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2016/05/15

Keep it cold. Keep it hot.

ハリオ V60 ウチマグ VUW-35B ★★★★☆

HARIO V60 Vacuum Thermal 'Uchi Mug' VUW-35B

Links: Amazon / Rakuten / Official website


ハリオ V60 ウチマグ VUW-35B
発売されたのはたぶん1年くらい前だと思うので今さら感は否めないけど、去年の夏くらいから日常的に使ってきて、やっぱりバッチリいい製品なので備忘も兼ねて一応レヴューしておこうかな、と。

このハリオ V60 ウチマグ(VUW-35B)は、名前からも解る通り、ハリオ(Hario)のコーヒー製品の代名詞と言える V60 の名を冠したサーモ・マグ。真空断熱二重構造なのでホットは冷めにくく、アイスは温くなりにくいというのが特徴で、V60 シリーズのサーバーとかグラスを思わせる「ボコッボコッ」としたシェイプが印象的なデザイン(写真はエントリーの最後に)もシンプルでなかなかいい感じ。買ったのは写真のブラックだけど、他にシルバー(VUW-35HSV)もある。

実際にどれくらい冷めにくくて温くなりにくいかというと、ウェブサイトには「保温効果 73℃ 以上 / 保冷効力 7℃ 以下」なんて書いてあるけど、これは「室温約 20℃ 前後の環境で、約 95℃ のお湯 / 約 4℃ の水を入れてフタをして1時間経ったときの温度」ってことなんだとか。まぁ、いわゆるカタログ・スペックではこういう数値になる、と。

2014/08/13

Drop by drop.

イワキ ウォーター・ドリップ・コーヒー・サーバー KT8644-CL ★★★★☆

IWAKI Water Drip Coffee Server KT8644-CL

Links: Amazon / Rakuten / Official website


ちょっと前に行きつけのロースターで教えてもらって(作ったモノの試飲もさせてもらって)購入を決めたアイスコーヒー・サーバー。挽いた豆と水をセットすると約2時間で、すっきりとしていながらコクのある深い味わいのアイスコーヒーが楽しめる。ミニマルなデザインもなかなか秀逸で、2007年にグッドデザイン賞を受賞していることも納得って感じ。

仕組みは至ってシンプルで、写真の一番上のタンクに水、真ん中のドリッパー部分に挽いたコーヒーの粉をセットすると、抽出されたコーヒーが下のタンクに溜まるようになってる。

なぜ約2時間もかかるかというと、タンクから水が一滴ずつポタポタと垂れるようになっていて、その水がドリッパーのコーヒーの粉をジワジワと湿らせて、ドリッパー底部のフィルターを通って一滴ずつ抽出されるという仕組みだから(実際の抽出のスピードはこの動画を参照)。つまり、セットさえしてしまえば、電気もガスも使わずに、ただ待っていればアイスコーヒーができるということ。ちなみに、約2時間というのは、約 450cc の水と 40g のコーヒーをセットして約 400cc のアイスコーヒーを抽出する場合のマニュアルに記載されてる所要時間。この量が一度に作れる最大の量で、サイト等には約4杯分と記載されているけど、まぁ、実際には2〜3杯程度といった印象(もちろん、個人差の範囲だけど)。所要時間に関しても、「約2時間」と記載されてるけど、使ってみた感じでは、タンクが空になるのは2時間程度だけど、コーヒーの粉を湿らせてる分はタンクが空になってからも多少残っているので、実際には2時間強って感じかな。

肝心の味については、上に「すっきりとしていながらコクのある深い味わい」って書いたけど、「すっきり」よりも「コクのある深い味わい」のほうが強い印象。アイスコーヒーの場合、(長時間水に浸して抽出するオーソドックスな)水出しコーヒーは「すっきり」してるけどちょっと「薄い(軽い)」感じに、それなりに「コクのある深い味わい」のモノだと「イヤな感じの苦さ」も強い感じになりがちだけど、このサーバーだと「すっきり」と「コクのある深い味わい」のバランスが良くて、やや後者の特徴が強い感じがする。大量にゴクゴク飲むというよりも、それほど多くない量を味わって飲むのに適してるって印象かな。

2011/05/09

A small, good thing.

Front ACC Pocket [Black] (The North Face) ★★★★☆ Link(s): Rakuten.co.jp

トレッキングの時に使うアイテムで、ずっと欲しいと思ってて、でも、なかなかいいモノが見つからなくて困ってた問題を、やっと解決してくれたのが、このザ・ノース・フェイス(The North Face)のフロント・アクセサリー・ポケット。色は黒とグレーがあるんだけど、好みで黒を。

パッと見た感じでは、何の変哲もないただの小さめのショルダー・バッグに見えるかもしれないけど、コレの最大の特徴は、バックパックのショルダー・ストラップに付けて、胸の前で使えるフロント・バッグであること。コレが案外、使い勝手が良くて。

かつて、デイナ・デザインがウェット・リブ / ドライ・リブっていう名品を出してて、前はドライ・リブを使ってたんだけど、パーツが壊れちゃって以来、代用品を探してて(ウェット・リブ / ドライ・リブは今は入手困難)。そんなときに、このフロント・アクセサリー・ポケットのことを知って、早速ゲットしてみた、と。

2010/08/18

Stable walking. Confortable walking.

CONFORMABLE Stability (SIDAS)  Link(s): Amazon.co.jp

前にトレッキング・ブーツとしてメレルのスイッチバックスマートウールのソックスをレヴューしたけど、その 2 つのアイテムと密接に結びついてて、前から気にはなってたけどイマイチ手を付けられてなかったアイテムを。

この SIDAS のコンフォマーブル・スタビリティはシューズのインソール。つまり、靴の中敷き。トレッキングに限らず運動全般に関して言えることとして、足の裏は運動のパフォーマンスに大きな影響を及ぼすことは言うまでもないし、前からインソールの重要性はちょっと気にはなってて、でも、なかなか手を付けられなかったんだけど、富士山に登ることになったんで、その前に導入しとくかな、と。一番効果が表れそうなんで。

2010/05/28

Watching the wheels.

