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2012/03/22

Simple ideas. Clear visions.

『EARTHLING 地球人として生きるためのガイドブック』
 Think the Earth 編 (ソル・メディア)★★★★☆
 Link(s): Amazon.co.jp / Rakuten Books


去年の年末に発売された書籍で、ベースになっているのは、編者になっている Think the Earth が去年の 7 月 30・31 日に開催したイベント、'EARTHLING 2011' の内容を書籍化したモノ。ある種、議事録的な書籍なんだけど、イベントに行けなかったので、なかなか楽しんで読めたかな。

'earthling(アースリング)' ってのは '宇宙人' って言葉に対する概念として '地球人' という意味で使われる言葉で、ロバート・A・ハインラインの 1949 年の SF 小説『レッド・プラネット』(Links: Amzn / Rktn)で使われたのが最初なんだとか(未読だけど)。

イベントには '地球人大演説会' ってサブ・タイトルが付いてて、さまざまなジャンルで 活躍する 30 人のアースリングたちが 1 日 15 人・それぞれ 15 分ずつヴィジュアル・プレゼンテーションを行った、と。プレゼンテーションは Ustream で配信され(いくつかはリアルタイムで観た)、アーカイヴもかなりの本数が残されてるんで、プレゼンテーションの内容を確認することもできるようになってる。

30 人のリストもオフィシャル・サイトで確認できるんだけど、このリストの中には 元サッカー日本代表監督(もちろん、我らが横浜 F・マリノスをリーグ連覇に導いた監督でもある)の岡田武史氏とか、このサイトでもこれまでに何度か取り上げてる作家・写真家の石川直樹氏とか、ガンダムの原作者の富野由悠季氏とか、前にレヴューした虹の戦士翻案者の北山耕平氏とかの名前があって、これだけでも十分魅かれちゃう感じだった。冒頭には、Think the Earth プロジェクトの理事長の水野誠一氏と脳科学者の茂木健一郎氏の対談なんかもあるし。

2012/01/24

Running as human nature.


『なぜ人は走るのか』トル・ゴタス 著 楡井 浩一 訳(筑摩書房) ★★★★☆ 
 Link(s): Amazon.co.jp / Rakuten Books

民俗学と文化史を専門にしているというノルウェー人の作家による著作で、サブ・タイトルに 'ランニングの人類史' って付いてる通り、人類と走ることの歴史について綴ったモノ。個人的には、前にレヴューした『BORN TO RUN 走るために生まれた』と対になってる印象かな。わりと淡々と事実を綴ってる感じなんで、文体とか本としてのテイストが似てるってわけでは全然ないんけど。

内容的には、古今東西の文明・社会の中で、人は何のために走り、その社会の中でどういう意味や役割があったのかについてまとめたモノで、なかなか興味深い内容なんだけど、個人的にすごく魅かれたのは、それ以前に、生物としてのヒトの進化とランニングがすごく密接に関係しているってこと。曰く、「走ることで人類は人間になった」と。これは、『BORN TO RUN』で触れられてた狩猟のハナシにもつながる部分なんだけど、ランニングの根源的な部分を探る上ですごく興味深い。

あと、もう 1 点、トップ・レヴェルの競技としてではなく、一般に広く行われる楽しみのひとつとしての、いわゆる 'ジョギング 〜 ランニング' の成立・発展の部分もすごく興味深いかな。トップ・レヴェルのランナーのすごさとかノウハウ的なハナシよりも、個人的にはランニングの文化的な側面のほうが興味があったりするんで。

まぁ、総合的には、読み物として特別凝ってるわけではないし、ランニングに対するモチヴェーションが著しく上がるとか、タイムが縮まるとかダイエット効果があるとか、そういう類いの本ではないけど、いろいろ重要な示唆に富んでるし理解は深まるかな。

2011/12/10

Living in the mountains. Living with the mountains.

