なんていうことが言われますけれど、私に言わせれば、そんなものはない。植物は生きています。それとつきあうのは面倒で、大変です。だからこそ、それなりの充実感とか悦びがあるのに。そうした時に私に何ができるかと言えば、そうした便利さや簡単さに乗じないこと。そして待つことなんです。
  • ぼくは不況の時のほうが人間は正常になると思っています。
  • 「雪が降ると、ほかのことができないんで、雪下ろしさえやってしまえば、1 日全部、自分の自由になる時間だって。こうしてストーブに薪をくべながら、道具作りをやってもいい、友だちを集めて語らってもいい。そして時には一杯飲んで」「そういう愉しさが、'雪に閉ざされた過疎の村' なんていう言い方をした途端、見えなくなってしまう」
  • 「市民がいなければ政治は成り立たない。すべての者が政治家である」。チェ・ゲバラの 1963 年の言葉です。
  • 「日本が唯一の被爆国だと思っている日本人は多いんですが、仏領ポリネシアでは、1996 年に停止されるまで、30 年間に 200 回近い核実験が行われていたそうですね」「その爆発の威力は広島・長崎の 2 万倍以上だといわれています
  • 「ラマダンとは、いわば愉しい不便、または聖なる不便。考えようによっては、ラマダン的なことこそ、我々現代の日本人は必要としているんじゃないか。ラマダンのひと月、アラブ世界では子どもからお年寄りまで、みんな日の出や日の入りに意識を集中して、それを基点に 1 日を過ごす。これはすごく面白いことです。太陽の動きとか、月の運行なんて日本人にはあんまり縁がなくなっているけど」「月が昇るとか日が沈むとかって人智を超えた自然の計らいごと。ムスリムにとっては神が決めること。それに合わせて動く。日本人やアメリカ人には何でも思いどおりになると思い込んでるところがあると思う」
  • 西洋では、その「時間がない」という観念から出発して、「時間の節約」を最重要のテーマとしてきたわけです。そしてテクノロジーによって時間を節約することで、つらい仕事から自分を解放し、のんびりとした時間を獲得しよう、と。でもこれがまさに罠だったわけです。時間の節約によって時間を得るというこの考え方によって、私たちは逆にますますのんびりとした時間を失っていった。皮肉ですね。
あと、個人的にはナマケモノとヤギのハナシがツボだった。ブラジルの先住民は、ナマケモノのことを「空を支える生き物」って呼んでるらしいんだけど、何がいいって名前がいい。存在感もスピード感も抜群。あと、長野でヤギを育ててる小林さんという人曰く、「日本人はヤギを育てろ。世界的に見ても日本は草の成長が早く、草はどこでも生える。でも、人間は草を食べられない。でも、草を食べたヤギは育ち、人間に乳や肉や毛を提供してくれる。つまり、ヤギの飼料は人間の食料と競合しない、と。それに、デカ過ぎないから都市近郊でも飼えるし、子どもでもお年寄りでも世話ができる」と。なんか、ちょっとヒントがありそうなハナシ。存在感もいいし。

スロー・ライフとかロハスとか、まぁ、ブッチャけ胡散臭さも感じるし、ちょっと警戒心を抱いちゃいつつも、かといって、全面拒絶するほどでもなくて、重なる部分も多かったりするから厄介だったりもするんだけど、そういうビミョーなモヤモヤ感は漂いつつも、ヒントはいろいろ含まれてるし、スピード感とか人選もなかなか面白いし、ひとつひとつのエピソードはすぐに読めちゃうんで、電車の中とかで読むのには適してるのかも。

まぁ、スローといえば、やっぱコリン・フレッチャー。『遊歩大全』で言ってた。ペースは「ゆっくり(slow)」か「もっとゆっくり(slower)」だって。

2009/02/17

Light is beautiful.


(Hiker's Depot) ★☆

2008 年に三鷹にオープンしたアウトドア・ショップで、オープン当初から興味があったショップ。なかなかチャンスがなくて、行けてなかったんだけど、ちょっと吉祥寺に用事があったので足を伸ばしてみた。

「アウトドア・ショップ」って書いたけど、これは正確ではなくて、「ライトウェイト・アウトドア・グッズ・ショップ」ってのが正しくて、ライトウェイト・ハイキングに特化してるのが特徴。オーナーは元アウトドア・ショップ勤務で自ら「ウルトラライト・ハイカー」なんて自称してる土屋智哉氏で、アウトドア系のメディアなんかでもよくライトウェイト・ハイキングを勧めてるのを見かける(例えば、こんな記事とか)。こういう風に、どんな人がどんな考え方でやってるのかがわかるのも、すごく現代的っていうか、これからますます重要な要素になりそうな気がする。ウェブサイトもスッキリしてるし(けっこうヒドイのが多いからね、この世界は)、いろんな自作っぽいアルコール・バーナーが展示してあったり、なかなか魅力的。