PIAA Ferris wheeLED [white] (PIAA)  Link(s): Amazon.co.jp
 
これまでにも自転車関連は何度がレヴューしてるけど、これはちょっと変わり種(?)なアイテム。PIAAFerris wheeLED っていう、自転車のタイヤに付ける LED ライトで、スピードを出すとキレイに光るっていう、実用性と美しさを兼ね備えたなかなかステキな一品。装着が簡単でリーズナブルなのも嬉しいし。

仕組みはとても単純で、写真のようなライトを空気を入れるエア・バルブのところに付けるだけ。英式・米式・フレンチの各バルブに対応してるんで、大抵の自転車でそのまま使えるはず。こういうのって、もっと大袈裟なモノなイメージだったんで、この手軽さにはちょっとビックリ(だからこそ、思わず買っちゃったんだけど)。気分的にも、値段的にも。

2009/10/18

Protect ya head.

GIRO Sport Indicator Black (GIRO)  

前々から「ボチボチかなぁ」って考えてた自転車用ヘルメットを遂に購入。初めてのヘルメットなんで「レヴュー」というほどの蘊蓄は語れないけど、まぁ、感想というか、なんで「ボチボチかなぁ」って考えるようになったかって経緯と、実際に買って / 使ってみて感じたことを。

まず、なんで「ボチボチかなぁ」って考えてたかって部分。これまでにも自転車に関するエントリーで触れてたりするんで、ダブる部分もあるけど、まぁ、簡単に言うと「かなりヤバイなぁ」って感じてるから。しかも、かつてないほどのレベルで。何がヤバイかって、自転車にまつわる状況が。少なくと
東京の都市部に於いては。「危機感」って感じ。

2009/09/08

Between the earth and me.

MERRELL Switchback Gore-tex (Black) (MERRELL) 

長年愛用してきたナイキ / ACG のエア・トゥマロ(Air Tumalo)のソールがガバッと剥がれちゃって、残念ながら遂に寿命を迎えちゃって(トレッキング・ブーツは、ポリウレタンのミッドソールが経年劣化すると寿命と言われている。一般的には 3 〜 5 年程度)、でも、最近、ACG は全然やる気がないらしく、本格的なギアはほとんど取り扱ってない(特にナイキ・ジャパンは。海外はそうでもないっぽい)んで、ACG 好きとしては寂しい限りなんだけど、まぁ、そうは言っても代替品は必要なわけで、何にしようかと悩んだ末にチョイスしたのがこのメレルスイッチバック(Switchback)。前から気になってたアイテムだったんで。メレルは鮮やかなカラーが人気だけど、だからこそ、あえてブラックで。

2009/08/11

Sounds in my ears.

Sennheiser CX300II Black (Sennheiser)  
Link(s): Amazon.co.jp

奇しくもちょうど 1 年くらい前に、ゼンハイザーの CX300 ってイヤフォンをレビューしてるんだけど、最近、この CX300II に買い替えた。理由は CX300 が壊れたから(脱線っぽい)。

CX300 のレビューでも「ポータブル・プレーヤーで使うイヤホンは消耗品だと思ってる」って書いてるけど、まぁ、その通りになっちゃったというか、やっぱり扱いが荒っぽいからか、1 年しか保たなかった、と。これは、まぁ、ハッキリ言って反省材料。今回は気を付けないと。

2009/07/18

One month later.

iPhone OS 3.0 Software

(Apple Inc.
)

6 月 18 日にリリースされた iPhone 用の OS のヴァージョン 3.0。リリース日にインストールしてちょうど 1 ヶ月使ってみたことになるので、レヴューしてみようかな、と。

まぁ、正直なところ、純粋に「レヴュー」として考えると、実はあまり意味がない気もするんだけど。っていうのは、「レヴュー」って、興味を持ってる人が購入するかどうかを決める上で参考になることとか、知らなかった人の興味を喚起することが主なファンクションだと思うけど、iPhone を持ってて(使ってて)未だに OS 3.0 にアップデートしてない人がいるとは思えないし、iPhone を持ってない人が OS のハナシにそれほど興味を持つことも考えにくいし。でも、まぁ、このブログはレヴューであると同時に、個人的に備忘も兼ねてるんで、まぁ、いいかな、と。

今回のアップデートは 3 月 19 日の
スニーク・ピーク・イベントで発表されたもので、実際の内容はアップルのサイトにまとめられてる通り。まぁ、それぞれひとつひとつ触れても意味がないんで、個人的に引っかかったポイントを。

・MMS:
個人的に一番恩恵を享受してる(そう。「カット & コピー & ペースト」より!)機能。MMS ってのは 'multimedia messaging service' の略で、これまで搭載されてた SMS(short messaging service)の機能拡張版的なモノ。SMS がテキストなのに対して、MMS は名前の通り画像 / ムービー / オーディオ・ファイルやURL、コンタクト等も送れる、と。

SMS / MMS 自体、海外ではけっこう前からわりと使われてるけど、日本ではイマイチな地味が薄いのか、ちょっと説明しても理解してもらえながちだったりするけど(別に iPhone じゃなくても使える機種はあるんだけど)、使用感的には iChat(もちろん、他のチャットでもいいんだけど、使ったことがないんで)と同じようなモノ。それが出先でできるだけなんだけど、これがなかなか便利で。まぁ、位置付け的には「電話 < SMS / MMS < メール」みたいな感じかな。電話ほどダイレクトじゃないけど、メールより手軽でダイレクト。例えば、待ち合わせに遅れるときとかに「ゴメン。遅れてる」とか「今、どこ?」みたいな感じで使いがちなんだけど、待ち合わせに遅れてるってことは移動中なわけで(自分にしても相手にしても)、電話は出にくいことのほうが多い(電車にしても車にしてもチャリにしても)から、すごくちょうどよかったりする。 MMS になったことで、写真とか URL をコピペして(そう、コピペして!)送れるようになった、と。