『岳 15 巻』 石塚 真一 著(小学館 / ビッグコミックス) ★★★★☆

これまでにも出るごとにレヴューしてきた『』の最新巻。前のエントリーでレヴューした『宇宙兄弟 15 巻』と同様、レヴューし忘れてて発売からかなり経っちゃったんだけど、抜かすのも気持ち悪いんで。

ハナシは、これまでに何度も書いてる通り、主人公の山岳救助ボランティアの '山バカ' こと島崎三歩と、山をこよなく愛する周辺の人たちの、山にまつわる心温まるエピソードって感じで、昨今のちょっとした(?)山登りブームのベースを支える要因のひとつになってる(ような気がする)コミック。決してミラクルがあったり超人が出てきたりするわけじゃないんだけど、そこが逆に、なんかグッとくる。そんな絶妙なサジ加減が魅力って言えるかな。

これまでは、基本的には 1 話(または数話)完結型の 'ちょっといいハナシ' 的なエピソードがメインだったんで、まぁ、良くも悪くもマンネリになりやすいっていうか、(もちろん、キャラクターの成長とかは描かれてるんだけど)どうしても似たようなハナシになりやすかったんだけど(だからこそ、わりとどこからでも読めるとも言えるんだけど。いわゆる、'偉大なるマネリズム' 的な)、この 15 巻はストーリー的にちょっと転機になる一冊って言えるのかな。

2011/09/13

Being minimal.

『百年前の山を旅する』 服部 文祥 著 (東京新聞出版部) ★★★ 
 Link(s): Amazon.co.jp / Rakuten Books

タイトル(と表紙の写真)からわかる通り、21 世紀の今、あえて 100 年(以上)前の装備で、100 年(以上)前のルートで登山した様子や、その際の試行錯誤等を綴った書籍で、出版されたのは去年の 10 月。もともと『okugai』誌と『岳人』誌に掲載されていた記事をまとめたモノで、著者の服部文祥氏は 'サバイバル・シリーズ' と呼ばれる一連の書籍(Link: Amzn)でも知られてる。

たしか、『okugai』誌の 2009 年初夏号に掲載されてた「奥多摩・笹尾根縦走 100 年前の装備で山に入る」を読んでたのかな? その後、熱心に追いかけたわけじゃなかったんだけど、わりと印象深い内容だったんで、その延長線上で書かれたモノをまとめた書籍ってことであれば読んでおこうかな、と思って。

結論としては、読み物としてメチャメチャ面白いか? って言われるとちょっとビミョーだったりもするけど、コンセプト自体がすごく興味深いし、ひとつひとつの旅のストーリーも面白いし、いろいろと考えさせられる部分は多い。

2011/08/27

Mind the gap.

『地球の論点 ー 現実的な環境主義者のマニフェスト』
 スチュアート・ブランド 著 仙名 紀 訳 (英治出版) ★★★☆☆ 
 Link(s): Amazon.co.jp

著者紹介に '未来学者' なんて肩書きが書かれてるスチュアート・ブランド(Stewart Brand)の最新作で、今年の 6 月に出版されたモノ。

原著は 2009 年出版の "Whole Earth Discipline: An Ecopragmatist Manifesto"(Links: iTS / Amzn)なので、タイトル周り的にはかなり直球っていうか、あまり奇を衒ってない感じで、変なタイトルの訳書が多い中で、なかなか良心的な印象(ただ、帯はちょっとやりすぎ感があるけど)。

タイトルと著者名でわかる人にはわかる通り、著者のスチュアート・ブランドは、1968 年から出版されてた伝説の雑誌、"Whole Earth Catalog" の発行人・編集者として著名な人物。特に、アップルのスティーヴ・ジョブズ(Steve Jobs)が 2005 年 6 月にスタンフォード大学で行った卒業生向けのスピーチ(iTunes でポッドキャストとして公開されてる)で、若い頃に強く影響を受けた雑誌として名前を挙げたことで近年、あらためて注目を集め、特に、"Whole Earth Catalog" の最終号で使われた "Stay hungry, stay foolish." って台詞は、スピーチの締めくくりの言葉として印象的に引用されたこともあって、すごく有名になった。

2011/07/30

Life as travel. Travel as life.