ライトウェイト・ハイキングってのは、レイ・ジャーディンが 1999 年に "Beyond Backpacking: Ray Jardine's Guide to Lightweight Hiking" で唱えたって言われてるハイキング・スタイルで、その名の通り、とにかく軽さを追求してるのが特徴で、格闘技で例えると、これまでのハイキング / トレッキング・スタイルがミドル級だったのに対して、新たにライト級って階級ができたような感じ。もちろん、自分で必要な装備を常に背負っていくことが前提なわけで、重いより軽いほうがいいのは当たり前。「少しでも軽く」って努力はこれまでも常に行われてたんだけど、その傾向は確かに最近、すごく顕著なように感じる('GoLite' なんて名前のブランドまであるし)し、単に「より軽く」っていう物理的な要素だけじゃない部分もあったりするんで、そういう意味ではタイムリーというか、いい傾向を象徴するショップだって言えるのかも。

ハイキングと呼ぶかトレッキングと呼ぶかバックパッキングと呼ぶかはともかくとして、アウトドアの世界って基本的にはすごくハイテクな世界で、それこそコンピュータとか携帯機器とかと同じくらい、ものすごいスピードで進化してる。その中で、モノだけじゃなくて、その背景にある考え方なんかもどんどん変化してて、今までの常識が常識じゃなくなっちゃったり(例えば、古くはフロッピーとか、最近だと MO とか DVD-R とか、もうすっかりなくなっちゃったみたいな感じ)とか、トレンドがあったり再評価があったりする(最近だと、個人的にはウールとソックスと脱ガス・バーナーがツボ)ところが面白いんだけど、このライトウェイト / ウルトラライトの傾向も、「物理的により軽く」ってことだけじゃなく、同時に「メンタルもより軽く」みたいな部分も含んでて、そこがすごく面白いというか、シンパシーを感じるところだったりもする。

どういうことかっていうと、これまで、いわゆる「日本の山の世界」で主流だった(支配的だったって言ってもいいかも)のは、昔ながらの登山部・ワンダーフォーゲル部的な「頑なにピークを目指す(征する)」みたいな世界の考え方だと思うんだけど、そうではなくて、ピークを征服することにこだわらずに、より軽快に、より自由に、シンプルでプリミティヴなカタチで、なおかつロー・インパクトな自然の楽しみ方もある、っていうこと。こういう部分って、すごくシックリくるっていうか、かなりツボなんで、そういう意味でも興味深い。

店自体は、それほど大きいわけじゃないから、品揃えがメチャメチャいいとかってわけじゃないけど、セレクトにはこだわりが感じられる。あと、ギアだけじゃなくて、ナチュラルな乾燥食材(特に和モノ)に力を入れてるところも面白い。あと、あえて三鷹っていうのもいいな、と。井の頭公園からも遠くないし、サイトにも「奥多摩、奥秩父、八ヶ岳、日本アルプス。中央線は街と山とを結ぶ線路です。そんな中央線にあるハイカーズ・デポをハイキングの前後にちょっと立ち寄る停車場(デポ)として気軽に利用してください」ってあるけど、こういう感覚、けっこう大事な気がする。

前にどっかで「ショップとストア」ってハナシを見たか読んだかしたんだけど、それを思い出したりした。英語の「ショップ」と「ストア」はどっちも日本語では「店」なんだけど、実は意味合いが違ってて、「ショップ」ってのは店の裏にちょっとした作業場的なスペースがある形態の店で、職種ごとに特別な呼び名があったりするような店(例えば、コンフェクショナリーとかフローリストとか)。一方の「ストア」は、店の裏にあるのは倉庫で、在庫が置いてあるだけのタイプ(例えば、ブックストアとか)。何が違うかっていうと、「ストア」は単に仕入れて売っているだけなのに対して、「ショップ」はその店ならではの付加価値を付けて売っててるので、「ストア」の場合は取扱品の数・種類・値段が勝負になるけど、「ショップ」の場合は必ずしもそれだけではなくて、実際に、シャッター商店街が問題になってる中でも頑張ってるのは「ショップ」なんだとか(「ストア」の場合は大型量販店には敵わないことが簡単に想像できる)。

アウトドア・ショップの世界も大型の「ストア」が多いし、やっぱりそういう店がメインになってるけど、ユーザーが「金に使い方」に自覚的になればなるほど、「ショップ」の価値がすごく大事になると思うし、このハイカーズ・デポもそういう「ショップ」のひとつとしてすごく興味があるし、応援したい気持ちにもなってくる。

2009/01/06

Live tropical.

ネオ・トロピカリア:ブラジルの創造力
 エスクァイア マガジン ジャパン) 

前にレビューした美術展、「ネオ・トロピカリア:ブラジルの創造力」の公式カタログ。

編集・出版は『エスクァイア』誌なだけあってなかなか充実した出来映えで、会場に行かなくても普通に書店で販売されている(そういえば前にレビューしたザ・ノース・フェイスの 40 周年記念の展覧会、DO MORE WITH LESS 40 Years of the North Face」に合わせて出版された『THE EARTH BOOK』もスイッチ・パブリッシングの制作・出版で書店流通だった。最近の傾向なのか?)。