それはそれで便利なんだけど、個人的にはロケーション・データが送れるようになったことが大きかったりする。つまり、デフォルトで搭載されてる「マップ」アプリケーション(=Google Maps)のデータ(現在位置の情報も含む)を送れる、と。これは、実は、個人的にずっと欲しいと思ってた機能(もしくは、作ったほうがいいんじゃないかと思ってたアプリケーション)だったので。そのアプリケーションは仮の名前で「I'm here.」って呼んでたんだけど、ようするに自分の現在位置をパッと人に教えられるアプリケーション。

自分はわりと大丈夫なんだけど、世の中には地図を読むことと自分の現在位置を言葉で人に説明することが苦手な人ってのがいるわけで(別に非難してるわけじゃない。単に得手・不得手のハナシだと思うので)、そういう人と待ち合わせるときに便利だな、と。つまり、例えば新宿で待ち合わせたときに、電話で「新宿に着いた? 今、オレは●●にいるんだけど、来れる?」「●●ってどこ?」「じゃあ、いいや。そっちに行くよ。今、どこにいるの?」「えっと…、ここは…、△▲△▲…」「全然わかんないんだけど…」みたいなことって案外あるから。そういうときに簡単に現在位置のデータを送れて、受け取った相手に SMS くらいな感じでダイレクトに伝えられるといいな、と。

まぁ、同じようなことを思いついてる人はもちろん世界中にいたらしく、機能的にはこういうことができるアプリケーションはあったんだけど。でも、「機能的には」で。これのポイントは SMS くらいダイレクトに情報が送れる / 届くことだと思うんだけど、それまでにあったアプリケーションはメールで送るとか、ちょっと操作的に煩わしくて。でも、今回搭載された MMS なら「マップ」アプリケーションからダイレクトに送れるんで、問題は見事に解決された、と。まぁ、現在地の検出とか、もうちょっと速いといいけどね。
・「カット & コピー & ペースト」:
たぶん、巷では「待望の」新機能だと思われる「カット & コピー & ペースト」だけど、個人的には、それほど大騒ぎする感じじゃなかったりして。ないときもそれほど困ってなかったし、付いてからもそれほど使ってるわけじゃなかったりして。まぁ、もちろん、まったく使わないってわけじゃないから付いてよかったことは確かなんだけど。

ただ、「カット & コピー & ペースト」のさせ方は素晴らしい。すごく考えられてるし、使いやすいし。すごくアップルらしくていいな、と。たぶん、カット & コピー & ペーストなんて、技術的には全然難しくはなかったんだけど、あえて最初に搭載しなかったのは「iPhone らしいカット & コピー & ペースト」じゃなきゃイヤだったからだと思うし。煩雑な操作をユーザーに強いれば技術的には可能でも、「iPhone らしいステキなカット & コピー & ペースト」じゃない、中途半端な機能なら要らん、と。こういう割り切りって案外難しいし、すごくアップルらしいし。実は、未だに未搭載の FLASH に関しても同じようなことなんじゃないかと推測してるんだけど。
・ランドスケープ・モード:
サイトには「横向きキーボード」って書いてあるけど、実際には、別にキーボードだけじゃなくて、多くのアプリケーションで、横に向けると画面が横向きになる「ランドスケープ・モード」が搭載された、と。iPhone 3G 自体のレヴューでも書いたように、iPhone の大きな特徴のひとつが「優れたビューワであること」だと思うので、その強味をより活かすって意味では、すごく自然だし、すごくナイスな機能追加って言える。
・「iPhone を探す」「リモートワイプ」:
まぁ、幸運にもまだお世話にはなってないけど、MobileMe ユーザー限定の機能で追加されたのが「iPhone を探す」と「リモートワイプ」。まぁ、これはすごく真っ当で、でもけっこう大事な機能かな、と。

「iPhone を探す」はその名の通り、iPhone を紛失したときに助かる機能で、MobileMe のサイトにブラウザからログインすると、ウェブ上の地図に自分の iPhone がある場所が表示されて、さらに自分の iPhone の音を鳴らしたり、メッセージを表示したりできる機能。前者は自宅でなくしたときとかにも使えて、後者は拾ってくれた人向けのメッセージを表示できる、と。地図は「おおまかな」って感じだけど、それだけでも自分が行った場所、なくした可能性がある場所を特定できるんで、十分便利。

「リモートワイプ」は、同じく MobileMe のサイトにブラウザからログインして、iPhone のデータをすべて消去できる機能。「リモートワイプ」のキモは、データを消せるだけじゃなくて、端末を見つめ(取り戻し)たり、買い替えたりしても iTunes で一回同期すればバックアップ・ファイルから簡単に復元できること。

どちらも、今まで(というか通常のケータイ)ならすごく煩わしい作業を強いられるところを、すごく簡単に、自分で、いつでも(夜中でも!)できちゃうってことのメリットはすごく大きい。もちろん、アップル(及びソフトバンク)的にも面倒な作業が減って楽になるって側面はあるだろうけど、ユーザーにとっても大きなメリットなんで、そういう楽はドンドンして頂けばいいんじゃないかな、と。
ここまでは、特に良くなった点を挙げてみたんだけど、もちろん、良くない点というか、ビミョーな点とか手が付けられてない点もある。

・メモのシンク:
あんまり気にしてた人はいないっぽいんだけど、これまでは iPhone 上の「メモ」のデータが同期されなくてすごく不満だった。だって、iPhone の「メモ」を見ながらパソコンで打ち直してるとか、メチャメチャナンセンスだから。実は、それが不満で「メモ」はまったく使ってなかったくらい。代わりに使ってたのが、「メール」の下書きフォルダにメモ用のメールを一通用意しといて、そこをメモ代わりに使うって方法。これは MobileMe のメールじゃないとできないのかもしれないけど、クラウド経由で常に同期してくれるんで、すごく便利。例えば、探してる本とか CD のリストとか、入力・編集するのはパソコンで、確認するのは iPhone みたいな使い方。Google Doc とか使ってもいいんだけど、圏外でも大丈夫だし、動作の速さを考えてもローカルにデータがある「メール」のほうがベターかな、と。