"180° SOUTH" クリス・マロイ 監督(キングレコード) ★★★★☆ 
 Link(s): Amazon.co.jp (DVD / Blu-ray)

かなり前にジャック・ジョンソン(JACK JOHNSON)主宰のレーベル、ブラッシュファイア(Brushfire)からリリースされたサウンドトラックをレヴューしてた映画『180° South(ワン・エイティ・サウス) 』。劇場公開時に観ててレヴューし忘れてたんだけど、DVD がリリースされてたんで。DVD はまだ観てないんだけど、でも、また観たい、っつうか、いつでも観れるように持っていたいって思える映画なんで。まぁ、個人的には、DVD ってメディアはキライなんで、できれば iTunes Store で販売・レンタルしてもらえたほうがいいんだけど(現時点では iTunes Store にはないらしい)。

映画は、パタゴニア(Patagonia)の創業者のイヴォン・シュイナード(YVON CHOUINARD)とザ・ノース・フェイス(The North Face)の創業者のダグ・トンプキンス(DOUGLAS TOMPKINS)の 2 人が 1960 年代(つまり、それぞれのブランドを始める前)に行ったパタゴニア地方への旅を今、あらためてトレースしたドキュメンタリーで、サーフ・ドキュメンタリーの傑作 "Thicker Than Water"(Link: Amazon.co.jp)で知られるクリス・マロイ(CHRIS MALLOY)が監督を務めてる。

2011/05/11

You have to find out by yourself.

『岳 14 巻』石塚 真一 著(小学館 / ビッグコミックス) ★★★★☆
 Link(s): Amazon.co.jp / Rakuten Books


これまでにも出るごとにレヴューしてきた『』の最新巻。13 巻が発売されたのが年末だったので、インターバルとしては、これまでに比べるとちょっと長めな印象かな? まぁ、ちょうど実写映画が公開される直前のタイミングなので、いろんなところで映画の告知関連の記事を見たり、コラボレーション・アイテムが販売されてたりと、これまでになく注目が集まってるタイミングでの発売ってことになる。まぁ、個人的には、その辺はわりとどうでもいいんだけど。

ハナシは、これまでに何度も書いてる通り、主人公の山岳救助ボランティアの '山バカ' こと島崎三歩と、山をこよなく愛する周辺の人たちの、山にまつわる心温まるエピソードって感じで、昨今のちょっとした(?)山登りブームのベースを支える要因のひとつになってる(ような気がする)人気コミック。決してミラクルがあったり超人が出てきたりするわけじゃないんだけど、そこが逆に、なんかグッとくる。そんな絶妙なサジ加減が魅力って言えるかな。

なんか、やけに険しい雪山での表情の三歩が表紙だけど、別に雪山でのエピソードがメインってわけではなくて、いつも通り、いろんな季節のいろんなエピソードのオムニバス形式になってる。

2011/04/19

Light ideas. Right ideas.

『ウルトラライトハイキング』 土屋 智哉 著(山と溪谷社) ★★★★☆
 Link(s): Amazon.co.jpRakuten Books

アウトドア〜トレッキング界隈で、近年、もっとも大きな注目を集めている動きである 'ウルトラライト(ultralight)' についての今年 2 月出版の書籍で、著者は三鷹にあるウルトラライトの専門ショップ、ハイカーズデポの店主であり、アウトドア関連の雑誌などで目にする機会の多い土屋智哉 氏。近年、著者自らいろいろな雑誌などでその意味や魅力を、その雑誌の特集の内容等にあわせて断片的に語っていたウルトラライトについて、その概要を一通り網羅したモノで、ウルトラライトの考え方や実践方法がシンプルにまとめられている。

'ウルトラライト(ultralight)' とは、文字通り、超軽量ということ。自分で必要な装備をすべて背負って、自分の足で移動することが前提のトレッキング〜バックパッキングでは、装備・道具の重さは常に大きな問題のひとつであったことは古今東西、変わることのない永遠のテーマだったんだけど、 近年、その流れの中から、従来の常識だった考え方を根本的に見直すような動きがあって、しかも、それは、実は新しい考え方であると同時に、ある種の原点回帰的な考え方でもある。そんな '古くて新しい' 考え方とすれを実践することの総称が、'ウルトラライト' だってことになる。

2011/04/10

Synphonic beauty.

