(スイッチ・パブリッシング) ★★★★☆ Link(s): Amazon.co.jp
今年で 50 周年といえば、もうひとつ、すぐに思い浮かぶのはキューバ革命。つまり、"The Americans" が発行されたのは、そういう時代だったってこと。スイスからやってきた 30 歳のフォトグラファーがグッゲンハイム財団から奨励金を受けて、ライカを片手にアメリカ全土を移動しながらリアルな光景を切り取ったのが "The Americans" なんだけど、実際に撮影が行われたのは 1955 〜 1956 年で、アメリカン・モータリゼーションとロックンロールが花開き、第二次世界大戦後の世界を席巻したアメリカン・ドリームの時代。でも、同時に、キューバ革命に象徴されるように、後に激化する冷戦がワン & オンリーの世界的イシューになった時代でもあり、必ずしも能天気なだけじゃいられない激動の 60 年代の胎動が聞こえつつあった時代でもあったわけで、"The Americans" はそういう時代のリアルなアメリカを、外国人の視線で切り取ったドキュメンタリーのような作品だ、と。