今回のアップデートで「メモ」のデータが同期されるようにはなったんだけど、これがまた、イマイチな出来映えで。だって、同期が iTunes 経由のみだから。人によって使い方はそれぞれなんだろうけど、個人的には、めったに iPhone をパソコンに接続してなかったりするんで。MacBook Pro ユーザーだからってこともあるのかもしれないけど、限られた USB ポートを常に iPhone のために使うってあまり便利じゃなくて(Time Machine 用も含めて外付け HD を複数つながなきゃならないことがすごく多いんで)。実際、オーディ / ビデオのデータ以外のデータで USB を使って有線で移動させなきゃならないようなデータってないと思うし、それほど重くないデータを同期させるのに iTunes / USB 経由が必須ってのはちょっとナンセンスかな、と。

そんなわけで、メモはいまだに「メール」を使ってたりするんで、「メモ」の同期に関してはちょっと不満かな、と。ちなみに、同期された「メモ」は「メール」内に「備忘録」の中に保存されてるんだけど、これもわかりにくいし。
・日本語入力操作の取り消し:
これまた気にしてる人はほとんどいないっぽいし、サイトとかでも触れられてないっぽいけど、個人的にちょっと引っかかってることで。それは、日本語の入力操作の取り消しの所作がこっそり変わってたこと。あ、これはフル・キーボードでのハナシ。テンキー型キーボード(っていうのか?)はまったく使ってないんで。例えば、「こんな」って入力するとき、「konnna」って打つわけだけど、間違えて「ki」って打っちゃうことがある(「o」と「i」は隣りなんで。特に片手で操作してるときとか)。当然、「き」って表示されちゃうんで変換前に「戻る」で戻ってやり直すんだけど、前のヴァージョンのときは一回「戻る」と「k」って状態に戻った(「i」だけ消去した)んだけど、新しいヴァージョンでは「き」ごと消しちゃう。まぁ、マックと同じなんだけど。でも、前のヴァージョンの所作が個人的には便利だと思ってて、けっこう気に入ってたんで、ちょっと残念かな、と。まぁ、もう馴れたし、たいしたことじゃないけど。
・インターネット・テザリング:
まぁ、不満点って言えば最大の不満点はインターネット・テザリングの未対応に尽きるかな、と。これはアップルじゃなくてソフトバンクの問題だけど。いろいろ言われがちだけど、個人的にはソフトバンクにはそれほどイヤな印象は抱いてなかったんだけど、こればっかりはただただガッカリ。OS 3.0 の目玉機能のひとつだと思うし、未対応な理由とか、今後の展望とかも公表されてないっぽいし。どーにかしろよ、と。

ちなみに、「Wi-Fi へ自動ログイン」も未対応らしいけど、これはよくわからん。
Wi-Fi は基本的には常にオフにしちゃってるから。Wi-Fiじゃなきゃできなくて、頻繁にやることなんてほとんどないし。
まぁ、個人的にはこんなところかなぁ(また、思いついたり思い出したりしたら追加するかもしれないけど)。「Spotlight 検索」とか、今のところ実際にはほとんど使ってないし、「ボイスメモ」もそれほど使う機会がないし、マイクロソフトの Exchange も使ってないし、「YouTube へログイン」も、YouTube 自体を iPhone で観ることがあまりないからそれほど恩恵を享受してないし。「シェイクでシャッフル」とかシェイクでアンドゥとかも使ってないなぁ。面白いからいいけど。まぁ、もちろん、あること自体はいいことなんだけど、レヴューできるほど使ってはいないな、と。あと、Google Maps のログ・インの問題(マイ・マップを使いたい)とか、どうにかして欲しいけど。

まぁ、内容は スニーク・ピーク・イベントWWDC でのキーノート・アドレスとダブってはいるんだけど、そこで観てた(聞いてた)内容を実際に使ってみて、感じたのは以上のような印象。いい点に関しては概ね観てた(聞いてた)通りって感じかな(細かい部分は多少あるけど)。こう書くと、あんまり満足してないっぽく感じるかもしれないけど、期待してた通りってことなわけで、これってスゴイことだと思う。あと、ここが iPhone の最大のストロング・ポイントであり、魅力だと思うけど、ソフトウェアがアップデートされて機能が追加されたり改善されたりすること自体、素晴らしいことだから。これは、つい忘れられがちだけど、すごく大事なポイント。これだけでも、もう、今さらケータイになんて戻れない。

あとは、 スニーク・ピーク・イベントのレヴューWWDC でのキーノート・アドレスのレヴューで書いてたような、OS 3.0 の SDK の特性(例えば、Bluetooth とかプッシュとか)を活かしたアプリケーションとかアクセサリーとかがもっと出てくれば、この OS 3.0 の本領がもっと発揮されるかな。そういう意味では、1 ヶ月くらいじゃ、まだまだポテンシャルが活かされ切ってはないってことなのかもしれない。

ちなみに、★ はホントは 4 つでいいんだけど 3 つなのはインターネット・テザリングの未対応だから。しつこいようだけど、これだけはどーにかして欲しい。ホントに。

2009/07/11

Smart, tough and natural.

smartwool PhD Ultra Light Outdoor Mini [Charcoal / Avocado] (smartwool) 

だいぶ前にパタゴニアのウール・ベースレイヤーのレビューでも書いたけど、最近のアウトドアの世界の大きな動き(のように思える)のがウール。特にアンダーウェア / ベース・レイヤーの、「肌着としてのウール」がすごく発達してて、すごくホットな素材になってるっぽい気がしてる。

ウールっていえば、一昔前までは肌着に不向きな素材の代表格だった。肌触りがチクチクするし、手入れが面倒だし、丈夫さがイマイチだし(特に肌触りがいいモノほどデリケートだった)。そんな印象が最近、大きく覆されてて、次々とウール製の新しい製品が出てきてるんだけど、そんな製品の代表格とも言えるスマートウールのソックス、PhD ウルトラ・ライト・アウトドア・ミニを購入したんで、早速、奥多摩でのトレッキングで試してみた。

2009/06/15

Not only 'speed' but also 'something special'.