『地球交響曲 第七番』龍村 仁 監督 (龍村仁事務所) ★  
 Link(s): Official Website

イギリスの生物物理学者、ジェームズ・ラブロック博士の唱えるガイア理論の「地球はそれ自体がひとつの生命体である」という考え方に基づき、龍村仁監督によって制作されたオムニバスのドキュメンタリー映画シリーズ、『地球交響曲(ガイア・シンフォニー)』の最新作で、2010 年の作品なんだけど、一般的な映画とは異なったカタチで制作・公開されてるので、実際に見たのは今年に入ってから。確か 1 月頃だったかな。単にレヴューし忘れてただけなんだけど、A311(勝手に作った造語です。もちろん、'after 3.11 ってこと。同様に 'B311' って表現もアリ)の今、いろいろ思うところが多い中でイメージがつながるところが多いというか、あらためて思い出すことが多かったんで。

前に監督の龍村仁氏の著書『地球(ガイア)のささやき』のレヴューでも触れた通り、第一番を大学時代に観て以来、観逃して後から観直したことがあったりはするけど、一応、全作品観てて、どれもすごく好きなんで(特に前に『サーフリアライゼーション』をレヴューしたジェリー・ロペスや登山家のラインホルト・メスナー、素潜りの記録保持者でリュック・ベッソン監督の映画『グラン・ブルー』のモデルにもなったジャック・マイヨール、写真家・エッセイストの星野道夫、前にレヴューした『星の航海師 - ナイノア・トンプソンの肖像』の主人公でカヌー航海者のナイノア・トンプソン、ダライ・ラマ法王なんかのエピソードがお気に入り)、今回もすごく楽しみにしてたんだけど、結論から言っちゃうと、期待を全く裏切らない出来映え。むしろ、A311 には、それまで以上に大きな意味合いを持つんじゃないかって思えちゃう。

2010/12/02

Growing up.

岳 13 巻』石塚 真一小学館 / ビッグコミックス  
 Link(s): Amazon.co.jp / Rakuten Books 

これまでにも出るごとにレヴューしてきた』の最新刊。12 巻からのインターバルは 4 ヶ月なので、まぁ、相変わらずコンスタントに発売されてて、ファンとしては嬉しい限り。

ハナシは、これまでに何度も書いてる通り、主人公の山岳救助ボランティアの '山バカ' こと島崎三歩と、山をこよなく愛する周辺の人たちの、山にまつわる心温まるエピソードって感じで、昨今のちょっとした(?)山登りブームのベースを支える 要因のひとつになってる(ような気がする)人気コミック。実写で映画化までされちゃうらしい(まぁ、たぶん観ないけど)。決してミラクルがあったり超人が 出てきたりするわけじゃないんだけど、そこが逆に、なんかグッとくる。そんな絶妙なサジ加減が魅力。 

2010/09/25

A glance on nature.

地球の上で歩く、食べる、眠る
 
北山 耕平 監修 梶原 光政 編著洋泉社
 Link(s): Amazon.co.jp

どこかで偶然知って、だいぶ前にレヴューした『虹の戦士』の翻案者の北山耕平氏が監修者だったので、あまり下調べもせずに読んでみた一冊。今年の 7 月に出版されたものでサブ・タイトルは「アウトドアのレッスン」。まぁ、先に結論を言っちゃうと、あまりピンとこなかったんだけど。

まぁ、 内容としては、いわゆる「アウトドア・ライフのススメ」的なモノで、メンタリティ的なことから装備・食事等のことまで一通りカヴァーされてて、文量も少なめだし、読みやすい感じでまとめられてるなって印象ではあるかな。実際、すぐに読み終わっちゃったし。


2010/08/18

Stable walking. Confortable walking.

CONFORMABLE Stability (SIDAS)  Link(s): Amazon.co.jp

前にトレッキング・ブーツとしてメレルのスイッチバックスマートウールのソックスをレヴューしたけど、その 2 つのアイテムと密接に結びついてて、前から気にはなってたけどイマイチ手を付けられてなかったアイテムを。

この SIDAS のコンフォマーブル・スタビリティはシューズのインソール。つまり、靴の中敷き。トレッキングに限らず運動全般に関して言えることとして、足の裏は運動のパフォーマンスに大きな影響を及ぼすことは言うまでもないし、前からインソールの重要性はちょっと気にはなってて、でも、なかなか手を付けられなかったんだけど、富士山に登ることになったんで、その前に導入しとくかな、と。一番効果が表れそうなんで。

2010/07/23

Life with water.