Apple WWDC 2009 Keynote Address (Apple Inc.) 

2009 年 6 月 8 日(日本時間では 6 月 9 日の未明)にサン・フランシスコで行われた WWDC 2009 でのキーノート・アドレス。今回のテーマは 'One year later, light-years ahead.' だとか。これまでにもアップルのキーノート・アドレスはエントリーしてるけど、今回もいつものようにオフィシャル・サイトでのストリーミング配信iTunes で Apple Keynotes を登録しておくとポッドキャストで配信されるカタチで公開されてる。ちょっと時間が経っちゃったけど、やっぱり触れといたほうがいいと思うので。

既にオフィシャル・サイトでも発表されてるように、3 代目の iPhone、'S' が付いた「シャア専用」こと iPhone 3G S が発表されて、すっかりそのインパクトで他の発表のことを忘れちゃいがちなんだけど、実は他にも、MacBook ProSafari 4OS X Snow LeopardiPhone OS 3.0 等、無視できない発表は相次いだ。そうは言っても、内容は既に報じられてるし、実際に触ったわけでもないので、発表内容には気になる部分だけある程度は触れつつも、ここではいつも通り、
キーノート・アドレスを「ライヴ」のようなエンターテインメントとしてレビューを。

2009/04/25

A smaller choice.

ESBIT Foldable Cooker (Small) (ESBIT)
Link(s): Amazon.co.jp / Rakuten

ドイツ軍が採用していることで知られるドイツのエスビット(ESBIT: Erich Schumm's Fuel in Tablets)の固形燃料を使った折り畳みバーナー、ポケット・ストーヴ(エスビットのサイトでは 'Foldable Cooker' って名前なんだけど、国内では「ポケット・ストーヴ」と呼ばれてるらしい)。その起源は 1936 年まで遡るらしく、まぁ、アウトドアの世界ではクラシックのひとつ。前にレビューしたシェルパ斉藤のワンバーナー簡単クッキング』 にはなぜか紹介されてなかったけど。これまではガス・カートリッジのバーナーを使ってたんだけど、ちょっと思うところがあって使ってみようかな、と。ちょうど奥多摩の御岳山に行く機会があったので。結論としては、わりと使えるな、と。

エスビットのポケット・ストーヴとは、鉄の箱を写真のようにパカッと開いて、白い固形燃料(Link: Amzn)を置いて燃やして、上にコッヘル等を置いて使うモノで、このスモール・サイズは 9.9 x 7.6 x 2.2 cm という大きさ。固形燃料は 20 個が一箱に入ってて、その箱がちょうどストーヴの中に収まるようになってるので、燃料込みで 9.9 x 7.6 x 2.2 cm サイズに収まる。質実剛健な感じが良くも悪くもすごくドイツっぽい。

2009/03/19

Well, shake it up, baby, now (shake it up, baby).

iPhone OS 3.0 Software Sneak Peak (Apple Inc.) 

2009 年 3 月 19 日にアップル・キャンパスで開催された iPhone ソフトウェアのメジャー・アップデートに関するスニーク・ピーク・イベント。全然チェックし忘れてたんだけど、フツーに iTunes にポッドキャストとしてダウンロードされてた。いい時代だ。これは主にデヴェロッパー向けの発表で、合わせて SDK のアップデートも発表された。内容としては、すでにエンガジェットとか各種ニュース系サイトとかで紹介されてるからいちいち細かくは触れないけど、これまでもたびたび取り上げてるようにアップルのキーノート・アドレス(今回はキーノート・アドレスってことにはなってないっぽいけど)は、それ自体、ライヴ・エンターテインメントだと思ってるんで、あくまでもライヴとしてレビューを。

2009/01/09

On transition.

Macworld 2009 / Keynote Address (Apple Inc. / IDG World Expo)  

2009 年 1 月 6 日にサン・フランシスコで開催されたマックワールド & エクスポ 2009 で行われたアップルによるキーノート・アドレス。

今回もアメリカのアップルのサイトにストリーミング用の映像がアップされている(後にポッドキャスト配信もされるかも)。12 月にプレス・リリースで発表されていたように、今回のキーノート・アドレスを担当するのはスティーブ・ジョブズではなく、シニア・バイス・プレジデントのフィル・シラーで、今年が最後のマックワールド参加となる。

2008/11/28

More can be done.

"DO MORE WITH LESS 40 Years of the North Face" 
(スパイラル・ガーデン   

『THE EARTH BOOK』のレビューでも触れたアウトドア・ブランド、ザ・ノース・フェイスの 40 周年を記念して 11 月 28 日〜 12 月 3 日までスパイラル・ガーデン開催されている展覧会。入場無料だからこんなもんかな、と思えなくもないけど、過剰に期待しすぎてたのか、イマイチ期待には応えてくれない感じだった。

個人的には、アウトドアや自然環境(問題)と1960 年代のカウンター・カルチャーの関係って、もっと知りたいと思っているんだけど、イマイチなかなかキチンと語られてることが少ない気がしてて(『Spectator』くらいかな)、ザ・ノース・フェイスはカウンター・カルチャーから生まれたブランドだけに、その辺を期待してたんだけど、あんまり期待には応えてくれなかった。音楽とか映画とかアートとか文学とか、そういうモノの流れってコンテクストで捉えるような見せ方ができたんじゃないかな、と。ザ・ノース・フェイスなら。

2008/10/27

Move as you like.