奪われる日本の森 ― 外資が水資源を狙っている』
 平野 秀樹 / 安田 喜憲 著新潮社) 
 Link(s): Amazon.co.jp

何がキッカケだったか覚えていないけど、どこかで知って内容が気になったので読んでみた一冊。著者の平野秀樹氏は東京財団研究員・森林総合研究所理事で、本書は東京財団が 2009 年と 2010 年に発表した論文を中心に、追加・加筆してまとめたモノなんだとか。共著者の安田喜憲氏は国際日本文化研究センターの教授で、現静岡県知事の川勝平太氏との共著書敵を作る文明 和をなす文明』で個人的には馴染みのある人物でもある。構成としては、全体の 3/4 程度の分量を使って具体的な事項を述べてるのが平野氏、最後の約 1/4 で安田喜憲氏がちょっと俯瞰的な視点から森の重要性を説いている感じになってる。

まぁ、内容としては特別難しいわけではなく、文量も決して多いわけじゃないんで、わりとすんなり読めちゃうけど、読み物として単純に面白いかというとちょっと微妙かな。まぁ、ベースになってるのが論文なんで仕方ない部分はあるけど。

2010/07/12

Mountain life.

岳 12 巻』 石塚 真一小学館 / ビッグコミックス) 
 Link(s): Amazon.co.jp / Rakuten Books

これまでにも出るごとにレヴューしてきた』の最新刊。11 巻から約 3 ヶ月のインターバルは前に比べて短い感じで、待ちわびてる身には嬉しい限り。まぁ、実写で映画化までされちゃうくらいだから、まぁ、調子はいいってことなのかな? 映画自体はちょっとビミョーな感じがしてるけど。 

ハナシは、主人公の山岳救助ボランティアの「山バカ」こと島崎三歩と、山をこよなく愛する周辺の人たちの、山にまつわる心温まるエピソードって感じで、昨今のちょっとした(?)山登りブームのベースを支える要因のひとつになってる(ような気がする)人気コミック。なんと、近所のセヴンイレヴンで売っててちょっとビックリ。もちろん、いい意味で。

2010/06/14

Live organic.

JACK JOHNSON "En Concert" (Brushfire) 
Link(s): Amazon.co.jp / iTunes Store


前のエントリーのジャック・ジョンソン"To The Sea" のレヴューを書いてるときに、あらためてディスコグラフィを見直してたら、去年リリースされたこのライヴ・アルバムをレヴューしてなかったことを思い出したので、順番は逆になっちゃったけど、いい機会なので忘れないように。チェックするのを忘れてたわけではなく、リリース時に聴いてはいたので。

このアルバムは、2008 年の "Sleep Through the Static" リリース後に行われたライヴ音源から選ばれた全 19 曲入りのライヴ・アルバムで、上のリンクは通常盤なんだけど、DVD 付きの特別盤と、ツアーの様子をバック・ステージやオフショットまでドキュメンタリー的にまとめた DVD も発売されてる。

2010/06/13

Lazy life music. Easy life music.

JACK JOHNSON "To The Sea" (Republic)  
Link(s): Amazon.co.jp / iTunes Store

これまでもたびたび名前を挙げてるけど、今じゃすっかりオシャレさんの必須アイテムになってる感もあるジャック・ジョンソンがこないだリリースした 5 枚目のスタジオ・アルバム。まぁ、まったく期待を裏切らない、ジャック・ジョンソンらしいアルバムに仕上がってる。良くも悪くも。

サウンドの印象としては、いつも通りって言えばいつも通りなんだけど、強いて挙げればエレクトリック・ギターわりと使ってる? ってちょっと思ったくらい。まぁ、気にしなければ、別に気にならない感じだけど。全体としては、シンプルでオーセンティック且つオーガニックなサウンド・プロダクションとソング・ライティング、そして味わい深いヴォーカルって感じの、いつも通りのジャック・ジョンソン。そして、それで十分だし。

2010/04/19

Codes of life.

earth code』 Generation Times 編・著ダイヤモンド社)  
 Link(s): Amazon.co.jp 

何の予備知識もなく、書店の店頭でたまたま目にして手に取って、そのままの勢いで読み切っちゃった一冊。結論から言うと、かなりツボな一冊だった。まぁ、一言で印象を言っちゃうと「オトナの絵本」って感じかな。