スマートモブズ ― "群がる" モバイル族の挑戦

. :ハワード・ラインゴールド 著
. :公文 俊平・会津 泉 監訳 (NTT 出版

タイトルになっている「スマート・モブズ(smart mobs)」とは、著者曰く「インターネットにリンクされたモバイルの通信機器、パーベイシブ・コンピューティング、及び集団行為を組織するための技術の使い方を知っている人々」とのことで、その着想は渋谷駅前のハチ公口・スクランブル交差点で携帯電話を片手に「通話」ではなく「操作」している日本人から得たんだとか。つまり、ちょっと言い方を変えると、スマート・モブズとは「ケータイ(単なる「携帯できる電話」という枠を超えているので、あえて「携帯電話」ではなく「ケータイ」と呼びます)や PDA、小型ゲーム機器等の通信機能付きモバイル機器をスマートに使いこなす人々」みたいな意味になるんだと思うけど、その特徴とそこに秘められた可能性及び危険性について考察した書籍ということ。

原書は 2002 年、訳書は 2003 年の出版なので、情報はちょっと古いし、いろいろと首をひねりたくなるところやピンとこない(ポイントがズレてる)ように感じるところはあるけど、様々な面から、世界中の事象から
検証していて、さすがにアメリカのベテラン・ジャーナリストの仕事といった感じ。因みに、著者のハワード・ラインゴールド氏は "Whole Earth Review" のエディターや "HotWired" のエグゼクティヴ・エディターを務めたことで知られ、『バーチャル・リアリティ』等、テクノロジー関連の著書も多い人なんだけど、個人的には著書のひとつ、『思考のための道具』の印象が強い。コンピュータが個人の道具になる(=パーソナル・コンピュータの発展)過程をとても広範且つ深くまとめていて、広い意味でパーソナル・コンピューティングについて語る時の基本事項を学び、その可能性について考える上ですごく参考になった一冊。その彼の書籍ということもあるし、iPhone を使い始めて以来、あらためてすごく関心が沸いてきたテーマでもあるので、興味を持って読んでみた。

著者が例に挙げているのは、ハチ公口・スクランブル交差点でケータイの「操作」に没頭する日本の若者たちだけでなく、ノ・ムヒョン政権成立に大きく寄与した韓国のエピソードや 2002 年のアメリカ大統領選挙、ブラジルでの SNS の大きな広がり、マニラの「ジェネレーション txt」による大統領罷免運動、ヘルシンキの若者、さらには、執筆当時に普及しつつあったブログまで、とても幅広い。そこにあるのは「ポケットに入れて持ち運べる機器が無線インターネットを通じて互いに交信するスーパー・コンピュータになったら人間の行動はどのように変化するのだろうか」という壮大な疑問。その根底にあるのは、突き詰めて言うと「協力」ということなのかな、と。

著者の挙げるスマート・モブズの特徴は、
  • たとえ互いを知らなくても強調して行動できること
  • コミュニケーションと情報処理の両方の能力を持つ端末を持ち歩いてるので、過去にできなかった方法で協力することができること
そこには、今までは掬い切れなかった膨大な量の「共通にプールされる資源= CPR(commom pool resources)」を活かすだけの力があり、具体的には、古くはタイム・シェアリング、現代では P2P や Folding@home のような分散コンピューティングのような仕組みに、パーソナル・コンピュータ以上にパーソナルで肌身離さず持ち歩いている携帯端末に位置情報が加わってできたネットワークの力は、まさに計り知れない。古くはバーコードがヴァーチャルとリアルの架け橋となったように、ヴァーチャルとリアルの親和性が高まれば、なおさらその力は大きくなる。しかも、インターネット自体がもともと「核戦争でも生き残れるように設計されてる」なんだから、その堅牢性も相当なものであるはず。こんな風に発想が飛躍していくのはとても自然なことだ。

また、著者がトム・スタンデージの『解放されたインターネット』から引用している「電話は電報と同じ回線を使用したために、最初は単に話ができる電報としか思われなかったが、実際にはまったく新しい別物に化けた」という言葉が示唆してるように、インターネットもケータイ(及び他の通信携帯端末)も、「単に」という当初の想定の枠を大きく超えて、まったく別物と言ってもいいものに「化け」ている。インターネットの爆発的な普及を促したのは、実は当初、オマケ的に余暇の中から生まれたメールだったことは有名だけど、著者が「これからのモバイル情報通信産業のキラー・アプリケーションはハードウェアやソフトウェアではなく社会的な慣行だ」と語る通り、モバイル情報通信産業に限らず、本当のキラー・アプリケーションは常に「社会的な慣行」だったりするわけで、そこには「技術をどのように使うか」ということだけではなく「技術を使うことで自分たちはどのような人間になってしまうのか」という問題も同時に存在するという指摘も理屈はわかるし、それ以上に、皮膚感覚の実感としてリアリティを感じる。

著者がスマート・モブ技術の潜在的な脅威として挙げているのは 3 点。
  • ジョージ・オーウェルの1984 年』的な管理社会に利用される危険性という「自由への脅威」。
  • 高度に自動化された情報社会での行動が、正気と礼節を蝕むより先に利便性をもたらしてくれるか定かではないという「生活の質への脅威」
  • 人間がより機械的に、非人間的になる危険性という「人間の尊厳への脅威」
基本的に、パーソナル・コンピューティングやインターネットの世界には、スティーブン・レビーが『ハッカーズ』で掲げた「ハッカー倫理」(「コンピュータへのアクセスは無制限且つ全面的でなければならない」「実地体験の要求を決して拒んではならない」「情報はすべて自由に利用できなければならない」「権威を信用するな ー 分権化を進めよう」というもの)やリチャード・ストールマンがフリー・ソフトウェア運動で唱えた「フリー」=「無料でなく自由」という感覚、誰もが自由に制作・閲覧・編集できることを意図したティム・バーナーズ・リーの描いた www 像などの精神があるはずだけど、その一方で「ソフトウェアは、ユーザーが引き出しに入れ、いろいろ手を加え、互いに分け合う公共財ではない。私有財産なのだ」と 1976 年に唱えたビル・ゲイツの例なんかもあるわけで、この問題は無視できない。