まぁ、何に魅かれたって、まずはタイトル。'earth code' って語感が抜群。こういうのには、たぶん、人より敏感(過敏?)だと思うので、こういうのにはめっぽう弱い。まぁ、多分に主観的且つ感覚的な部分だからどこがどういいとかってハナシじゃないんだけど。文字通り、「語感」なので。次に装丁・デザイン。やっぱり、モノとしての魅力があるし、つい手が伸びる。最近(ここ 1 年くらいかな?)、なるべく本屋に行くようにしてる(っつうか、かなり無闇に行ってる気がする)んだけど、やっぱり、こういう出会いは現場でしか起こらない。通販でも起こらないし、イマイチ違和感のある「電子書籍」でも起こりにくいだろうことは容易に想像がつく。そして、すごく大事なことな気がする。だって、今、あらためてアマゾンセブンネットショッピング(スゲェネーミングだな、しかし)の製品ページを見てみたけど、全然魅かれないし(っていうか、アマゾンにメールでオススメされてたけど、魅かれてなかったし)。

2010/03/01

Stories of life. Stories of goodwills.

岳 11 巻』 石塚 真一小学館 / ビッグコミックス)  
 Link(s): Amazon.co.jp / Rakuten Books

これまでにも出るごとにレヴューしてきた』の最新刊。10 巻から約半年のインターバルはちょっと長い感じかな? 連載は追いかけてないから理由はわかんないけど。 

ハナシは、主人公の山岳救助ボランティアの「山バカ」こと島崎三歩と、山をこよなく愛する周辺の人たちの、山にまつわる心温まるエピソードって感じで、昨今のちょっとした(?)山登りブームのベースを支える要因のひとつになってる(ような気がする)人気コミック。なんと、近所のセヴンイレヴンで売っててちょっとビックリ。もちろん、いい意味で。

読み終えた後の印象を一言でいうと「成長」かな。どちらかというとこじんまりとしたエピソードが多い印象で、劇的さはちょっと欠けるかな。でも、別に悪い意味じゃなくて、いつも通り、グッとくる味わい深さは健在だし、それぞれのキャラクターがちょっとずつ(だからこそ「劇的」には感じない)、確実に成長しているような印象。読んでると、何かがジワジワと押し寄せてくる。


2009/10/15

Wild style.

野性の実践』ゲーリー・スナイダー 著 原 成吉重松 宗育 訳
(山と溪谷社) ★★★ Link(s): Amazon.co.jp

今日はブログ・アクション・デイ '09(Blog Action Day '09)で、今年のテーマは 'Climate Change' ってことなので、それに合わせたエントリーを。で、何をピックアップしようかなって考えた中で、一番相応しいというか、個人的に一番シックリくるのはゲーリー・スナイダーのこのクラシックかな、と。

個人的には 'Climate Change' ってテーマ自体、なかなか難易度が高いっていうか、個人的には「一筋縄ではいかない」って印象があるテーマって気がしてて。まぁ、翻訳すると「気候変動」ってことになるんだろうけど、「気候変動」とか、その原因だと言われてる「温暖化ガス(CO2)削減」とか、ちょっと、頭から信用しちゃって平気? みたいなところもあったりして。そんなに簡単にわかったり、割り切れたりする話じゃないと思うんだけど、なんか、その議論抜きで「前提」になっちゃってて、あたかも「それだけやっとけば OK」的な風潮になってる感じにはちょっと違和感があって。ホントにそうなのか? ってのはキチンと議論・検証されるべきだし、決してそれだけで OK なんて話じゃないはずだし。

2009/08/30

Live long. Live safe.

岳 10 巻』 石塚 真一 著(小学館 / ビッグコミックス) ★★★☆
 Link(s): Amazon.co.jp / Rakuten Books

これまでにも出るごとにレヴューしてきた』の最新刊は遂に節目の 10 巻。帯には累計部数 200 万部突破なんて書いてあるから、人気は確実に広まってるらしい。いいことだ。

まぁ、ハナシとしては、主人公の山岳救助ボランティアの「山バカ」と、その周辺の山をこよなく愛する人たちの山にまつわる心温まるエピソードって感じなんだけど、たぶんポイントは、ストイックに「登山」って感じじゃなくて、もっと広くてユルくて多様で、そして、もちろん厳しい「山にまつわる」人たちの生活だったり、心情だったりってのを、味わい深く描いてるところにあるような気がする。


いつも、わかっちゃいるけど、それでも、やっぱり、泣きそうになるし、笑っちゃうし。人前で読んじゃうと、ちょっと恥ずかしい思いをしちゃうことは必至。ある意味、とても危険なコミックだったりする。