著者が引用してる発言で、もうひとつ面白いのが日本在住の認知学者、アンディ・クラークの発言。曰く、「人間は既に、かなり前からサイボーグになっている。単に肉体と電線を結びつけたという意味ではなく、その精神と自我が生物的な頭脳から非生物的な回路にまで及んでいる思考と推論のシステムという意味で。つまり、
人間は、もはや人間・技術の共生体なんだと。この感覚は、漠然とだけど、なんとなくシックリくるような感じがする。直感的且つ実感のレベルで。脳学者の茂木健一郎氏は前にガンダムの話の中で、(うる覚えなんで細かい言葉遣いや表現は正確ではないけど)車の運転をすることで自分の肉体が拡張されたように感じるように、モビルスーツで宇宙に出ればそういう感覚はあるはずだし、それこそ人間がニュータイプになれるってことだみたいなことを力説してたけど、似たような感覚はマックや iPhone を使って感じることはあるし。

ただ、
「技術をどのように使うか」ということだけではなく「技術を使うことで自分たちはどのような人間になってしまうのか」という問題に関して、インテリなアメリカ人の著者が感じてる危惧とはかなり違うレベルで危惧を感じてる「日本人として」の自分もいるのも事実。冒頭に、スマート・モブズとは「ケータイや PDA、小型ゲーム機器等の通信機能付きモバイル機器をスマートに使いこなす人々」みたいな意味になるって書いたけど、ポイントは「スマートに」ってところだと思ってて。

渋谷のスクランブル交差点の光景から韓国やフィリピンのエピソード、さらには P2P とか分散コンピューティングなんか想像できるインテリには思いもよらないようなレベルの問題。一心不乱にケータイを操作して「何をしてるのか」、そして「そんなことばかりしているとどんな人間になってしまうのか」。ここにポジティヴなイメージが浮かんでこない感覚は、きっと著者にはイメージできてないだろうなぁ、と。スマート・モブ技術とはまったく関係ない次元に存在する問題が、スマート・モブ技術によって増幅されている感じ。そういう意味では、奇しくもスマート・モブ技術の力を示しているとは言えるけど。ただ、スマート・モブ技術が必ずしも「スマートな」モブスを生み出しているわけではない、と。

あと、ウェアラブル・コンピューティングとか、クールタウンとか、正直、ちょっとピンとこない感じ。インテリが難しいことをたくさん考えて作ってたり、高いスーツ着たコンサルタントととかが会議室でまとめたアイデアみたいなビミョーな空気を感じる。頭でっかちな感じ。あと、この訳書の装丁デザインもどうかと思うけど。表紙が背表紙みたいだし、せっかくのシャープさやクールさが損なわれてる。この辺は日本サイドの制作・編集スタッフのセンスの問題だろうけど。ただ、その辺りの感覚のズレとかはありつつも、それを補うくらいの情報と示唆には富んだ一冊ではある。

2008/10/17

Less is more.

Apple Special Event October 2008 / Keynote Address (Apple Inc.)  

2008 年 10 月 14 日に開催されたアップルのスペシャル・イベントでのキーノート・アドレス(今回もアメリカのアップルのサイトで QuickTime のストリーミングで視聴することができ、ポッドキャストでも既に配信されている)。事前に配られていた招待状に「The spotlight turns to notebooks.」とあったように今回の主役はノートブック。ノートブックのラインが見た目も中身もフル・モデル・チェンジされた。

クラシックが BGM として流れる中で始まったキーノート・アドレスの冒頭にはまず COO のティム・クックが登場して、マックの現状について報告。Vista があまりにも出来が悪いおかげもあって(本当に「名誉ある撤退」説を信じたくなる)マックはとても好調なようで、リテイル・レベルのシェアは確実に増加中。もちろん、iPod や iPhone のおかげでもあるんだろうけど、ともあれとても良い傾向特に大学でのシェアの増加とか)。マックは確実に、ジワジワと、いい感じらしい

2008/08/26

Post-it your mind.

Post-it 透明スリム見出し (3M) ★★★★☆ Link(s): Rakuten

失敗が生んだ傑作として知られるポスト・イットは、生活・仕事の必需品であり、使い方に個人差が大きく表れるクリエイティヴ・ツールなわけですが、この透明スリム見出しは、個人的には読書の必需品とも言えるツール。

本を読む時に、気になったポイントを押さえておく方法には、直接メモを書き込んだり、メモを書いたポスト・イットを貼ったり、ノートを取ったり、人それぞれいろいろな方法があると思うんですが、個人的にはこれに辿り着いた。

内容に応じて色を使い分けたりすることもあるんですが、個人的なポイントは、小さくて透明なので後で見返す時に邪魔にならないことと、メモを書き込んだりできないこと。特に後者が大きなポイント。なぜかというと、メモを書いたポスト・イットを貼りすぎると、後で見返す時に邪魔になるし、何か書き込むとどうしてもそこに書いてあることに先入観を持っちゃうので。

2008/08/08

Ear 2 ear.

CX300

(Sennheiser) 


iPhone 3G を買ったらやはり周辺のアイテムも気になってくるもんで、ケースやら何やら気になってるわけですが、最初に手を付けたのはイヤフォン。初期の iPod の頃に比べてだいぶマシになってきてるとは言え、やっぱり純正のイヤフォンは音質的にイマイチだし、個人的には白いイヤフォンはデザイン的にも好きではない(特に iPhone 3G のブラックには似合わない)ので。

これまではゼンハイザー MX160 というかなりリーズナブルなタイプのイヤフォンを使ってた(市場価格は ¥2000 程度)。ゼンハイザーの音は昔から好きで、どのモデルも値段なりの音がキチンと鳴る(しかも、低音がわりとしっかり出て、中高音域もスムースに鳴る)って点ですごく信頼してる。もっと高いモデルでもよかったんだけど、基本的にはポータブル・プレーヤーで使うイヤフォンは消耗品だと思ってるので、それほどコストをかけなくてもいいかな、と。こだわる(というか、うるさい?)人はすごくこだわるけど、再生機の性能や聴く環境を考えるとそれほど神経質になってもなぁ、というのが、まがりなりにも数年間、音楽制作の現場で仕事をしてきた人間としての、ちょっとオトナになった最近の個人的なスタンスなので(オーディオ機器が好きなことと音楽が好きなことは、必ずしもイコールじゃないことも、けっこうある)。音の善し悪しなんて判断できないし。好き嫌いであって。だから、「ゼンハイザーの音が好き」ってのがゼンハイザーを選ぶ唯一且つ十分な理由。今回の買い替えの理由は、iPhone 3G を買ったからっていうのが半分、これまで使ってた MX160 がやや脱線気味でボチボチ寿命っぽかったのが半分。また MX160でもよかったんだけど、せっかくだからいろいろ聴いてみて(最近の家電量販店はいろいろ視聴ができるので便利)、今回は同じゼンハイザーの CX300 をチョイスした、と。

これを選んだ最大の理由はコスト・パフォーマンス。カナル・タイプの CX シリーズの最下位機種で市場価格は ¥5000 程度。一番大事な音の鳴りは、今まで通りのゼンハイザーな感じで悪くない(っつうか好みなので)し、カナルも適度な密閉感だし(外の音がまったく聴こえないわけではないけど、そのくらいのほうが日常生活で使うには適してると思うので。イヤー・パッドは 3 サイズ附属してる)、細かい部分だけど左右非対称ケーブルも便利。予算に余裕があれば ¥10000 の上位機種でもいいんだけど、まぁ、扱いが乱暴なんで、これくらいがちょうどいいかな、と。

イヤフォンは、聴く音楽のタイプも含めて、多分に主観に左右されるモノなんで、人に勧めるのがムズカシイというか、とにかくたくさん試して(できれば、同じリファレンス用の音源とプレーヤーで)好みのモノを見つけるしかないんだけど、ゼンハイザーはやっぱり値頃感も含めて信頼ができる。

実は、もうひとつ、悩んだのがあったんだけど、それは同じくゼンハイザーの MM 50 for iPhone というモデル。iPhone の純正イヤフォンのようにマイク付きのモデルで、これはこれで気になったんだけど、コレを使って話してる姿は端から見ると異様だろ、ということでやめたけど。

2008/07/29

The future is right here.

iPhone 3G

(Apple Inc.) 


遂に日本でも発売され、地上波 TV のニュースやワイドショーでまで紹介されてしまったアップルの iPhone 3G。巷の報道では、その実体についてほとんど伝わってないことも発売後の混乱に拍車をかけた気がするけど、たしかにちょっとわかりにくい部分があるのも事実。だからみんな「携帯電話」とか「PDA」とか「スマートフォン」とか、一件似ているように見えるモノで、自分のヴォキャブラリーの中にあるモノと比較してなんとか理解しようとしてる(理解してるふりをしてる)けど、本当にキチンと理解していると思われる紹介や記事やほぼ皆無っていうのが残念ながら現状かな、と。

iPhone については、アメリカで発売された初代 iPhone をジェイルブレイクして使ってた印象を関心空間の日記に書いてある(「未来まであと 1 ヶ月」と「未来まであと半月」)ので、それを参照してもらえればという感じなんだけど、実際に発売された iPhone 3G は、やっぱり「とても優れた携帯通信デバイス」でした。特に、マックをメイン・パーソナル・コンピュータ(本当の意味で「パーソナルな」コンピュータとして、という意味で)として使ってて、.mac 改め MobileMe を使ってる人にとっては。xxxxxxx@mac.com(または xxxxxx@me.com)宛のメールはケータイメールのようにプッシュされるので、わざわざふたつのアドレスを使い分ける煩わしさはないし。あと、iPhone の大きな特徴であり、最大の魅力は何と言っても「優れたビューワ」であることで、ウェブサイトであれ画像=写真であれ動画であれ文字であれ、美しい表示で見ることができるというのが、他の追随を許さない部分だし、日本のケータイ業界でもっとも軽視されてる部分でもある。

タッチパネルの操作性とか、ソフトウェア的な部分は、やっぱりアップルなのでもちろん素晴らしく、マック・ユーザーなら何の違和感もなく使える。「マック・ユーザーなら」って時点でかなり範囲を狭めてるって感じる人もいるかもしれないけど、iPhone はあくまでも「(通信・通話機能付き)マック子機」と捉えるのが正しいと思うので、iPod もそうであるように、一件類似・競合するように見える他社機種と比較して考えようとすること自体が間違い。まったく新しいモノとしてキチンと考えて、自分のライフスタイルを鑑みつつ考えないと、上手く活かせない。とりあえずオモチャとして買うには、決して安いモノではないしね(発売直後に飛びついた人の多くは何も考えずに買っちゃってるっぽいけど。セカンド・マシンとして使うって声も多いし。みんな、どれだけケータイ業界に金使うのが好きなんだ?)。

機能的にはいくつか満足できない点もあるけど(コピー & ペーストができない点等)、その多くはソフトウェアのアップデートで対応できる(使いながらブラッシュ・アップしていったほうが精度は上がるので)ので、現状で星 5 つではないものの、まぁ、現段階での完成度としては概ね満足。ユーザーが任意で(有料・無料の)ソフトウェアをインストールできるとか、明らかにケータイらしからぬ魅力も備えているし。

ともあれ、長らく世界とは隔絶された鎖国状態の中で独自に進化してきた奇形のケータイ業界に訪れた黒船だし、「優れた携帯通信デバイス」だし、PDA 萌芽期に夢見た「未来のケータイ像」(というか、総合的なモバイル通信ツール)にとても近い、未来が目の前にやってきたようなデバイスであることは間違いない。